専門学校HALと日産自動車が産学連携で行ってきた「次期型GT-Rデザインプロジェクト」が完結。日産テクニカルセンターで行われたプレゼンテーションで最優秀作品が決定した。次期型GT-Rデザインプロジェクトは、100年に一度と言われるモビリティ…

専門学校HALと日産自動車が産学連携で行ってきた「次期型GT-Rデザインプロジェクト」が完結。日産テクニカルセンターで行われたプレゼンテーションで最優秀作品が決定した。

次期型GT-Rデザインプロジェクトは、100年に一度と言われるモビリティ環境の変革期の中で、「GT-Rは次世代ユーザーに何を伝えられるか?」というテーマのもと、専門学校HALの学生たちが次期型GT-Rを提案する取り組みだ。

プロジェクトは、4月中旬に東京・大阪・名古屋3校中継で行われたオリエンテーションでスタートし、5月中旬には学生たちが次世代GT-Rのコンセプトを発表。過去のGT-Rの良さを再確認する案や、競合車と比較して強みを押し出した案、女性向けのGT-Rをつくる案など、様々なアイデアが寄せられた。その後、学生たちはアイディアスケッチからレンダリングを経て、最終のプレゼンテーションパネル制作へ。そして7月中旬、日産テクニカルセンターでのプレゼンテーションに出場できる代表者5名が選抜された。

日産テクニカルセンターで行われた最終プレゼンテーションには、日産グローバルデザイン本部のエグゼクティブ・デザイン・ダイレクター田井悟氏、ジェネラル・マネージャー大月圭介氏が登場。現役デザイナーを前に、学生たちは渾身の作品を提案。その結果、HAL名古屋の新野宏樹さんの作品「the velocity」が1位に選ばれた。

「the velocity」は、GT-Rの特長である「速さ」を表現するため、最速の乗り物の象徴であるルマンカーやスペースシャトルなどからヒントを得てデザイン。従来のカーデザインのメソッドに抗うような新鮮なアプローチや、ぶっきらぼうだけどロマンティックで絶妙なバランス感が「もっともワクワク感がある」と評価され1位となった。

田井氏は今回のプロジェクトを総括し、「我々と全く異なる発想の提案があり、興味深く拝見させてもらった。是非今後の参考にしたい」とコメントした。