現地20日、「ATP250 ストックホルム」(スウェーデン・ストックホルム/10月14~20日/室内ハードコート)男子シングルス決勝で、第4シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)が当時世界60…

現地20日、「ATP250 ストックホルム」(スウェーデン・ストックホルム/10月14~20日/室内ハードコート)男子シングルス決勝で、第4シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)が当時世界60位のフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を6‐4、6‐4で破り、自身初のツアー優勝を飾った。

現在20歳のシャポバロフは、18歳で出場した2017年の「ATP1000 モントリオール」3回戦で、当時世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)を下し、ベスト4に進出したことで注目を浴びた。18歳にして2017年の年末には世界51位となり、ATPアワードで「最優秀新人賞」と「最も上達した選手賞」を受賞していた。

期待されていたシャポバロフだが、実は今大会まで優勝どころか決勝進出すらなかった。というのも、準決勝でこれまで0勝7敗、全てストレート負けと壁にぶつかっていたからだ。

しかし今大会、当時世界129位の杉田祐一(日本/三菱電機)を準決勝で破り、8回目の挑戦で初めて決勝へ進出。勢いのまま、優勝は1回目で決めた。

ATP(男子プロテニス協会)によると、会見で初めて決勝進出した時にどう思ったかと聞かれると「これまでは運が悪かったり、タフなドローだったりした。でもいずれは勝てると分かっていたんだ。ベスト4進出は依然として良い結果だ。そこに行くことも簡単ではない」とシャポバロフは語っている。

また優勝したことについては「大きな意味を持つよ。私とチームは優勝するためにずっとやってきたんだ」「自分とチームのことをとても誇りに思っている」と喜びを語った。

シャポバロフはこの優勝により、ランキングも34位から27位へ上昇。一つの壁を破ったシャポバロフが、今後大きく躍進することが期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「レーバー・カップ」でのシャポバロフ

(Photo by RvS.Media/Robert Hradil/Getty Images)