ステファノス・チチパス(ギリシャ)は「ATP1000 上海」の準決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)に敗れ、対戦成績は5戦全敗となった。21歳のチチパスは、自分の戦法が通用しないことにフラストレーションを溜めて、メドベージェフとの対戦について感想を聞かれると、ためらいなく一言で「退屈だった」と言い放った。米テニスメディアのBaselineが伝えている。

「侮辱するつもりは全くないけど、とにかく退屈。すごく退屈なんだよ。なぜかは分からない」と上海の報道陣に話したチチパス。「彼はすごいサーブを打つ。でももし何とかそれを返しても、永遠に球がコート内に返ってくるんだ」

チチパスが彼のゲームをそう言い表したと聞いて、メドベージェフはチチパスについての自身の考えをロシアのスポーツ紙Sport-Expressのインタビューで語っている。記事によると、世界4位の彼は「僕はもう、チチパスの言うことをまともに受け止めないことにしたよ。特に、"レーバー・カップ"の祝勝会についてのセリフを聞いてからはね」と話した。(祝勝会の後でYouTube上に公開したビデオの中で、母に「お酒を飲んだの?」となじられたチチパスは「皆に飲まされたんだよ」などと言っている。父が「ウォッカはだめだ。ジンにしろ」と言ったりしているので、家族内の軽口、という雰囲気である)

上海の決勝でメドベージェフと戦い、5回目の対戦で初めて敗れたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、チチパスの言葉に反論。「僕はその逆だと思う。メドベージェフは、今まで誰も見たことがなかったやり方で試合をする選手だと思う。だから、二通りの見方があるね。彼はスーパーショットを決めたり、ジャンピングフォアハンドとかそういう派手なことはしないけれど、僕たちが見たことのないようなスタイルの試合をするんだ。僕にとっては退屈なんかじゃないよ」とコメントした。

メドベージェフとチチパスの微妙な関係について聞かれると、ズベレフは「2人はちょっと変な関係になっているね。彼らに任せる、僕は関与しないよ」と傍観の姿勢を示した。試合後の彼らのよそよそしい握手を見ると、2人の関係は想像に難くないようだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真はメドベージェフ(左)とチチパス(右)

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