◆JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦 【2部】◆

 10月14日 対日大 スポーツ日大アスレティックパーク稲城サッカーフィールド


12日と13日に予定されていた関東リーグ第16節は、各地に甚大な被害をもたらした台風19号の影響により、14日14時からの全試合一斉開催に変更された。

敵地で日大と対戦した立大は、前半に小林(コ3=東農大三)と佐藤大(コ4=光陵)のゴールで2点をリードするも、後半序盤に連続失点。同点のまま迎えた75分に再び佐藤が左足を振り抜き勝ち越したが、81分に同点ゴールを許し引き分けに終わった。この結果、立大は同勝ち点の青学大を得失点差で上回り、降格圏外の10位に浮上した。


先制点を挙げた小林(中央)。起点となった佐藤(右)も喜びを爆発させた

“立大の猛虎”佐藤大雅(さとうたいが)が、跳んで、蹴って、二度吠えた。

最前線でターゲットとなった181㌢は21分、GK栗山(観4=初芝橋本)のロングフィードをヘディングでそらし、裏へ抜け出した小林の先制ボレー弾をアシスト。「練習でもやっていた形。自分は高さを生かすことができる」と狙い通りのプレーで、まずはツートップの相方の今季初ゴールをお膳立てした。

1点リードのまま迎えた34分には、左からのコーナーキックにドンピシャヘッドで合わせ追加点をマーク。同じタイミングでDF井浦(済4=東久留米総合)も飛び込んでいたが、「自分が決めたい気持ちが強かった」とストライカーの負けん気でゴールネットを揺らした。


完璧なタイミングで合わせたボールは、GKの届かないゴール右隅へ

圧巻は2−2の75分。敵陣やや深い位置からの吉田(コ4=JF Aアカデミー福島)のクロスボールを井浦がヘディングで競り勝ち、佐藤が前を向いた形でボールを受ける。寄せに来た相手DFを交わしシュートコースを作ると、ペナルティエリア内で得意の左足を迷わず振り抜いた。「相手が寄せに来ていたのはわかっていた。上手く交わして、左にシュートコースを作ることができた」。豪快にゴールネットを揺らすと、両手を天に突き上げ雄叫びを上げた。


75分、相手DFをフェイントで交わし2点目を挙げた

今季はここまで10試合に出場。チーム随一の決定力を有し、得点ランキングも6得点で9位タイにつけている。第8節の青学大戦(2−1◯)では途中出場ながら2得点を挙げるなど、少ない出場時間の中でも着実に仕事を果たしてきた。

自身ラストイヤーとなる勝負の1年だが、チームは攻守に課題を多く残している。後期開幕後は白星が無く、前節終了時点で11位と下位に停滞。上位争いを繰り広げた昨季とは対照的に、熾烈な残留争いを強いられているのが現状だ。

それでも、「フォワードとして自分が決めないといけない」と自らの役割は見失っていない。フル出場を果たした今節は勝ち点3こそ逃したが、得点への“嗅覚”を頼りに2ゴール。自身の持ち味を存分に発揮し、チームを降格圏外の10位に浮上させた。


ゴール後は応援団のもとへ

大事な局面で点を決めて、みんなに頼ってもらえる存在になりたい」。得点に飢える背番号9が求めるのは、チームを勝利に導くゴールだけ。ホーム開催となる次戦でも、その3文字を“虎視眈々”と狙う。

(10月18日・小根久保礼央)