「リンツ・オープン」(オーストリア・リンツ/10月7~13日/室内ハードコート)女子シングルス決勝で、15歳で当時世界110位のココ・ガウフ(アメリカ)が当時世界72位のエレナ・オスタペンコ(…

「リンツ・オープン」(オーストリア・リンツ/10月7~13日/室内ハードコート)女子シングルス決勝で、15歳で当時世界110位のココ・ガウフ(アメリカ)が当時世界72位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)と対戦。ガウフが6‐3、1‐6、6‐2で勝利し、WTAツアー初優勝を飾った。WTA(女子テニス協会)によると、15歳でのWTAツアー優勝は2004年のニコール・バイディソバ(チェコ)以来15年ぶり。

ガウフは今年の「ウィンブルドン」予選を、同大会オープン化以降最年少となる15歳122日で突破。本戦でもベスト16へ進出し、一躍話題となった。

その後も「シティ・オープン」では、ダブルスで見事初のツアータイトルを獲得。「全米オープン」でも3回戦に進出するなど、15歳とは思えない成績を残している。またその「全米オープン」3回戦では、大坂なおみ(日本/日清食品)が敗れたガウフを誘って、一緒にオンコートインタビューを受けたことでも話題となった。

ガウフは今大会予選で敗れたものの、ラッキールーザーという本戦出場予定選手が直前で欠場を発表したために予選敗退者の中から本戦出場者を補充するシステムで、本戦へ出場。

すると快進撃で勝ち進み、準々決勝では、第1シードで世界8位のキキ・バーテンズ(オランダ)にストレート勝利。初の対トップ10勝利を掴んだ。

この決勝では2017年の「全仏オープン」女王であるオスタペンコとの、両者合わせて合計9度のブレークとなった競り合いを制し、初優勝を飾った。

WTA(女子テニス協会)によると、ガウフは試合後「ここが私の初めてのWTAツアータイトルというのはクレイジーよ。だって年の初め、私のカレンダーにはこの大会に出場する予定はなく、出場するチャンスがあると思っていなかったもの。それが今チャンピオンになっている。本当にクレイジーよ」と語っている。

「私の父は本戦1回戦の直前に私に言いました。『同じ大会で2度負けることは許されないよ』と。父は本当にそうなると思っていなかっただろうけど、チャンピオンになった。彼は正しかった!」

ガウフはこの優勝により、14日発表の最新の世界ランキングで71位となった。これからも話題を呼ぶであろうガウフの活躍に注目が集まる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのガウフ

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)