写真=Getty Images

「球団の状況を変えられる機会に恵まれた」

10月17日、ウィザーズは、ブラッドリー・ビールとの延長契約を発表。新契約の期間は2年で、総額7200万ドル(約78億円)の契約になると伝えられた。

延長契約を結べる10月21日までにビールが決断を下すのかどうか注目された中で、彼は残留を選択した。その理由について、ビールはチームの練習施設で取材に応じ、1年目から所属するチームへの忠誠心、そして一から再建するチームの一部になりたかったと答えた。

「実際にはお金だけがすべてではないけれど、お金のことだけを考えるのは簡単なことだよ。だけど最終的には、自分が何を成し遂げたのかが大事だと思う。このチームには7年在籍して、次は8年目になる。そして球団の状況を変えられる機会に恵まれた。多くの人は懐疑的に考えているだろうけれど、自分は現状をチャレンジと受け止めているんだ」

『NBC Sports Washington』によれば、ビールは延長契約に合意する前にチームのフロントと会合の場を設け、今後の球団の方向性について話し合ったという。

ビールは「球団の方向性に関しては問題ないよ。今後について、今のチームに達成可能なことについてもフロントと話し合ったからね」ともコメントしている。

ウィザーズは、今年のドラフト全体9位で指名した八村塁、2年目のトーマス・ブライアントが今後のチームの中心に成長することを期待している。

先発ポイントガードのジョン・ウォールがケガで今シーズンを全休する予定のため、ウィザーズがプレーオフ争いに加わるのは難しいかもしれない。それでも若い選手をまとめるリーダーのビールは、数年内にチームの状況が好転すると確信し、残留を決めた。