11位の神大との一戦は、今試合が初のスターターとなったC溝口月斗(国際2=東海大札幌)が躍動するも、リバウンドとフリースローで差をつけられ、74ー81で手痛い敗戦となった。◆8・24~11・14 第95回関東大学1部リーグ戦(駒沢体育館他…

 11位の神大との一戦は、今試合が初のスターターとなったC溝口月斗(国際2=東海大札幌)が躍動するも、リバウンドとフリースローで差をつけられ、74ー81で手痛い敗戦となった。

◆8・24~11・14 第95回関東大学1部リーグ戦(駒沢体育館他)

▼10・20 対神大2回戦(専大生田体育館)

明大74{20-23、15-15、17-20、22-23}81神大○

 スターターは、PG渡辺翔太(政経3=宇都宮工)、SG須藤昂矢(営4=桐光学園)、SG常田耕平(政経2=正智深谷)、PF植松義也(営3=桐光学園)、C溝口。

 「気が緩んだところでやられてしまった」(溝口)。敗因は球際の嗅覚と集中力。こぼれたボールへの意識の違いは、反応を遅らせ、一歩の差となった。第3クオーター残り3分、同点に追い付いた正念場でも相手の外れたフリースローを拾われ連続失点。大事な場面で、流れがつかめない。反応が一歩遅れ続けたリバウンドは神大が36個に対し、明大が25個。今大会中、常に弱点だったリバウンドは平均身長の変わらない神大に対しても改善されず。大事な1戦を落とす敗因となってしまった。

 長かったリーグも終盤に近付きつつある。今大会中に守備の強化など成長が見られる中、課題は初戦から変わらず、選手層の厚さ。一人一人が持ち味を発揮しチーム力を高めている他大に対し「(交代選手に)怖さを感じない」(常田)明大。先発選手たちがつくり出した流れを継続できない試合が続き、今試合でも74得点中69得点はスターターの得点と層の薄さが顕著に表れた。

 今回の敗戦で再び、単独最下位に立たされた明大。「より危機感を持たなくてはいけない」(常田)と2部自動降格(※)が現実味を帯び始めた。チームに変革がなければ、降格は免れない。

※リーグ戦下位2チームは入替戦をせずに、2部自動降格となる

[田北俊介]

 

試合後のコメント

常田

――チームの雰囲気はいかがですか。

 「ずっと危機感を持っていましたけど、より危機感を持たないといけなくなりました。もうピリピリしてもいいと思います。ピリピリして、チームの中でやりあって、セカンドチームがスタメンに絡もうという意識を持たなければいけません。交代で入っていっても今日の神大のPGのようにスタートじゃない選手が持ち味を発揮して流れを変えることをスタートは求めています。生意気ですけど明大の選手にはそういう意識が感じられないです。今日だったら月斗(溝口)がスタートに入ったことで、義也さん(植松・営3=桐光学園)や渉さん(永田)は危機感を感じないといけないと思います。でも、そういうのがないからスタートもセカンドを信頼できない部分があるんだと思います。もちろんセカンドチームもディフェンスをハッスルしてくれますし、練習でスタートが負けることもあります。でも、それが試合になると何故かできない。スターターに通用してることを何故やれないのか、やろうとしないのか疑問に思うときもあります」

溝口

――試合を振り返っていかがでしたか。

 「スターターで出させてもらって、神大はインサイドが決して強くないので、得点を取ろうと意識していました。前半はできていたのですが、後半はボールが呼べなくなってしいまいました。また、チームとしても個人としても接戦の中で気が緩んでしまったところでリバウンドを取られすぎてしまったところが悪かったです」