瞬間最高視聴率は53・7%-。

 日本中がラグビー日本代表の快進撃にわき上がっています。ジョセフ・ジャパンは10月14日、横浜国際競技場で行われた強豪・スコットランド戦に28-21で勝利。1次リーグA組を4連勝で突破し、初めてのベスト8進出を決めました。

 リーチ・マイケル主将を中心に一丸となって難敵に挑んでいく日本代表の姿には、老若男女の誰もが感動せずにはいられません。「ルールはよくわからないけれど、ラグビーってマジ熱い!」や「にわかで申し訳ないけど、ホントにハマっちゃった」との声など、今大会をきっかけにラグビーの魅力に取り憑かれた方々も多いようです。

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ラグビー・松島幸太朗 特集(https://cocokara-next.com/feature_archive/kotaromatsushima-feature/)

必ず出現する「スクール☆ウォーズの知識だけでラグビーを語るおっさん」

 

 職場での話題ももっぱらラグビー。すると、必ず現れるのは「スクール☆ウォーズの知識だけでラグビーを語るおっさん」です。脳内に麻倉未稀の「ヒーロー」が流れる中、ナレーター・芥川隆行の名調子をなぜか完コピで口ずさんで、会話に入ってきます。

 「この物語は、ある学園の荒廃に闘いを挑んだ熱血教師たちの記録である。高校ラグビー界において全く無名の弱体チームが、荒廃の中から健全な精神を培い、わずか数年で全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を、余す所なくドラマ化したものである」

 20代の若手社員にとっては「この人、いったいなんなんだ…」と心配になる事態でしょう。しかし、同情の余地はあります。「スクール☆ウォーズ」の体験は同時代を生きた人々にとって、あまりにも強烈だったからです。

 ドラマ初回の視聴率は6%台ながら、回を追うごとに上昇。最終的には20%を超えただけではなく、繰り返し再放送され、アラフォーやアラフィフにとっては「3年B組金八先生」などとともに、生きる上での教科書となったドラマでもあるのです。

「今からお前たちを殴る!」

 困ったことに「スクール☆ウォーズが好きすぎるおっさん」は現在、部長、部次長クラスでそこそこ出世しており、若手がテキトーに扱えないことをいいことに、ドラマ内のエピソードを続々、繰り出してくるのです。

 「滝沢先生と水原が河原で殴り合った後、KOした水原を自宅のアパートで風呂に入らせて、ウィスキーを勧めながら『先公がこんなの飲ませていいのかよ…こいつはキクぜ!』というシーンはたまんねえよなあ」

 「オレも仕事に夢中になりすぎて、カミさんが家を出ていっちゃった時、不良に熱血指導する中で岡田奈々と間下このみが逃げちゃった山下真司の域に達したなあって、思ったもんだよね」

 「ガキのころ、懸垂できないヤツのあだ名は必ず『イソップ』だったよなあ」

 飲み会ではドラマ内の名言もついつい引用して、部下に披露するからなかなかやっかいです。

 「相手を信じ、待ち、許してやること。それが愛だ」

 「先生、花って字、十書いたら花束みてえだぜ。百書いたら…」「花園だな。花園になるまで書いてみろ」

 「お前らゼロか、ゼロの人間なのか、一生ゼロのままで終わるのか。お前らそれでも男か、悔しくないのか」「悔しいです!」

 「今からお前たちを殴る!」「これは暴力ではない。もしこれを暴力と呼ぶ者があれば、出る所へ出てもよい。賢治はそう思っていた」

 最後のセリフに至っては、今の時代、完全にコンプライアンス違反です。スマホで動画を撮られてSNSにアップされたら、職を失うでしょう。しかし、スクール☆ウォーズが人格形成に多大な影響を与えたおっさんたちは、心のどこかでこう思っています。

 「やりにくい世の中になったよな…」

必殺の対抗策

 そんな無駄に熱い上司たちとうまくやるための必勝法があります。渡哲也の歌謡曲「東京流れ者」をマスターして、カラオケに行ったら歌ってみてください。あまり知られていませんが、この曲の3番こそ、ドラマ内で大木が登場シーンに口ずさむ曲であるからです。

 「風はひとりで吹いている 月はひとりで照っている」

 この一節を歌えば、「おお! 大木の登場曲じゃねえか!!」と上司はコーフンすること間違いなしです。

 ついでに「大木役の松村雄基はドラマの撮影時、終わった後にみんなでボーリングに行くのを断っていて『松村はつきあいが悪いなあ』と言われていたら、実はひそかに実のおばあちゃんの介護を一生懸命していたみたいなんですよ」と当時のエピソードをぶっ込めば、上司も「マジかよ!」と、ご機嫌になることは間違いないでしょう。

 日本のラグビー人気の礎を作ったともいえる同作。傑作であることは間違いありません。今大会でラグビーの虜になった人も一度、鑑賞してみてもソンはないと思いますよ。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]