浅田 将汰(あさだ・しょうた)
●守備 投手 ●身長・体重 181cm・85kg
●生年月日 2001年04月23日 ●所属 有明高
●球歴 有明高 ●出身地 福岡県 ●投打 右右

〝肥後の大谷〟と言われた。甲子園出場経験のない熊本の有明高校。そこで存在感を放った投打二刀流の浅田のことだ。

 春の高校代表候補合宿から招集され、夏の終わりには正式にメンバー入り。韓国でのWBSC U-18ワールドカップでは大船渡・佐々木、星稜・奥川などを差し置いて2試合で先発の大役を担った。

 出身は福岡県飯塚市。中学3年で九州選抜に選ばれ世界大会に出場している。

 有明では1年春からベンチ入り。夏の県大会では3番・ライトスタメンとリリーフでマウンドにも上がった。

 秋にはエースに。3試合で完投、ベスト8まで進出した。

 2年春は九州学院と秀岳館相手に完投勝ちをしている。その秀岳館戦で自己最速の145キロをマークした。

 今年の春季大会の熊本北戦で、9回1死までノーヒットピッチング。結局、1安打19奪三振の完封など準優勝した。夏の甲子園初出場が期待された。

 しかし、熊本工におしくも0対2で敗れ準決勝で涙をのんだ。

 浅田は試行錯誤してフォームを改善してきている。ステップ幅、体重移動、腕の角度などを奥川や、山本由伸(オリックス)を参考に研究したという。

 そしてたどり着いたのが、ノーワインドアップから左手のグラブを高く上げ、右腕もオーバーハンド、豪快に真上から振り下ろすものに落ち着いた。最速は150キロを出している。

 上から投げることでスピン量もあり、変化球の軌道もストレートに近く、芯を外せることにつながった。

 力投派に見えるが、器用で変化球の精度が高い。縦のスライダーも操るし、チェンジアップ、カットボールも速度を変えられる。裏を返せば、七色変化球投手なのだ。

 有明の監督は「最初はバッターで」と思ったという。素質は高校通算29本塁打という結果にもつながった。

 ただ、本人のピッチャー勝負のこだわりが強い。

 韓国で行われたワールドカップの2戦目、南アフリカに戦に先発した。5回を無安打無失点の快投。出した走者は四球の一人だけ。

 5回、自身、最後のバッターの3番打者を2球で追い込むと、3球目は武器の縦のスライダー。ストレートと同じ軌道から手元でストンと落ちるようにして外角低めへ。打者のバットが思わずでて、ハーフスイング。8個目の三振を奪った。

 大会を主催する世界野球ソフトボール連盟はこの絶品スライダーを「えぐいカーブだ」と動画付きでツイッターで紹介した。

「打者を力でねじ伏せられるようなピッチャーになりたい」

 日本のエースが目標だという。

(文・清水岳志)