現地20日、「ATP250 アントワープ」(ベルギー・アントワープ/10月14~20日/室内ハードコート)男子シングルス決勝で、元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)が第4シードのスタン・ワ…

現地20日、「ATP250 アントワープ」(ベルギー・アントワープ/10月14~20日/室内ハードコート)男子シングルス決勝で、元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)が第4シードのスタン・ワウリンカ(スイス)を3‐6、6‐4、6‐4で破り、股関節手術後初となる優勝を飾った。マレーのシングルス優勝は2017年2月末の「ATP500 ドバイ」以来、約2年8ヵ月ぶり、通算46回目となる。

マレーは今年1月の「全豪オープン」後に股関節の手術を受け、8月の「ATP1000 シンシナティ」でシングルスに復帰。「ATP250 珠海」で復帰後初勝利を飾ると、「ATP500 北京」ではベスト8へ進出、「ATP1000 上海」でも1回戦を突破と、シングルス選手では復帰した前例のない手術を受けながらも順調にカムバックし、今回復活優勝を遂げた。

ATP(男子プロテニス協会)によると、マレーは「この優勝は多くの意味を持つ。過去数年は極めて困難だった。僕とスタンは二人とも怪我に悩まされていた。このように、決勝で彼とプレーできるほどカムバックできたのは信じられないほど嬉しい。素晴らしい試合だった」「ここにいれると思っていなかったので、とても嬉しい」と語っている。

また「これは今までで最大の勝利の一つだ」とも付け加えている。

マレーは怪我で離脱していた2018年7月には839位にまでランキングを落としたが、この優勝により10月21日付けの最新ランキングで127位にまで戻した。

年内に復活優勝を遂げたマレーが来シーズン、更なるカムバックを果たせるか注目される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 上海」でのマレー

(Photo by Fred Lee/Getty Images)