ポストシーズンのロバーツ監督の継投ミスに批判が集まっている  前田健太投手が所属するドジャースはナショナルズとのナ・リーグ地区シリーズに2勝3敗で敗れ、リーグ優勝決定シリーズ進出を逃した。采配批判を浴びているデーブ・ロバーツ監督だが、地元紙…

ポストシーズンのロバーツ監督の継投ミスに批判が集まっている

 前田健太投手が所属するドジャースはナショナルズとのナ・リーグ地区シリーズに2勝3敗で敗れ、リーグ優勝決定シリーズ進出を逃した。采配批判を浴びているデーブ・ロバーツ監督だが、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は指揮官の来季続投が決定したと報じている。

 ロバーツ監督の続投。地元ファンからブーイングの嵐が吹き荒れる中、「ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はブーイングを浴びたが、続投は良いニュースである」とのコラムを掲載したのは地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」だった。記事では「ドジャースがロバーツ監督を解任したかったら、すぐにそれをして、(ファンからの)反発も最小限に抑えることが出来ただろう。しかし、それは衝動的な動き、短絡的な動きである」と指摘。9月までに圧倒的な強さで106勝を挙げたことに視点を向けている。

「ドジャースはロバーツ監督を解任するべきでなく、解任しない。なぜなら、6か月が10月よりも重要視されたからである。この男はここ4年間の夏、常に変化が起きているクラブハウスで立派に監督としての役割を務めた」

「どこでどのように間違ったかを見つけなければならない。彼に情報を与え、正しいことをするチャンスを少なくとも、もう1度与えるべきである。球団記録となる106勝に導いた監督は救われるに値する。解任せず、助け、やり直すチャンスを与えるべきである」

「采配ミスは明らかだった」も…「全てのことが彼の責任ではない」

 終戦した9日(同10日)のナショナルズとの地区シリーズ第5戦では絶対エースのカーショーを慣れない救援として登板させ、ブルペンで好成績を残していた前田健太を早期降板。守護神ジャンセンをブルペンに待機させながらも、8月下旬以降に1イニング以上を投げたことのなかったケリーを2イニング目に投げさせた。そのタクトについては同紙は「采配ミスは明らかだった。彼はカーショーを信頼していたが、残りのブルペンを十分に信頼していなかった」と断罪。それでも、こう擁護した。

「しかし、全てのことが彼の責任ではない。この失敗はフリードマン編成本部長の責任ではないが、トレード期限までにベテランのリリーフを獲得しなかったことが最終的にまた響いた」

「ドジャースは31年連続でワールドシリーズ制覇を逃しており、ブーイングする理由は多くある。3年連続で、ほぼ全ての人がブーイングをドジャースの監督に向けるだろう。それは理解できるが、彼は少なくとも来季も監督を務める。デーブ・ロバーツ監督とドジャースは共にどのようにこれを止めるのか考える時である」

 この敗戦をどう生かすのか。失敗を糧に来季こそ栄冠をつかみたいところだ。(Full-Count編集部)