2017年の春季全日本学生サーフィン選手権大会、全日本級別サーフィン選手権大会、グランドチャンピオンゲームズなど数々の大会で優勝。タイトルを総なめにし、年間のアマチュアチャンピオンに輝いた城西国際大学の古田龍之助。

「人よりも体格が良いので大きな波に乗れた時はプロにも負けない自信があります」。身長175cm、72kgから生み出すパワーが武器という古田には、試合前に欠かさずおこなっているルーティーンがある。試合が始まる30分前から海を“観察”することだ。強い選手がどんな波にのっているのか、自分でしっかりと確認をしてから試合に臨むことを大事にしている。サーフィンの試合は与えられた時間内に得点が取れる良い波をどれだけ見つけられるのか、“波選び”が勝敗を大きく分ける競技だ。勝つために何をしたら良いのか、小さな努力を決して怠らない。

学業と両立し、プロ選手になることを目指す

「良い波にのれた時の爽快感はたまらないです」

古田は、サーフィンの魅力をこう語る。「波でできたトンネルの輪をくぐり抜けるチューブライディングというのがあるんですけれど綺麗に抜けた時の景色は全く違いますね」。気象、波、滑り、すべてが噛み合った時にしか見ることのできない世界を追い求めて、ただひたすら波に乗り続ける。

目標はプロサーファーになること。しかし、その道程は決して順風満帆ではない。数々の大会で優勝し、タイトルを総なめにした2017年。どんな大会に出場しても「負ける気がしなかった。そう思えるほど気持ちが強かったから勝てていた」。アマチュア界で圧倒的な強さを誇っていた古田だが、その後挫折を味わうこととなる。日本一の称号を手にしたことで、そこからの世界戦に“日本代表”として出場できるはずだった。 2020年東京五輪の追加種目にサーフィンが決定したことで、世界戦の代表はプロ選手から選出されることに規定が変わってしまったのだ。「そこで1回気持ちが落ちてしまった」。世界戦で戦うことを目標に努力を重ねてきた古田にとっては、どうにもできない現実だった。

年内に行われる試合全て優勝を目指す

しかし、ここで負けるわけにはいかない。現在大学3年生、来年までにプロになることを目標に掲げている。周りで応援してくれる人たちのために感謝の思いを伝えるためにも、まずは目の前の試合を勝ち続けること。「年内までにアマチュアグランドシップなど大きな大会が3つ控えているので個人でも団体でも全て優勝したいです」味わった悔しさを無駄にしないために、自らを奮い立たせた。

自然の海で行われる競技、サーフィン。風の強さや方向など同じ波は2つとない。いかに良い波を掴み自分のものにするか、“まだ見ぬ景色を求めて”これからも挑戦は続いていく。

※大学アスリート1日密着動画「THE STARS」にて、古田選手を特集予定です。過去の「THE STARS」はこちら。
古田龍之助(ふるた・りゅうのすけ)
1999年7月生まれ。千葉県君津市出身。上総高校を経て、現在は城西国際大学国際人文学部3年。父親の影響で小学1年からサーフィンを始めた。2017年数々の大会で優勝し、アマチュア日本一に輝く。大学に行きながらプロ選手になることが目標、文武両道を目指す。