凱旋門賞は、ご承知の通り日本馬がことごとく後方に敗れてしまいました。日本では考えられないぐらいに力を要する馬場になったことも敗因の一つでしょうが、それだけではないことも確かです。だからといって、挑戦をやめてしまったら引き離されるだけ。ドバ…

 凱旋門賞は、ご承知の通り日本馬がことごとく後方に敗れてしまいました。日本では考えられないぐらいに力を要する馬場になったことも敗因の一つでしょうが、それだけではないことも確かです。だからといって、挑戦をやめてしまったら引き離されるだけ。ドバイでも香港でも、日本の馬のレベルが世界レベルに上がっていることは証明済みなのですから、今後も挑戦を続けるのみです。遠いように見えて、実はゴールはすぐそこにあるのかもしれませんから。

 今回、フランスギャロ(競馬統括団体)から、レース直前に「これを着けて」と言われたのは50グラムほどの超小型カメラでした。ヘルメットのひさしの下に装着すると、違和感はゼロ。レース中はその存在を忘れていたほどです。

 ギャロのホームページには、凱旋門賞のボク視点のレース映像が上がっているのですが、それを見てもらえば様々なことが伝わると思います。フィエールマン、ブラストワンピースを含めて、先行した馬が最後の直線で下がってくるシーンが一つ。後方から無欲で運んだボクのソフトライトの手応えが想像以上に残っていて、残り200mぐらいでオッと思いながら外に持ち出したところなど、自分で見直しても新鮮でした。是非、ご覧ください。

 今週末は台風の動向を気にしながらの三日間開催。ボクは東京、京都、京都という予定ですが、さてどうなることでしょうか。秋華賞を含む競馬でもありますし、なんとか無事にという思いです。

(C)武豊オフィシャルサイト