23日の楽天戦に競り負けたソフトバンクだが、その試合で光ったのが牧原大成の好走塁だ。■朝の2軍戦の走塁を伏線に「試合に出ないと感覚つかめない」 23日の楽天戦に競り負けたソフトバンクだが、その試合で光ったのが牧原大成の好走塁だ。1点を追う8…
23日の楽天戦に競り負けたソフトバンクだが、その試合で光ったのが牧原大成の好走塁だ。
■朝の2軍戦の走塁を伏線に「試合に出ないと感覚つかめない」
23日の楽天戦に競り負けたソフトバンクだが、その試合で光ったのが牧原大成の好走塁だ。1点を追う8回裏、四球で出た長谷川勇也の代走として起用されると、続く松田宣浩への初球ですかさず盗塁。「(楽天・ミコライオの)クイックのモーションがでかいとわかっていたので、足を上げたら思い切りいこうと思っていた」。これが楽天・嶋基宏の悪送球を誘い、一気に三塁まで進んだ。
松田が内野ゴロに倒れた後、福田秀平の叩きつけた打球が投手と捕手の間に大きくバウンドするや、牧原はガラ空きになったホームへ。これで一時同点に追いつき、自責点0で負け投手となるところだった武田翔太の黒星を防いだ。工藤監督も「牧原くんがいい走塁をしてくれた。『ゴロゴー』のサインはあったが、いいスタートを切ったし、素晴らしい判断でホームをとってくれた」と称賛した。
牧原はこの日の朝、ヤフオクドームで行われた2軍公式戦(広島戦)にもスタメン出場。見事なバットコントロールで三塁打を放つと、その後、相手捕手が一塁側に弾いたのを見逃さず、果敢にホームを狙った。捕手もすぐにカバーしてタッチにいったが、牧原は素晴らしい身のこなしでタッチをかいくぐってホームを陥れた。
「試合に出ないと感覚がつかめない。2軍でスタートを切ってみないとわからないこともあるから」と、ハードな試合スケジュールを自分への糧と捉え、それを1軍の試合で結果につないでみせた。
「明日もダブルヘッダーです」と、大きな荷物を車に積み込んだ牧原。24日は、昨年までのファーム本拠地・雁の巣球場に“里帰り”して、その後、ヤフオクドームの1軍に合流する予定だ。
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura