2週間の休止期間を経て秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)が再開した。9日目となるきょう早大が対戦したのは中大。第1,2セットと主導権を握る早大。最終セットは競る展開となるも見事もぎ取りセットカウント3-0(25-19、25-19、25-23)でストレート勝利。早ければあすにも優勝が決定する。

 「いい緊張感を持って」(堀江友裕主将、スポ4=和歌山・開智)試合に臨めた早大。第1セット中盤からペースを握り始める。9-8から大塚達宣(スポ1=京都・洛南)のクロススパイクや相手のミスなどで4連続得点を獲得。その後もブレークを重ね、中大を引き離していく。15-10で中村駿介(スポ3=大阪・大塚)のワンハンドトスから武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)がうまくクイックを合わせて16点目を取るとチームの雰囲気も上々に。23-18から中島明良(法1=京都・洛南)、重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)なども途中出場を果たしさらにチームを盛り上げた。最後は甘く早大コートに入った球を村山豪(スポ3=東京・駿台学園)がすかさずダイレクトで落とし込み25点目。セットを先取した。第2セットも第1セット同様に主導権をつかんだのは早大。大塚のパイプ、宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)のスパイクで中大を圧倒する。8-7で堀江主将が胸で中大の強烈なスパイクを封じるスーパーレシーブも見られた。しかし14-12から宮浦のサーブミス、中大のサービスエースで追いつかれてしまう。ところがここから早大が底力を発揮。中大がジャッジミスするほどエンドラインギリギリを突く吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)のサービスエースや大塚のスパイクなどで圧巻の8連続得点。点差が一気に8点になると吉田に代わってけがで欠場していた村本涼平(法4=京都・洛南)が途中出場を果たす。その他にも上條レイモンド(スポ2=千葉・習志野)、秋間直人(スポ1=愛知・桜台)など屈強なブロッカー陣もコートに入った。23-17から二度上條がクイックを決め25-19で第2セットも勝ち取った。


ワンハンドでトスを上げる中村

 「こっちも相手の勢いに押されました。」と宮浦が振り返るように攻撃力のある中大のプレーに押され第3セットは接戦に。中盤までは点数を取っては取られの一進一退の攻防を繰り広げた。ところがその突破口を見つけたのは早大だった。セット終盤19-21とリードを許している場面で宮浦がスパイク、そして誰も手が出せないサーブを中大コートに落としジュースに。するとすかさず中大はタイムアウトを選択。しかし早大の勢いは止まらず。吉田のスパイク、きょう3度目となる宮浦のサービスエースで23-21とする。最後は大塚がスパイクをクロスに決めて試合終了。開幕負けなしの9連勝を飾った。

サーブを放つ武藤副将

 第2セットで途中出場を果たした村本は「悠眞の成長を近くで見られたことが、4年生として嬉しかったです。」と試合に出たかったかという質問にそう答えた。最上級生として最後のリーグ戦を戦っているコートに自分がいないという悔しさよりも村本は高校の後輩の活躍を喜んだ。この男の人柄が推し量れる。残すところリーグ戦はあと2試合。村本と吉田の成長に期待したい。

(記事 萩原怜那、写真 松谷果林、橋本和奏、西山綾乃)

セットカウント
早大25-19
25-19
25-23
中大
スタメン
レフト 吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)
レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南)
センター 武藤鉄也(スポ4=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ3=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)
セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚)
リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)
コメント

堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)

――きょうの試合を振り返っていただきますか

久しぶりの試合なのでいい緊張感を持って挑もうということだったのですが(試合前の)練習から良い準備ができていたのできょうの結果だったのかなと感じています。

――リーグが休止期間のとき、どのようなところをチームとして強化していましたか

あんまりこれだけやろうということはなくてリーグが終わったらすぐに1ヵ月後全カレ(全日本大学選手権大会)ということでもう一度個人のスキル、個を大きくすることにフォーカスしていました。

――堀江さんご自身ではどのようなところを高めていましたか

僕はもう全部下手くそなので。(笑)レセプションは慢心しているわけではないですがリーグ序盤から安定していると思っています。あとは宮浦(健人、スポ3=熊本・鎮西)とのセットであったり駿介(中村、スポ3=大阪・大塚)が(一本目を)取ったときの僕が上げるコンビが以前より落ちてしまっているのでそれをきょうも合っていなかったのですが感覚としてそういったことを取り組んでいました。

――きょうはチーム全体でディフェンスはいかがでしたか

いろいろな要因があったと思うのですがレセプションが以前より安定していなかったということもあり吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)や大塚(達宣、スポ1=京都・洛南)も僕も以前取れていたところが取れなかったことはありました。でもそれはゲーム感覚の問題でもあるのでゲームをこなしていけばいいかなと思うのですが、僕の守備範囲も含め3人のスキルの問題もあるのでセプションに関しては課題ですね。

――ストレートでスパイクを多く相手が打ってきた印象でした

まあいつも相手は狙ってきます。きょうの相手は比較的にデータ通りだったのでブロックに抜けてきたボールにまあ良く対応できたとは思っていますがもう一回映像を見て頑張ります。中大は攻撃力のあるチームなので僕もボールに追いつけない部分もありました。

――あすへの意気込みをお願いします

春リーグで僕らが1位だったので当たる相手が強くなってきている中でしっかり自分たちのバレーができていると思っています。慢心することなくさらに上に上にということを目指していってその中の1戦だと思うのであすもしっかり準備してゲームに臨むことだけに集中してあす頑張っていきたいです

武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

きょうは相手のミスも多くて、どのセットも中盤まで競っていたのが終盤でこっちのサーブが効いていて相手が崩れてくれたというのがあったので、そこは僕ら自信持ってできていたのかなと思います。

――きょうはクイックをあげられることが多かったように思われましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

2週間、実質3週間空いて、そこでしっかり練習できたと思うので僕を含めてどの選手も自信持ってプレーできたと思います。

――前回の筑波大戦後、コンビ、サーブ、ディグアタック局面を課題に挙げられていましたが、それについてはいかがでしたか

きょうはサーブの効果がかなりあったと思います。ブロック、ディグもこの3週間練習してきたので、ブロックに関しては結構よくてディグに関してはまだまだで、今週からまた試合が始まって相手の打球とかコースとかもまた変わってきたりすると思うので、そこは試合に慣れれば練習の成果も出でくると思います。

――あしたへの意気込みをお願いします

あしたは明治大学ってことですけど、真ん中が多いチームなので、きょう同様にサーブで崩してある程度は決められると思うんですけど、しっかり上げられるボールだったり止められるボールだったりをしっかり機能させていけば何の問題もないと思うので、しっかり練習してきたことを出してあしたは勝てるようにしたいと思います。

村本涼平(法4=京都・洛南)

――久しぶりに選手としてコートに立って、試合の雰囲気を感じてみていかがでしたか

秋リーグ(秋季リーグ戦)はずっとトレーナーとしてベンチに入っていたので、試合の中にはいたつもりでした。ですが、ユニホームを着てメンバーの一員として参加して勝っている雰囲気はやっぱりいいなと思いました。素直にみんなと一緒に同じ舞台でやれたことが最初はめちゃくちゃ嬉しかったです。

――ケガをしてからこれまで、早稲田をどのように見ていましたか

自分がケガをしてチームに迷惑をかけてしまった立場で言うのも変なのですが、夏の間とかもずっとみんなが練習を頑張ってきたことを見てきました。選抜に行っているメンバーもすごく成長して、レベルアップして帰ってきて。外から見ていても、悠眞(吉田、スポ2=京都・洛南)が僕の代わりに入って頼もしい活躍をしてるじゃないですか。自分が抜けた穴を埋める以上の活躍をしてくれているので、見ていて安心してトレーナーとしての8戦ときょうの1戦を見ていられました。

――試合や選手を見て、「試合に出たい」と思うことはありましたか

試合に出たいというよりは、とりあえずバレーボールすらできなかったことがつらかったです。バレーボールしたいなっていう思いが強くて。悠眞には自分が(バレーボールを)できない時に色々とアドバイスしていたので、悠眞の成長を近くで見られたことが、4年生として嬉しかったです。もちろん自分が出られないというのもありましたけど、下級生がそうやって活躍してくれるのは自分の中ではすごく嬉しいですね。

――同じポジションで高校の後輩の吉田悠眞選手(スポ2=京都・洛南)へ積極的に声をかけられていました

サーブレシーブのこととかも自分に聞いてくれることが多くて。練習への取り組み方も、試合に出ることによって悠眞自身もすごく変わってきていて、今すごく成長してる段階なのかなと思っています。自分がケガして出られないのは心苦しいときもたくさんありましたが、そのぶん悠眞がしっかり頑張っていると思うと良かったかなと。

――ご自身の調子については

まだ完全に復調したわけではなくて、調子が良いとは言えないです。あとは自分がどれだけパフォーマンスを戻せるかです。今チームの状態がすごくいいので、本当にあとは自分次第、という感じですね。学年とか関係なく1番チームに貢献できる人が出た方がいいので、自分がまた良いプレーをできるようになれば、もっと長くコートに立てるかなと思います。

――秋季リーグ戦の残り2試合、どのようなものにしていきたいですか

全カレ(全日本大学選手権)に向けて、やっぱりベンチメンバーももっと伸びていかないといけないと勝つには厳しいと思っています。今自分はベンチにいるので、まずは自分が中心となってベンチのメンバーの練習や試合中のスタメンのサポートなど、チームに貢献させるというところをもっと強化していけたらいいなと思っています。

宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうの試合では一人一人がしっかり役割を果たして3-0で勝てたというのが大きいと思います

――中大の印象は

かなり厄介な相手だったので、1、2セット目はサーブからのブレークができてたのですが、3セット目は接戦になってしまって、こっちも相手の勢いに押されました。

――どういう点が厄介でしたか

相手のレフトの選手は打点が高くて。そういう選手がいたらブロックアウトを狙われるので、そこが厄介だと思いました。

――終盤相手に流れが傾きそうでしたが、チームの雰囲気はいかがでしたか

終盤はとにかく攻めようとなったので、相手に押されることなく最後攻められたので良かったと思います。

――3セット目はサービスエースを決められました

練習の成果を発揮できて良かったと思います。

――サーブ練習では具体的にどのようなことされていますか

普段からスピードを意識して練習しているので、きょうはスピードのあるサーブを決められて良かったと思います。

――あすへの意気込みをお願いします

次は明治との対戦でかなり競った試合になると思うので、そこでしっかり勝ちきれるように、きょうは相手の試合を見たり自分自身の準備をやっていきたいと思います。