14日に行われたチャリティーテニスマッチ「UNIQLO LifeWear Day Tokyo」で、東京オリンピックに出場する予定であることをサプライズで発表したロジャー・フェデラー(スイス)。来年それが実現すれば、日本での公式戦出場は2006年以来約14年ぶりとなる。

グランドスラム男子シングルスで、史上最多20度の優勝を誇る「生きる伝説」フェデラー。しかし意外にも、オリンピックではまだシングルスの金メダルを獲得していない。今回はフェデラーの、過去オリンピックでのシングルスを振り返って紹介する。

■過去4回出場、初出場は19歳のシドニーオリンピック。

フェデラーが東京オリンピックに出場すると、2大会ぶり通算5回目のオリンピックとなる。初出場は2000年、当時19歳だったフェデラーは世界ランキング36位。ツアーではまだ一度も優勝をしていなかった頃だ。

その年の「全米オープン」後に迎えた、シドニーオリンピック。1~3回戦・準々決勝をすべてストレートで勝利したフェデラーだったが、準決勝で当時世界48位だったトミー・ハース(ドイツ)に3-6、2-6で敗れ3位決定戦へ。さらに3位決定戦では、当時世界62位だったアルノー・ディ パスカル(フランス)に6-7(5)、7-6(7)、3-6と最終セットで競り負け、惜しくもメダル獲得はならなかった。

なお、フェデラーがミルカ夫人と最初に出会ったのは、このシドニーオリンピックでのことだった。

■シングルス過去最高成績は銀メダル、世界1位で3度金ならず。

2004年のアテネ、2008年の北京を世界ランキング1位として迎えたフェデラー。しかしアテネは2回戦敗退、北京は準々決勝敗退という結果に終わった。

そして三度(みたび)世界1位として臨んだ2012年ロンドンオリンピック。準決勝で当時世界9位だったフアン マルティン・デル ポトロ (アルゼンチン)との4時間26分にも及ぶ激闘を逆転勝利したフェデラーは、いよいよ自身初のオリンピック決勝の舞台に挑んだ。

決勝の相手は、地元イギリス勢であり当時世界4位のアンディ・マレー(イギリス)。地元観衆の大声援、地鳴りのような「アンディ」コールがマレーに贈られるなか、フェデラーは2-6、1-6、4-6のストレートで敗れた。(男子シングルスの決勝は5セットマッチ)

決勝ではマレーに及ばなかったフェデラーだが、この時の銀メダル獲得が現在のオリンピック最高成績となっている。(前回の2016年リオデジャネイロは、左膝の手術により出場していない)

■東京で悲願の金メダルを目指すフェデラー、日本の夏にどれだけ適応できるか。

来年、東京オリンピックのテニス競技は7月25日から8月2日までの9日間で行われる。ロンドンで開催のグランドスラム「ウィンブルドン」は7月12日に閉幕と、間は2週間もない。ロンドンとは異なり、気温が高く多湿な日本の夏にどれだけ適応できるかが、一つの鍵となりそうだ。

5度目の出場を明言したフェデラーが来年、東京で悲願のシングルス金メダルを獲得できるか注目だ。

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■フェデラーのオリンピック、シングルス過去戦績

2000年:シドニーオリンピック(ハードコート)

初出場・4位:3位決定戦の対戦相手 アルノー・ディ パスカル(フランス)

2004年:アテネオリンピック(ハードコート)

2回戦:2回戦の対戦相手 トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)

2008年:北京オリンピック(ハードコート)

準々決勝:準々決勝の対戦相手 ジェームズ・ブレイク(アメリカ)

2012年:ロンドンオリンピック(芝コート)

銀メダル:決勝の対戦相手 アンディ・マレー(イギリス)

(テニスデイリー編集部)

※写真は2012年「ロンドンオリンピック」でのフェデラー

(Photo by Amin Mohammad Jamali/Gallo Images/Getty Images)