南米ブラジルでの興奮がいまだ冷めやらぬ中、米スポーツ専門局ESPN公式サイトでは「2020年、全米代表がドリームチームを結成したら?」と題した特集記事を掲載。みんなが見たいドリームチームを結成している。■メジャーのシーズン真っ只中につき、実…

南米ブラジルでの興奮がいまだ冷めやらぬ中、米スポーツ専門局ESPN公式サイトでは「2020年、全米代表がドリームチームを結成したら?」と題した特集記事を掲載。みんなが見たいドリームチームを結成している。

■メジャーのシーズン真っ只中につき、実現の可能性は極めて低いが…

 熱戦と興奮が続いたリオ五輪が閉幕し、いよいよ目指すは2020年東京五輪となった。東京五輪では、ご存じのとおり野球が正式種目に復活。野球熱が世界に広がる一助となることが期待されている。そこで、南米ブラジルでの興奮がいまだ冷めやらぬ中、米スポーツ専門局ESPN公式サイトでは「2020年、全米代表がドリームチームを結成したら?」と題した特集記事を掲載。みんなが見たいドリームチームを結成している。

 来年3月に開催される第4回WBCと並び、国際大会が増えることは野球の国際化に向けて大きな意味を持つ。ただし、夏季五輪の会期は、メジャーをはじめ各国国内リーグの真っ最中。日本のNPBはシーズンの一時中断を前向きに検討しているが、MLB機構の反応は渋い。野球が正式種目だった最後の五輪、2008年北京五輪でも、米国代表は主に若手有望株や出場機会の少なくなったベテラン選手だった。

 だが、次回五輪は4年先。今はまだまだ空想を広げられる期間ということで、記事では4年後に考え得るドリームチームを結成し、打順オーダーも組んで発表している。ESPNの考えるドリームチームは次の通りだ。

○アメリカ代表ドリームチーム ※()内は現所属チームと4年後の年齢

1.右翼ムーキー・ベッツ(レッドソックス・27)
2.遊撃コーリー・シーガー(ドジャース・26)
3.中堅マイク・トラウト(エンゼルス・29)
4.三塁クリス・ブライアント(カブス・28)
5.左翼ブライス・ハーパー(ナショナルズ・27)
6.DHポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス・32)
7.一塁アンソニー・リゾ(カブス・31)
8.捕手バスター・ポージー(ジャイアンツ・33)
9.二塁トレア・ターナー(ナショナルズ・27)

控え野手:
捕手チャンス・シスコ(オリオールズ・25)
内野アレックス・ブレグマン(アストロズ・26)
三塁ノーラン・アレナド(ロッキーズ・29)
外野クリスチャン・イエリッチ(マーリンズ・28)

投手陣:
クレイトン・カーショー(ドジャース・32)
マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ・31)
ノア・シンダーガード(メッツ・27)
アーロン・サンチェス(ブルージェイズ・28)
マイケル・フルマー(タイガース・27)
ジョン・グレイ(ロッキーズ・28)
アレックス・レイエス(カージナルス・25)
デリン・ベタンセス(ヤンキース・32)
ザック・ブリトン(オリオールズ・32)
マイケル・コペック(レッドソックス・24)
ショーン・ニューコム(ブレーブス・27)

■最速169キロを記録したレッドソックス若手有望株の名前も

 大半はすでにメジャーデビューを果たし、将来を嘱望される若手選手ばかりだが、中には現在マイナーで修業を積む有望株の名前も。控え捕手のシスコは、オリオールズの次期正捕手好捕。傘下2A所属で、今季マイナーの球宴に選出された。マイケル・コペックはレッドソックス傘下1Aに所属する、同じく2014年ドラフト1巡目指名投手。地元報道によれば、最速105マイル(約169キロ)を計時したことのある剛腕の持ち主だとか。ショーン・ニューコムは昨オフにアンドレルトン・シモンズのトレード要員としてエンゼルスからブレーブスへ移籍した。2014年ドラフト1巡目指名の左腕で傘下2Aでプレー。制球に難があるが、時速160キロに近い豪速球が武器だという。

 バスケットボールの米国代表チームは“ドリームチーム”と呼ぶに相応しいスター選手が揃うが、これは五輪期間がシーズンオフだから為せる業。野球でも上記のようなドリームチームが結成できたら、エキサイティングなプレーの数々で世界のスポーツファンの目を虜にすることは請け合いだが、実現の可能性は低そうだ。一方、開催国でもある日本は、その威信に懸けても球界を代表するベストメンバーを集結するに違いない。果たしてどんなドリームチームが誕生するのか。今から楽しみだ。