24日(日本時間25日)にシアトルで行われたヤンキース-マリナーズの一戦は、7回無失点のヤンキース田中将大投手が、6回3失点のマリナーズ岩隈久志投手に競り勝ち、元楽天エース対決に2連勝した。■田中は7回6安打無失点、岩隈は6回3失点とQSも…

24日(日本時間25日)にシアトルで行われたヤンキース-マリナーズの一戦は、7回無失点のヤンキース田中将大投手が、6回3失点のマリナーズ岩隈久志投手に競り勝ち、元楽天エース対決に2連勝した。

■田中は7回6安打無失点、岩隈は6回3失点とQSも序盤の失点が響いて9敗目

 24日(日本時間25日)にシアトルで行われたヤンキース-マリナーズの一戦は、7回無失点のヤンキース田中将大投手が、6回3失点のマリナーズ岩隈久志投手に競り勝ち、元楽天エース対決に2連勝した。試合は5-0でヤンキースが勝利し、ワイルドカード争い3位につけるマリナーズまで2ゲーム差まで詰め寄った。

 メジャー通算13度目の日本人投手対決となったこの日。岩隈と田中の投げ合いは、田中が1勝目を挙げた今季4月17日(同18日)以来2度目だった。好調続く両投手だけに投手戦が予想されたが、先制したのはヤンキース。初回に新人捕手サンチェスが左翼2階席に飛び込む420フィート(約128メートル)の特大アーチを架けた。2回にも新人オースティンの適時打で2点目を追加した。

 援護点をもらってスタートした田中は、走者を背負うものの危なげない滑り出しを見せた。3回2死から2番スミスに四球を与え、7月27日アストロズ戦から続いた連続無四球記録は133打者でストップ。それでも速球で攻めて変化球で振らせるスタイルを保ったまま、要所で併殺に打ち取るなど、終始落ち着いたマウンドさばきで、5回にマルテにバント安打された後は、8打者連続凡退とした。

 一方の岩隈は、4回に1死満塁からガードナーに右犠飛を打たれて3失点目。ヤンキース打線にファウルで粘られ、球数がかさむ苦しい展開となったものの、ベテランの落ち着きで6回を6安打3失点(自責3)のクオリティスタート(QS)にまとめた。

 6回で100球(66ストライク)を投げた岩隈が一足先に降板。田中は7回にも1点援護を受けて4点リードの7回を投げ終え、6安打5奪三振1四球無失点、106球(69ストライク)でマウンドを下りた。

 田中は自身4連勝の11勝目(4敗)をマークし、防御率を3.11まで下げた。岩隈は4月11、17日以来となる今季2度目の2連敗となる9敗目(14勝)。防御率は3.81となった。

 日本で所属した楽天では、当時エースだった岩隈が2012年にメジャー移籍。その後を継いでエースを襲名した田中が、2013年に驚異の24勝無敗という成績で、楽天を球団創設初の日本一に率いた。

 なお、「1番・左翼」で先発したマリナーズ青木宣親外野手は、3回に田中からレフト線に二塁打を放ち、8回にも三塁内野安打を決め、4打数2安打で今季24度目、8月は6度目のマルチ安打で、打率を.268とした。