(写真左より)谷川航、谷川翔

2020年の東京五輪まであと約9ヶ月。五輪連覇の行方を占う意味でも、体操王国ニッポンの"現在地"が問われる「世界体操ドイツ・シュツットガルト2019」(テレビ朝日系にて10月8日(火)~13日(日)放送)。金メダル奪還に燃える男子団体で活躍を期待されるのが兄・航(わたる)と弟・翔(かける)の谷川兄弟だ。エース・内村航平や白井健三が代表を外れる中、選考会で史上初の兄弟ワンツーを決めた翔は10連覇中の内村を破り、史上最年少優勝を果たして注目を集めた。3大会連続で代表となり、経験豊富な航とともに体操ニッポンを支える谷川兄弟にインタビューした。


--兄弟一緒での代表入りは初めてですが、一緒に戦えるメリットは?

航「前回のドーハ大会でも、補欠として翔が帯同していたのですが、その時でも同じ会場に一緒にてすごく安心感がありました。体操という競技は、少し気持ちが揺れただけで演技が崩れてしまうもの。弟がいるというだけで安心できた。今回はチームメートとして一緒に戦えるので、より強い気持ちで演技できます」

翔「一緒に出場できるのは僕も心強い。世界体操は、独特の緊迫した空気になる。演技をしていない時はなるべくリラックスできたほうが、いざという時に集中できます。兄弟だと気兼ねなく会話もできるのがいい。他の選手だと『今、話しかけないほうがいいかな...』とか、気を遣うこともあるんです。試合の合間でリラックスできると、本番でうまく集中できていい演技につながると感じているので、隣りに兄がいることは有り難いです」


--とはいえ、選手同士だからライバルでもある。やはり、お互いに負けたくはないですか?

航「正直言って、他の誰よりも負けたくない相手ですよ。もちろん、翔には頑張ってほしいけど、自分もコイツだけには負けたくない...。やはり負けたら悔しいですから」

翔「確かに、負けたくないという思いはあります。兄が僕より上の順位にいたら、すごく悔しいです。ただ、兄がヘタな試合をして僕が勝ってもうれしくない。理想は、2人とも最高の演技をして同点優勝かな。でも、そんなにうまくはいかないでしょうけど...。とにかく、2人とも実力を存分に発揮して勝負したいとは思っています」


--厳しい戦いが続く中で、何かリフレッシュ方法はありますか?

航「とにかく、しっかり睡眠をとることと、たくさん食べることかな(笑)。特に好きなのは、焼肉とか寿司ですね」

翔「日本代表に入ってから、遠征では兄と2人部屋のことが多いので、2人でゲームをするのが息抜きになっています。今大会は予選が午前中にあるので、まず朝起きたらウォーミングアップ的にゲームをして目を覚ましたいと思っています(笑)。おもにウイイレ(ウイニングイレブン)ですけど、正直兄のほうがやりこんでいる分強い。でも、僕も相手をしてつまらないと思われない程度には、腕を上げていきたいと...」


インタビュー後にテレビ朝日で行われた記者会見にて。谷川翔は堂々と「新エース」と自己PRし、ギャラリーからは称賛の拍手が!


自らを「ロケット」に例えて、得意種目の"跳馬"への意気込みを語った谷川航

--最後に今回の世界体操への意気込みをお願いします。

翔「今回は、これまでエースとして、長年体操ニッポンを引っ張ってきた内村さんがいません。その代わりになるのは荷が重いと思われていると思うけど、自分こそが"新エース"だという自覚を持って戦いたい。『オレしかいない』という気持ちでいます。僕だけじゃなく、チーム全員が絶対に金メダルを獲るという思いで練習してきたので、その成果をドイツで見せられるように頑張ります!」

航「僕自身も体操ニッポンにとって"ロケット"のような爆発力で、金メダルという目標に向けて着地したいですね。跳馬では、"リ・セグァン2(日本人唯一の最高難度の技)"を決めて高得点を獲る。それでチーム全体を盛り上げて、全員がよりいい演技ができればいい。体操ニッポン全員の力を結集させてチーム一丸で臨みます!」

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ) 撮影=中野理

放送情報

世界体操ドイツ・シュツットガルト2019
女子団体総合決勝
放送日時:2019年10月24日(木)18:00~
男子団体総合決勝
放送日時:2019年10月25日(金)17:30~
女子個人総合決勝
放送日時:2019年10月26日(土)12:00~
男子個人総合決勝
放送日時:2019年10月26日(土)15:00~
種目別決勝第1日
放送日時:2019年10月27日(日)12:00~
種目別決勝第2日
放送日時:2019年10月27日(日)16:30~
チャンネル:テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
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