プロ野球は24日、各地で6試合が行われた。セ・リーグでは、広島が敵地での巨人戦に快勝。25年ぶりの優勝へ向けて、マジック20が点灯した。■広島福井が気迫で4勝目、巨人阿部は16年連続2桁本塁打も菅野が乱調、SB快勝で-0.5差のまま プロ野…

プロ野球は24日、各地で6試合が行われた。セ・リーグでは、広島が敵地での巨人戦に快勝。25年ぶりの優勝へ向けて、マジック20が点灯した。

■広島福井が気迫で4勝目、巨人阿部は16年連続2桁本塁打も菅野が乱調、SB快勝で-0.5差のまま

 プロ野球は24日、各地で6試合が行われた。セ・リーグでは、広島が敵地での巨人戦に快勝。25年ぶりの優勝へ向けて、マジック20が点灯した。先発の福井が5回に打球直撃のアクシデントも続投。直後の6回の攻撃では二塁打を放ち、続く田中のヒットで激走して同点のホームを踏んだ。打線はこの回に巨人・菅野から4点を奪って逆転すると、8回には「キクマル」の連続弾で突き放した。気迫のプレーでチームを引っ張った福井は6回2失点で4勝目(4敗)。巨人は阿部のデビューから16年連続2桁本塁打となる10号2ランで先制も、菅野が7回5失点と崩れた。

 4位阪神は敵地で3位DeNAに快勝。クライマックスシリーズ(CS)進出を争うライバルに2連勝し、1.5ゲーム差に迫った。先発の藤浪が7回130球を要しながら、7安打1失点10奪三振で6勝目(9敗)。打線はドラ1高山の先制打、ドラ2坂本のプロ初本塁打とルーキーコンビが活躍し、5点を奪った。DeNAは先発・久保康が4回途中5失点(自責4)と誤算。打線も4番筒香、5番ロペスがともに2三振に終わった。

 ヤクルトは中日に快勝した。初回に鵜久森の3ラン、西浦のソロと2者連続弾で4点を先制。4回に荒木のタイムリーで追加点を奪った。先発・小川は杉山にソロを浴びるなど2失点も、9回4安打5Kで完投。7勝目を挙げた。2週間ぶりに1軍復帰した山田は3番で先発も、3打数無安打1四球2三振だった。ヤクルトは3位DeNAと3.5ゲーム差としている。

 パ・リーグでは、首位ソフトバンクが楽天に快勝した。7回に、この日1軍に昇格したばかりの江川が先制1号ソロ。さらに、中村晃のタイムリーで2点目を加えた。8回には松田の3ランでダメ押し。先発の中田は、毎回四球を出しながらも7回無失点。森福、森と完封リレーで楽天打線を抑えこみ、マイナス0.5ゲーム差で首位を守った。

 日本ハムはロッテに5-3で競り勝ち、リーグ70勝一番乗り。7回の守備から途中出場した杉谷が、同点の8回2死満塁で南から値千金の勝ち越し2点打。球界屈指のムードメーカーが試合を決めた。先発・吉川は5回途中3失点で降板も、白村、谷元、石井、マーティンが無失点リレーを見せた。ソフトバンクは勝率.6204、日本ハムは勝率.6195と、わずか9毛差となっている。ロッテは1番に据えたナバーロが一時逆転の2点打を放つも、先発の二木が踏ん張れず負け越しとなった。

 西武はオリックスに快勝。初回に浅村、森のタイムリーで2点を先制すると、1点差となった4回に再び浅村がタイムリー。またも1点差で迎えた6回には浅村が3本目のタイムリーを放ち、9回には渡辺の2点打で試合を決めた。先発・多和田は7回7安打2失点で5勝目。オリックスは先発・東明が6回途中4失点(自責3)と崩れた。

【セ・リーグ】

◇巨人 3-7 広島(東京ドーム)
勝 福井(4勝4敗)
敗 菅野(7勝6敗)
HR【巨】阿部10号【広】安部5号、菊池12号、丸15号

◇DeNA 1-5 阪神(横浜)
勝 藤浪(6勝9敗)
敗 久保康(5勝8敗)
HR【D】梶谷13号【神】坂本1号

◇ヤクルト 5-2 中日(神宮)
勝 小川(7勝5敗)
敗 バルデス(5勝5敗)
HR【ヤ】鵜久森3号、西浦5号【中】杉山2号

【パ・リーグ】

◇ソフトバンク 5-0 楽天(ヤフオクドーム)
勝 中田(4勝3敗)
敗 塩見(6勝7敗)
HR【ソ】江川1号、松田22号

◇ロッテ 3-5 日本ハム(QVCマリン)
勝 谷元(3勝2敗)
敗 南(3勝4敗)
S マーティン(2勝0敗20セーブ)

◇オリックス 2-6 西武(ほっと神戸)
勝 多和田(5勝5敗)
敗 東明(1勝8敗)