暑さが去り、今年の集大成となる大会を迎えようとしている。長らく手にしていない学生王座の称号、そして全日本選手権(全日本)への切符を今年は手にできるだろうか。今回は、DF中嶋鍊(スポ4=島根・横田)、FW清水拓登(スポ3=滋賀・伊吹)、FW…

 暑さが去り、今年の集大成となる大会を迎えようとしている。長らく手にしていない学生王座の称号、そして全日本選手権(全日本)への切符を今年は手にできるだろうか。今回は、DF中嶋鍊(スポ4=島根・横田)、FW清水拓登(スポ3=滋賀・伊吹)、FW平岩佑利(スポ1=奈良・天理)の個性豊かな三人が登場する。三人の詳細な恋愛事情から、ホッケーへの思いまでを熱く語っていただいた。

※この取材は10月5日に行われたものです。

「(平岩の加入で)自分のプレーも変わった」(清水)


対談中、笑顔を見せる清水

――対談の組み合わせを見た時の印象は

中嶋 拓登(清水)と自分はいいのですが、問題児がちょっと…(笑)。

平岩 いやいやいや、ちょっと(笑)。

中嶋 ここ(平岩)は別枠かな、と(笑)。

平岩 別枠ですか(笑)。

清水 認識に少しズレがあるから…。一緒にしないでほしいですね(笑)。

中嶋 ここ(平岩との間)に線があるので。

平岩 (笑)。

中嶋 まあまあ、仲良くやっていますよ(笑)。

――関東学生春季リーグを振り返っていかがでしたか

中嶋 山学(山梨学院大)に勝てたかな、というくらいだよね。

清水 勝てそうだった。

中嶋 3位は取らなければいけん、という感じだったよね。

清水 でも今考えると、3位は普通でしたよね。法政は良くなかったですし。

中嶋 もう少し行けたかな、というのがみんな思うところですね。

平岩 明治には勝てたかもしれませんね。

中嶋 山学かな、その前に。

清水 1-4のやつですね。

――今季印象に残っている試合などはありますか

平岩 自分は王座(全日本大学王座決定戦)で初得点できた試合です。

中嶋 たまたまです。

平岩 たまたまじゃないです(笑)。ちゃんと狙っていました。

中嶋 みんな覚えていないです。

平岩 みんな覚えているでしょ(笑)。

中嶋 自分は(春季リーグ)3決の法政戦ですかね。やはり一応3位以内というかなり現実的な目標を掲げていたので、それが達成できた。去年は達成できなかったので。俺らの代で達成できたので、思い出に残っているといえばそこですね。

清水 自分もそうです。

中嶋 やはりここ(平岩)で…(笑)。

平岩 しょうがない、しょうがない。

清水 チームのことを…。

平岩 やはり1年生なので自分のことになってしまいますよね。

中嶋 あ、次お願いします!

一同 (笑)。

――王座の初戦は昨年も当たった朝日大との対戦となりましたが、振り返っていかがですか

清水 今年の朝日は去年とは全然違って。

中嶋 馬鹿強かったねー。

清水 (昨年と)同じ感じだと思い、僕は試合に臨んだのですが、いざやってみると全然違うな、と。

中嶋 出来上がっていましたね。個々の技術というよりかは、チームでやって来るという感じです。去年勝った時は、FWと当たればそのFW個人と戦っているような感じだったのですが、今年のチームは全員で攻めて全員で守るという感じでしたね。優勝しましたが、それが納得できるようなチームだったかなという感じでしたね。

清水 あそこで当たっていなければ俺らも決勝に…(笑)。

中嶋 そうそう、あれが実質決勝(笑)。

一同 (笑)。

――合宿では朝日大に行かれたとお伺いしましたが

中嶋 そうですね、合宿はすごくきつく…。

平岩 あれ、合宿いました?(笑)。

清水 行っていないから(笑)。

中嶋 行った、行った(笑)。

平岩 けがして休んでいましたよね(笑)。

中嶋 練習がハードすぎて…。

平岩 ちゃんとけがした理由を言ってください。

中嶋 遠征の前の日に表参道をビーチサンダルで歩いていたんです。そしたらこんなに大きい(10センチほど)縁石があって。そこに足をばこーんぶつけて。薬指が折れて。でも、その時は分からなかったんです。「腫れているなあ」って。夜だったので(病院が開いていなく)、そのまま岐阜(合宿地)まで足引きずりながら行って。着いてすぐに病院に行ったんです。そしたら「骨折していますね~」と言われて。診察してもらい、帰って来たという僕の遠征でした。試合出場時間、0分(笑)。なので、僕はみそかつ(岐阜名物)を食べて帰ってきました。

清水 書いておいてください(笑)。

中嶋 「(応援してくれる皆さまへ)申し訳ありません。中嶋鍊」って書いておいてくださいね。

――試合に出場された清水選手と平岩選手はいかがでしたか

平岩 王座の時よりはやりやすかった印象があります。

清水 それはそうですね。自分たちのホッケーができたかなという印象があります。鍊くん(中嶋)はいませんでしたけど(笑)。

中嶋 (笑)。

清水 強いところとそれなりにちゃんとやれて、課題なども見えてきました。夏休みの練習はそれをベースにしてやってきたという感じですね。遠征は、すごく良かったと思います。

中嶋 良かったよね。

清水 まあいないけどね。

中嶋 (笑)。

平岩 鍊さんいなくて逆に良かったですね。

中嶋 あ、それも書いておいてください。

平岩 いやいやいやいや(笑)。

――秋季リーグはここまで2戦が終わりました(※取材当時)。チームの雰囲気はいかがですか

中嶋 悪くはないと思います。

清水 春よりパスがつながっていると思いません?

中嶋 確かに。東農(東京農大)も僕がペナスト(ペナルティーストライク)を外したのもありますが、スコアだけを見れば1-1で。8割方(早大が)攻めているという印象でしたね。なので、チームとしては出来上がっているのかな、と思います。後輩から見るとどうなのかは分かりませんが。

平岩 得点力はもっと欲しいですね。

中嶋 それは毎年の課題やな。

平岩 攻め込めているので、そこで決め切れたら勝てた試合も今までたくさんあったのではないかと思います。

中嶋 ゴリゴリにアグレッシブな場面があってもいいのかなと思います。それはFWの二人の仕事なので。

平岩 そうですね。俺らがゴリゴリ…。

中嶋 拓登はできていると思うのですが、彼(平岩)がちょっと・・・(笑)。

平岩 おかしいなあ(笑)。点決めたのに(笑)。

――お互いのプレーを振り返っていかがでしたか

平岩 自分はまだ半年と少ししか一緒にプレーをしていませんが、まず拓登さんはスピードがすごく速くて、決める時に決めてくれる男だなと思います。

中嶋 俺だけ落とすなよ。

平岩 (笑)。パスもしっかりくれたり、周りをしっかりと見られるプレーヤーだなと思います。鍊さんは、ペナストとか外すんですけど(笑)。

中嶋 1回だけやろ(笑)。

平岩 外すんですけど、後ろにいるとやはり安定しますし、パスの供給源であり、軸になっている選手の一人ではないかと思います。

清水 佑利(平岩)が今年入ってきて、今までいなかったタイプ、シューターというかストライカーという感じなので、最後の時はそこ(平岩)に任せてもいいのかなと最近思い始めています。自分のプレーも変わったというか、そっちも考えながらやるようには最近なっています。なので、すこし考えさせられる奴が入って来たなと思いますし、FWとしてはうれしいですね。鍊くんは俺が1年生の時からいて。PC(ペナルティコーナー)で、俺が入れられなかったときに後から鍊くんが打って決めてくれたりして。DFとして、一番後ろで指示を出したりしてくれるのですが、それが分かりやすいですね。

中嶋 お褒めの言葉ありがとうございます(笑)。自分はDFで、二人はFWなのですが、二人に共通しているのは前に進む力があることです。どちらかというと、テクニックで相手を翻弄(ほんろう)して、ゆっくりと上がっていくような選手ではなくて、試合の時に起爆剤となるような選手です。佑利に関しては1年生ですが、しっかりと自己主張もしながら自分のプレーをしながらしっかりとよくやっています。自身を持ってやっているので、そういうFWはうちにはいなかったので、本当に大事な存在だと思います。キャラもこういう風にアンパンマンを擬人化したような顔をしているので…、輝いているいいキャラだと思いますね。拓登は、拓登が入学してからずっとみんなが頼っていますね。拓登が持ったら何か起こるとみんな思っていますし、しっかり期待される選手なので。自分が卒業してからもしっかりと得点を取って、チームのキーマンとなってくれたらうれしいです。今でも頼っているプレーヤーですね。

平岩 めちゃくちゃちゃんと言うじゃないですか。

清水 すばらしい。

中嶋 やるときはやる男やからな。あんま馬鹿にすんなよ(笑)。

一同 (笑)。

「7単位」(平岩)


「GPAが壊滅的」(中嶋)だと揶揄される平岩

――他己紹介をお願いします

清水 鍊くんは、とりあえずチャラい。

一同 (笑)。

清水 大学に行ったら、鍊くんのことを大体みんな知っているんですよ。

中嶋 そんなことあるか(笑)。

清水 いや、まじで。「ホッケー部のあの人分かる?」、「あー、あのチャラい人ね」。そういう感じ。めっちゃ顔が広いなという感じがあって。ホッケー部で一番大学生活をエンジョイしているイメージですね。

中嶋 そうですね、人脈が広いと言ってもらえればいいですけどね(笑)。

清水 遊んでいる、遊んでいる。

平岩 確かにね。

中嶋 程良くね。佑利は、最近彼女と失敗した。

平岩 まじ、止めて(笑)。

中嶋 失敗して、元気だせよ、という感じですね。こいつは、俺の真似ばかりしてくるんですよ。俺のことが大好きすぎて。

平岩 いやいやいやいや。

中嶋 なので、もう少し自分の道を切り開いてもいいのかなと思いますね。僕は彼女と1週間で別れたりはしないですが(笑)。

平岩 これは理由を言いたい!

中嶋 理由は駄目。

平岩 駄目? これ理由言いたいんだよなあ。

中嶋 まあ、俺と同じ感じで、コミュニケーション能力もあるし、これから大学生活四年あるから、自分の真似をするのであれば、友達を多く、楽しく。

清水 勉強した方がいいよ、とりあえず。

中嶋 そうだ、GPAが壊滅的なんだ!

平岩 いやそれまじで…。

中嶋 まあまとめると、馬鹿で、コミュニケーション能力はあるけど1週間で女の子に振られるという3点セットですね。これで紹介文は完結します。

一同 (笑)。

清水 えげつない馬鹿じゃん、お前。まじで。学校で、スポ推って勉強するんだよ。一般で入った人の方が勉強しないから。

平岩 俺は勉強しなくても何とかなるって思って入って来たから。

清水 俺やばいと思うよ。

中嶋 最後の選手紹介のところに、「平岩くん勉強頑張りましょう」とか書いておいてください。

平岩 やばい、怒られる~。

一同 (笑)。

平岩 自分は拓登さんを中学生の時くらいから知っていたのですが。

清水 まじ?

平岩 はい。知っていました。鍊さんは知らなかったのですが。拓登さんの中学高校のイメージだとすごく怖い人でした。「うわー、あの人いかついな、怖いなー」って思って見ていたんですけど。大学に入り、東伏見のキャンパスで会う機会があったんです。その時に、二人で来るな、と思って「何あれ?」と思っていたら彼女と二人でイチャイチャしていて。拓登さんってこんなイチャイチャするようなキャラだったんだな、と。拓登さんもこんな感じだけど、大学でちゃんと遊んでいる人なんだなと思いました。

清水 遊んでないよ~。

中嶋 他人のこと言わないで(笑)。

――三人は同じスポーツ科学部に在籍されていると思いますが

中嶋、清水 え?

中嶋 いや、俺たちはそうですけど、彼(平岩)は…。

平岩 いやいやおかしい、おかしい。

中嶋 スポーツ科学部ば科(馬鹿)でしょ。

平岩 いやいや、怒られる大学側に。

――キャンパスで会ったりしますか

中嶋 いや、さすがに。ここは(平岩とは)学年が4(年)、1(年)なので会わないですね。

清水 僕は何回か(平岩を)見たことあるけど。

平岩 たまに会いますね。食堂とかで。

中嶋 僕はもう授業がなくて行っていないので。彼(平岩)は普通に出席していません。

清水 学校に行ってないのは、まじでやばいと思うよ。

平岩 今学期はちゃんと行っている!

中嶋 言っているんですよ、ちゃんと学校に行ったら、インスタ(グラム)のストーリーに上げろって。(※動画投稿をすること)

清水 こいつ勉強しなさすぎて、秋学期めちゃくちゃいっぱい単位を取らなければいけなくなったんですよ。1年生は、できるだけ1限から3限まで(に授業を収めて練習に出ること)がスポ科のパターンなのですが、こいつは(練習に遅れてもいいからと)4限も。

中嶋 春は何単位習得したんだっけ?

平岩 春ですか? 7単位です。

中嶋 書いておいてください。

清水 (両親に)見てもらった方がいいです。

中嶋 本当に性根を入れていかなければいけないので。

平岩 そうですね。

清水 ホッケーより勉強を頑張ってほしい。

中嶋 もうホッケーしなくてもいい。スティックをペンに替えてほしい(笑)。

一同 (笑)。

平岩 あともう少ししか一緒にできないのに。

――高校時までと大学入学後では、競技面において変化などはありましたか

中嶋 週6で部活は変わらないですね。月オフだったし。

清水 でも半日にはなりましたよね。一日練習でしたし。

中嶋 いや、俺ずっと半日。

平岩 え、本当ですか?

清水 俺ホッケーやる日は一日ずっと。

中嶋 そう、(清水の出身校)伊吹は一日練。(平岩の出身校)天理も一日練。

清水 だから最初はもはや少なすぎるくらいで。空き時間とか練習していたのですが、今はもういいかな、と(笑)。

中嶋 彼女ができたので、会う時間に割いている!

平岩 これもちゃんと書いてください!

清水 違う、違う(笑)。

平岩 自分はやはり天理高校から来たのですが、僕が在籍していたスポーツ部は1週間に2回、5、6限も部活になる日がありました。なので、いつも大学に来て練習をしていても、気付いたら「もう終わり?」というような感覚ですね。

清水 俺も最初そうだったよ。少ないなって。

平岩 土日も絶対半日なんてありえなかったので、逆にご飯を食べた後に何しようかなと思ってしまうくらいに暇を持て余しています。夕方にもう一度ホッケー場に来て練習するくらいホッケーに飢えています。

清水 勉強しろ、勉強。

中嶋 そうそう。

平岩 その時間を勉強に充てるんですか。

中嶋 大学は学問を修める場だから。

清水 俺ら勉強しているから。

平岩 本当に? 女の勉強しているでしょ!

清水 してるわ、普通に。きょうの復習とかしてる。

平岩 絶対やってねーじゃん。

中嶋 俺は英語のリスニングとかしているよ。

一同 (笑)。

――これまでの競技生活の中で印象に残っている出来事は

平岩 自分は新潟県から天理高校に行って、今早稲田です。新潟県は全然ホッケーが強くなくて、すごく適当に練習していました。天理高校に行ったのも、学校の先生に勧められたからであり、自分から行ったわけではありませんでした。ですが、天理高校に入った時の上級生が、全国連覇をするようなすごい人たちで。その人たちを見ていると、自分も全国の舞台に立ちたいと思うようになり、ホッケーが好きになりました。天理高校に入ったことがホッケーを楽しめるようになったきっかけかもしれません。

中嶋 やはり早稲田から話を頂いた時じゃないですか。高校までは自分の力で何とでもなるのですが、ここまで来ようと思ったら運とかも必要ですし。自分を見つけてもらえて良かったな、と本当に感謝していますね。自分はずっと思っているのですが、子どもができたら早稲田に行かせたいくらい早稲田が好きですし、部活も好きです。

清水 それ分かる。

中嶋 本当にいい大学です。私立なので、文化祭などにも力が入っていますし。何より早慶戦があるのがでかいですね。本当にそれくらい好きなので、そういうことを学べたのは、早稲田からお話しを頂けたことが全てのきっかけなので、それがターニングポイントかなと思います。

清水 俺も、大学に入ったことがホッケー生活の中ではでかいかなと思います。今までは、ひたすらホッケーしかやっていませんでした。毎日練習もやっていましたし、一日のほとんどがホッケーでした。ですが、大学に入って、(早大)学院生と推薦組が一緒になってやるので、レベルに差はあるのですが、その中で一つのチームをつくっていくという。今までは、周りの人も自分と同じくらいホッケーができるということが当たり前だったのですが、今はその人たちとどういう風に一緒にホッケーをやるか、ということを考えながらやるのが楽しいです。そこが大学は今までとは違うのかな、と。

中嶋 大学はホッケー以外にもっていうね(笑)。

清水 まあまあ。

――最近オフの日はどのように過ごされていますか

平岩 自分は、夏休みにオフはあったのですが、あまり遊びに行く機会が実はありませんでした。その中でよくやったのは、自分の寮に友達を呼んで普通に話したりしました。カラオケもモンハンもやったりして。最近はさっき話したように彼女ができて「やった!」と思い、遊びに行く機会が増えると思っていたのですが、こうなってしまって。今は残念がっています。

中嶋 励ましてあげるよ。

平岩 励ましていただきたい。

中嶋 自分は…、拓登は多分彼女のことなのですが…。

清水 いやいや(笑)。

平岩 終わっちゃった。

中嶋 今ので拓登のターン終わりで(笑)。僕は最近、おいしいご飯を食べて、その後にダーツにいくという生活が好きです。本当にいろんな人と行っていて。ダーツが好きな人にラインをしたりして、普段遊ばないような人ともダーツやビリヤードをしたりしています。お酒を飲みながら。そういう生活に最近はまっています。

平岩 女の子とですか、それは?

中嶋 …そうやなあ(苦笑)。

平岩 書かれたらまずい?

中嶋 いやいや全然大丈夫。最近はダーツですね。去年は買い物って言ったかな。

――昨年はタピオカですね

中嶋 そうだ!

一同 (笑)。

平岩 そんなに早くからあったんだ。

中嶋 あった、あった。タピオカ屋に行って、湯本(修嗣、政経4=東京・早大学院)が現代のものに乗るのはどうだかって言って。今年はもう僕タピオカなんていう可愛いものはもう飲まないので。

平岩 本当に?

中嶋 結構飲む(笑)。

一同 (笑)。

清水 最近は、お酒を飲むことにはまっています。ビールとか日本酒とか。

平岩 彼女と?

中嶋 彼女もお酒が好きなんですよ。

清水 そんな感じですね。お酒を飲むことにはまっています。

――プライベートで部員の方たちとの交流は

中嶋 この間、翼(山下翼、スポ3=滋賀・伊吹)と一緒にダーツに行きました。

清水 え、翼と行ったんですか。

中嶋 そうそう。

清水、平岩 へ~。

中嶋 湧大(齊藤湧大副将、スポ4=栃木・今市)のバイト先にあいつと行って、おいしいお肉を食べて、その後にダーツに行こうって。サッカー部(ア式蹴球部)の奴もいたのですが、そこにたまたま翼もいて。4人でダーツに行ったりしました。あ、拓登と俺は映画に行きますよ。

平岩 おかしいな、誘ってもらってないな。

中嶋 あ、彼は別枠なので。

一同 (笑)。

中嶋、清水 映画は行きますね。

――最近は何を

清水 最近は『アベンジャーズ』。

中嶋 そういうアメリカンコミック系が好きなので。

平岩 プライベートってどこからがプライベートか分からないのですが、自分たちは毎回のように1年生みんなでご飯に行っています。鍊さんはあまりおごってくれないんですよ。

中嶋 カモられる。めちゃくちゃおごっています。

平岩 全然おごってくれない。

中嶋 めちゃくそ俺らのことカモッてくる。俺だから1年生のせいでお金ないんですよ(笑)。

一同 (笑)。

平岩 まあそういう風に、前には翼さんにラーメンに連れて行ってもらったりして。(彼女と)別れた後に。翼さんも某超有名私大の人といろいろあったので。

中嶋 もうパイプが駄目になってしまった。

――中嶋選手、清水選手から見て今年の1年生はどのような印象ですか

中嶋 そうですね、佑利以外はいい子なんですけど(笑)。

一同 (笑)。

平岩 何でそんなにマイナスなんですか(笑)。

中嶋 1年生…そうですね、トレーナーで入ってくれた子が天使みたいな子で、みんな可愛がってます。僕はいつもテーピングでお世話になっています。プレーヤーでいうと、今年は未経験者が二人も入ってきた珍しい年です。4年生からしたらうれしいですし、頑張っている姿をみるとこっちも応援したくなります。学院生もいますし、ある意味チャレンジをし続けている学年なのかなと思います。(平岩は)勉強にしっかりチャレンジしてほしいですけど。結構いい子そろいで手を焼くこともなく。

平岩 その通り!

中嶋 あ、でも1年生はぽんこつなんだ。荷物とか忘れたりするんです。そうすると罰があり、清掃活動をしなければいけないのですが、今年のこの代はひたすらに多い!

平岩 でも自分は1回もやっていないです。

清水 今グラウンドピッカピカやもんな。

中嶋 まあ、俺らの学年の奴らもやるんだけど(笑)。I村M成(今村光成、商4=東京・早大学院)が。それを除けば和気あいあいとした楽しい学年なのかなと思いますね。

平岩 楽しくやっています。

清水 賑やかになった部分はありますね。俺らが1年生の時は、1個上の代がめちゃめちゃうるさくて。今は1年生も賑やかなので、そこからまた明るくなって楽しいなと思いますね。

中嶋 すぐカモッてくるね。「おごってください!」って。何か、1年生の一人とご飯の約束するじゃないですか。待ち合わせの場所に行くと、二人いるんですよ!「僕もいいですか」って。知らん、知らんって(笑)。

清水 僕もありました。

中嶋 この代はこういうことしてくるんですよ。断れないじゃないですか。俺らびくびくしてます(笑)。

平岩 ご飯の話していると乗ってくるから。「自分もいいですか」って。

清水 連勤連勤(笑)。

中嶋 俺なんて4日連続だからね(笑)。2日行って、オフ挟んで2日行った(笑)。愛されてていいかな。

平岩 尊敬しているから。

――では、平岩選手から見て上級生はいかがですか

中嶋 称えろよ。

平岩 拓登さんのいる3年生は、すごく仲が良くて、家でパーティーをしたりしています。そういうのを見ると、これ見習いたいなと思うくらい仲がいいですね。

中嶋 たしかに、みなみ(金子みなみトレーナー、スポ3=群馬・前橋女)の家に集まったりしてね。

平岩 すごくいいな、と思っています。4年生も仲いいんですか…?

中嶋 お、俺はいいと思っているよ(棒)。

平岩 4年生も多分仲が良くて。話しているのを聞くと、すごく仲がいいなと思います。自分たちもみんなでコミュニケーションを取って、みんなで遊びにいったりしたいなと思っています。

中嶋 あとね、3、4年生になったらたくさんおごれるようにね。

平岩 もちろんです。率先しておごります。

中嶋 まあ、おごってもらえるうちはね。

平岩 なので、あすは鍊さんに連れていってもらおうと思います。

中嶋 まああしたくらいええわ。

平岩 やったー。

中嶋 早スポいたら断れんやろ。けちだと思われる。

清水 「いいよ」のところで終わらせておこう(笑)。

――清水選手から見て4年生の方々はいかがですか

清水 僕が1年生のころから部活の雰囲気の中心でした。

中嶋 主軸ね。

平岩 そのころから主軸だったんですね。

清水 キャラがみんな濃い。

平岩 薄い人が本当にいないですよね。

清水 みんなキャラが違う方向なんですよ。被っている人もいないし。

平岩 渋滞しているもんね。

清水 楽しいですね、上の人がいて。今までずっと。

中嶋 ボケが渋滞するからな。

平岩 みんなボケだから(笑)。

中嶋 つっこみ一人しかいないからな。

清水 それが楽しいというか。部活の雰囲気をつくってくれているのは4年生かなと思います。

――4年生でつっこみなのはどなたですか

中嶋 齊藤湧大。

清水 つっこみしかしてない(笑)。

中嶋 ボケがいすぎて(笑)。

平岩 以外と大野さん(誠弥主将、政経4=東京・早大学院)がなのかと思ったけど。

――他にない早稲田の魅力は

中嶋 本当に上下関係がないことです。こいつ(平岩)なんてひたすらタメ口ですよ。

清水 敬語を使っているところを見たことがない(笑)。

平岩 本当ですか(笑)。

中嶋 自分は上の代とかにしっかり敬語を使うようなタイプの人間だったのですが。敬語を使わなかったとしても、「おいあいつ何なんだ」というような4年生はいないです。拓登とかも休み時間に後輩とボール当てゲームをしていますし。こいつ(平岩)は、僕に水を掛けてきますし。他の部活にないというか、こんなに仲がいい部活はあまりないんじゃないかな。

清水 体育会的な仲の良さ。

中嶋 サークル的ではなくてね。陰湿な感じがなくて。上下関係しっかり、という感じではないですね。大好きです。そういうところ。

平岩 自分もほぼ被るのですが、入った時から「え、みんな同期?」というくらいの感じで。

中嶋 いや、本当はあるよ。

平岩 あるらしいのですが。

清水 「らしい」って言うなよ(笑)。

平岩 先輩たちが本当に優しいので、こっちも何か気を使わなくていいというか。ホッケーをしていても自分の思ったことは言えますし、何かを言われた時に違うと思えば、しっかりと言い返せるいい関係がしっかりあるなと感じています。

中嶋 あとは早慶戦じゃない?

清水 確かにそれはある。

中嶋 慶応と早稲田しかないから。

清水 真面目な話だと、監督の原さん(原聡監督、昭59理工卒=東京・早大学院)は毎日来られるわけではないので、選手で練習メニューを決めて試合のミーティングなどもやることです。試合中にゲームプランの練り直しなどをするのも自分たちですし。そこは結構やりがいがありますね。今まで僕はそんなことがなかったので。

中嶋、平岩 確かに。

平岩 監督に言われまくっていましたからね。

清水 そうじゃないところは結構いいところというか。

「福井工大戦では人生を懸けてもいい」(中嶋)


全日本選手権進出という目標を口にする中嶋

――最後に全日本学生選手権(インカレ)についてお聞きします。トーナメント表を見た率直な感想は

中嶋 最&高だよね。

平岩 一番良かったかもしれないです。

中嶋 去年もそう言ったんですよね。

一同 (笑)。

中嶋 「めっちゃいい所入ったじゃん」って。「もう全日本(全日本選手権)行きます~」って(笑)。

平岩 去年も福井工大ですか。

中嶋 去年は山学やな。今年は、福井工大しかいない、という言い方は良くないですが。

平岩 一番可能性があるかもしれないね。

清水 この間他大のホッケー部の人と集まる機会があったんです。その時、「インカレの組み合わせ出たね」なんて話していて。そしたら、明治の人に「早稲田めっちゃ楽じゃない?」と言われたので、俺は「そうなんよ、めっちゃ楽なんよ」って言ったんです。福井工大がベスト8懸けで(ベスト8を懸けた福井工大戦は勝負だが)、その次ベスト4はもうない(ベスト4を懸けた試合は勝てる)と言ったら、そこで「俺らそこで当たるよ」って言われて。あ、ごめんなさいって(笑)。

一同 (笑)。

中嶋 まあ、勝たんといけんチームと、福井工大という感じですね。もうやるしかないというか。全日本は僕が生まれ育った岡山で、ホッケーを始めた場所でもあるので。

清水 一回行きたいな、岡山。

平岩 宿舎は鍊さんの家で。

中嶋 僕の家は宮殿サイズなので。石油が出た家なので、みんな泊まれます。楽しみですね。

 平岩選手に着信

中嶋 おいおい、女じゃねーか。女から電話が掛かってきました。

平岩 おばあちゃんです。

一同 (笑)。

平岩 びっくりしたあ(笑)。

――インカレでのキーマンは

清水 僕は、湯本さんかな、と。

平岩 あー。

中嶋 分かる! めっちゃ分かる!

清水 最近本当に思うのですが、湯本さんってディフェンスが本当にうまいなって。すごくうまい人が相手でも絶対に(ボールを)取るし。あ、ここ出されたらやばい、というディフェンスのポイントにちゃんと湯本さんがいますし。強いチームを相手に失点をしないためには、湯本さんがいなくてはと思います。湯本さんの活躍が試合の展開を左右しそうだなと思いますね。

中嶋 俺は、村上(和亮、政経2=東京・早大学院)。

清水、平岩 あー!

中嶋 拓登とか佑利がキーマンなのは前提なんですよ。村上は足が本当に速くて、二人と同じ推進力タイプです。この間のぺナストを取ったのも村上ですし。ガッツがあるので、一つ面白いプレーをすればチーム全体が盛り上がりますね。すごく見せるタイプではないのですが、泥臭くやっていく努力している奴がぺナストなどを取るとチームが活気付きますし。そういた面ではFWで得点を決める能力も突破する能力もありますし、本当に面白いプレーをしてチームを盛り上げてくれるキーマンだと思いますね。

平岩 自分は健悟さん(山本健悟、社4=滋賀・伊吹)じゃないかなって。

中嶋 あー。

平岩 苦しい時にピックセーブをしてもらうと、こっちもこれに応えなくてはいけないなと思いますし。やはり強い敵と当たると、健悟さんがセーブしなければいけなくなる回数も増えますが、あの人は止めますし。どんな展開になってもこっちは安心して見ていられる感じがあります。健悟さんが止めて、それに応えて自分たちが決めるというのがインカレで大事なポイントではないかと思います。

――ご自身ではどのようなプレーをしたいですか

清水 インカレだったらポイントは福井工大との試合なので、FWとしてはそこで点を取って勢い付けたいという思いはあります。今年は『パスホッケー』というか、そういう目標でみんなでやってきて、秋リーグになってそれがだんだんと良くなってきました。それで結果が残ってきているなと思います。自分としては、自分で(得点をしに)行ってチームを勢い付けることもそうですが、早稲田としていいホッケーができるようにバランスを見てやりたいなと思います。

平岩 自分はきれいなプレーや見せるプレーというよりは、泥臭く1年生らしいプレーが会場でできたらいいと思っています。もちろん点数も1点だけではなく2点、3点と取りたいという気持ちもあります。ですが、チームが勝つことを一番に考えて元気にプレーしたいと思います。

中嶋 これに勝って次も勝つと全日本が見えてきます。僕は最上級生なので、ホッケーを始めたところでホッケーを引退するというドラマみたいなことができるので。本当に福井工大の試合では、骨が折れてもいい、けがをしてもいい、それくらいの気持ちでディフェンスをして、後の試合は安定したプレーをしてという感じですね。福井工大戦では人生を懸けてもいいのかなというくらいの意気込みです。

清水 試合前にけがしないようにね。

平岩 また表参道で…(笑)。

中嶋 そうですね、ビーサン履くのはやめます。

平岩 ビーサン禁止令。

中嶋 ビーサンは禁止にします。

――最後に向けてのインカレへの意気込みをお願いします

清水 僕は去年けがで出られなかったので、やり切れなかった感じはあります。今年はコンディショニングをしっかりとやって、チームを引っ張らなくてはいけないと思います。チームが得点し切れないときに自分のワンプレーで状況が変わるような働きができたらいいと思います。

平岩 夏の王座での反省点を生かして、冬のインカレでは成長したところをみんなに見せられるようにプレーしたいと思います。

中嶋 意気込みはさっきほとんど言ったのですが、ほんとうにやり切る。4年生としての最後の仕事を果たすことです。いい景色を後輩たちに見せてあげられるように。

平岩 ぜひ見たいですね。

清水 岡山で引退したら超かっこいいですよね。

中嶋 そしたら俺出ないよ(笑)。家におるわ(笑)。

一同 (笑)。

中嶋 家から1・2キロくらいしか離れていないんですよ。

清水 近!

平岩 宿舎決まりだね。

中嶋 家に車が山のようにあるから。

一同 (笑)。

平岩 石油どうやったら出たんだよ(笑)。

中嶋 穴を掘ったら出た。

平岩 めちゃくちゃ浅いじゃないですか(笑)。

中嶋 がんばりますよ!

――ありがとうございました!

(取材・編集 金澤麻由、新藤綾佳、小出萌々香)


今後に向けた意気込みを書いていただきました!

◆中嶋鍊(なかしま・れん)(※写真中央)
1998(平10)年1月29日生まれ。172センチ、71キロ。島根・横田高出身。スポーツ科学部4年。DF。背番号9。油田のある宮殿にお住いの中嶋選手。眉毛は斜めにしか生えないそうです。「優秀なビジネスゼミ」(中嶋)に在籍しています。色紙の「鍊」の字は、自分の名前から取って書きました。「鍊くん」と後輩から呼ばれるなど、親しみやすさが魅力です。この日は左隣にいた平岩選手に油性ペンでアンパンマンの似顔絵を描かれていました。絶対にかなえたい夢は「クリニカのCMに出る」ことだそうです。期待しています!

◆清水拓登(しみず・ひろと)(※写真左)
1998(平10)年8月17日生まれ。177センチ、70キロ。滋賀・伊吹高出身。スポーツ科学部3年。FW。背番号3。紹介してもらった女の子と先日晴れて成就した関係になれたという清水選手。大学では『すこ』教授の下でスポーツ栄養学を研究しています。同期の山下選手とは小学校以来ずっと一緒の学校であり、大学ではゼミもクラスも同じです。長年隣にいたのは山下選手でした。しかし「翼(山下)と別れて彼女と付き合った」(チームメート談)のだそうです。これからも仲のいい二人でいてくださいね!

◆平岩佑利(ひらいわ・ゆうと)(※写真右)
2000(平12)年8月22日生まれ。170センチ、65キロ。奈良・天理高出身。スポーツ科学部1年。FW。背番号10。ホッケー部では一年生ながらレギュラー入りし、秋季リーグ東大戦でも得点するなど活躍中の平岩選手。しかし、学業面には先輩からも不安の声が多数。原監督、大野主将、山下選手との四者面談が開催される事態となったそうです。秋季は心機一転、「スティックをペンに持ち替えて」(中嶋)GPA1の大台超えを目指します!