「ATP1000 上海」の準々決勝で、昨年優勝者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3‐6、7‐5、6‐3の逆転で勝利した21歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)。そのチチパスが試合後の記者会見でBIG3との戦い方について語っている。

チチパスは今年の「全豪オープン」4回戦でロジャー・フェデラー(スイス)に、「ATP1000 マドリード」準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に、そして「ATP1000 上海」準々決勝でジョコビッチに勝利。

10年以上圧倒的な強さで活躍するBIG3に、今年だけで全員から勝利を収めた。

ATP(男子プロテニス協会)によると、チチパスはジョコビッチを破った際に「ずっとあの選手たちに勝つことを夢見ていました。試合は毎回自分の実力を出し切る機会だと思っています。自分にとって非常に大きな励みです」「正直なところ、彼らの方が自分より脅威を感じていると思います。それでコートに出ると自分の方がリラックスできるんでしょうね。ですからあとは、やるべきレベルのプレーをするだけです。他の対戦相手たちのレベルと大きな差はありません」と語っている。

偉大なテニス選手が相手であっても臆することなく挑み、リラックスしてプレーすることが最低限必要なようだ。

「諦めずに戦い続け、より攻撃的にならないといけない、ということですかね。自分が攻撃的になると、相手はこちらが本気で挑んでいるのを感じとりますから、相手は怖気付くでしょう。それがアプローチとしては良い方法なんです」

彼らと戦う上で役立ったことはという質問についても「以前ノバクとはよく一緒に練習していました。僕たちが住んでいたモンテカルロでね。何度も一緒にプレーしたことがあったので、彼がどうポイントを取っていくかとか彼のパターンをつかむのにそれが役立ちました」「ロジャーやラファとも同様です。彼らとはノバクほど練習を共にしたことはありませんが。コートに出た時に以前一緒にプレーしたことを思い出し、何度かボールを打って感覚を取り戻す。それがメンタル的にはいいんです」と、以前の練習や対戦をしっかりと参考にすることが、プレーそのものだけでなく、メンタル面でも良いと語っている。

「ATP1000 上海」では、ジョコビッチはチチパスに、フェデラーはズベレフにそれぞれ準々決勝で敗れ、ベスト4は全員23歳以下という顔ぶれになった。

今大会でも優勝したダニール・メドベージェフ(ロシア)をはじめ、ようやく世代交代の波が感じられるようになってきた男子テニス界。若い世代がBIG3をこのまま越えていくのか、それともBIG3がまた来年もグランドスラムタイトルを独占するのか。

今シーズン終盤、そして来シーズンも見逃せない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 上海」でのチチパス

(Photo by Fred Lee/Getty Images)