雨のため5時間の待機後に始まりましたが、選手の勝利への熱い思いが伝わって来る、熱戦の多い大会となりました。男子は立命館慶祥高校、女子は札幌光星高校、男女共に夏の北海道大会チャンピオンが…

雨のため5時間の待機後に始まりましたが、選手の勝利への熱い思いが伝わって来る、熱戦の多い大会となりました。男子は立命館慶祥高校、女子は札幌光星高校、男女共に夏の北海道大会チャンピオンがこの秋も頂点に上り詰めました。特に準決勝、決勝は白熱の試合となりました。

男子準決勝第二試合の北科大高校対札幌藻岩高校の試合は5面展開で行われ、流れが良い感じで進めていたのは札幌藻岩高校でした。D1・D2をすんなりと札幌藻岩が取り、S2・S3を苦しみながら北科大高が取り、両チームのエース対決の結果に勝敗が委ねられました。札幌藻岩の石川君がリードする展開で、北科大高の下天摩君が何とか追いつき、タイブレークとなりました。タイブレークでも展開は変らず、石川君を下天摩君が追いかけ、3-3でエンドを交代した後は、下天摩君が一気に勝利へと突き進みました。

決勝戦は、夏の北海道大会を3冠(団体・シングルス・ダブルス)を成し遂げた立命館慶祥の藤川君が危なげ なく S1勝利、D1の本田君・清水君も危なげなく立命館慶祥が2勝、S2・D2・S3はもつれた試合となりましたが、S2の立命館慶祥の高野君が、粘る北科大高の熊倉君から2ゲームを取り、夏の北海道大会に続いて立命館慶祥高校が優勝しました。(藤川君は、個人戦シングルス・ダブルスも優勝し、夏・秋連続で3冠達成です。)

女子準決勝第一試合の札幌光星高校対北科大高校は、S2・S3を札幌光星、D1・D2を北科大高が取り、S1の結果に委ねられました。序盤は接戦となりましたが、あまり調子が上がってこない札幌光星の宮川さんが、上手な試合運びで逃げ切りました。

決勝戦は、今年 の夏を制した札幌光星高校と昨年の優勝校である札幌啓成高校の対戦となりました。D2・S3を札幌光星が取り、S2を札幌啓成が取り、D1は札幌啓成がリードの中、両チームのエース対決は、札幌啓成の濱野さんの粘りと強い精神力を感じる白熱の一戦となりました。

それでも最後まで冷静な試合運びの札幌光星の宮川さんが勝利し、こちらも夏に続いて札幌光星高校が優勝しました。(宮川さんは、個人戦シングルス・ダブルスも優勝し、3冠達成です。)その後行われた順位決定戦2では、北科大高校が札幌啓成高校に 3-1 で勝利し、準優勝は創部1年目の北科大高校となりました。

文責:北海道高等学校体育連盟テニス専門部 専門委員長 川口 浩史

※写真は北海道地区大会の開会式の様子(©全国選抜高校テニス大会実行委員会)