関東大学リーグ戦(リーグ戦)予選1巡目の最終試合となる今戦。今年の春は敗れている昨年のリーグ戦優勝校・明大を相手に挑んだ。両者良いプレーがいくつも見られたが、早大はシュートを決めきれず0-5で敗北。「チーム全員が同じ方向を向いてプレーしなきゃいけない中で意思の共有や声かけなど基本的なところが全くできていなかった」とDF吉野泰平(社2=東京・早実)が振り返るように、後半戦に向けて課題の残る一戦となった。

 試合開始から、互いにパックの奪い合いが続くが、徐々に明大のペースになっていく。3分50秒、早大の反則によるペナルティーショットで明大が先制点を奪う。13分11秒、さらに明大が点数を追加し0-2。第1P(ピリオド)終盤、FW生江太樹(スポ3=北海道・釧路江南)がシュートを打つがあと一歩というところで入らない。「試合の入りは大事だよと毎回言っているんだけど、できないと明治に対してはああいうプレーをされてしまいますね。」と内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)が述べたように、明大が流れを持っていく入りとなった。 第2Pは両者譲らない展開が続くが、後半35分21秒、明大が左サイドからシュートを入れ0-3。その数分後の37分09秒、続けてゴールを決められ0-4。


惜しいシュートが多かった生江

  もうこれ以上点差を広げたくない第3P、早大は良い流れで試合を進めていく。しかし、PP(※1)で4対3という有利な状況になるが、ゴールを決めることができない。第3Pから出場したGK村上隼人(スポ2=北海道・駒大苫小牧)が明大の重たいシュートを止める奮闘を見せ流れを変えたいところだったが、54分37秒、明大がさらに1点を追加しスコアは0-5。全体のシュート数は明大を上回り、何度も得点のチャンスがあったが、ゴールにつながらず1点もものにすることができなかった。


第3Pから出場し、明大相手に奮闘した村上

  「5勝2敗ですので、手放しでは喜べないけど悪くもないと。これから2次リーグを迎えるにあたって、一生懸命頑張ればまだまだ優勝の可能性はある」と内藤正樹監督は前半戦を振り返った。来週から始まる後半戦。昨年は1発目で慶大に敗れ、リーグ戦初の黒星を喫した。次戦も格下相手とはいえども油断は禁物だ。「脚を動かして早くパックに寄ってパッグを守ってという、選手たちも言ってるようにシンプルで泥臭いプレーをする」という山崎浩市コーチ(平11社卒=北海道・釧路江南))の言葉を実現するために、技術面、また精神面、両方の課題を克服し運動量が持ち味の早稲田らしいホッケーを見せてくれることに期待したい。

※1 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が多く、数的有利な状態をパワープレーと呼ぶ。

※2 ペナルティーによる退場で相手チームより人数が少なく、数的不利な状態をキルプレーと呼ぶ。

(記事 岡すなを、写真 細井万里男)

※( )内はシュート数

結果
早大ピリオド明大
0(8)1st2(9)
0(8)2nd2(10)
0(15)3rd1(10)
0(31)5(29)
得点経過
チーム時間ゴールアシスト1アシスト2PK/PP
明大03:50佐久間PS
明大13:11京谷徳田宮田PK
明大35:21徳田唐津下山
明大37:09中條
明大54:37池田佐久間
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セットFWFWFWDFDF
澤出青木杉本篠田務台木綿生江小澤田大崎大塚
前田河田伊東住友吉野
北村冨田加賀美草島金井
GK谷口→GK村上
コメント

内藤正樹監督(平3二文卒=北海道・釧路湖陵)※囲み取材から抜粋

――明大戦にどのような準備をして臨みましたか

チャレンジする気持ちを持って臨んでほしいなといことで、送り出しましたけど全く反対の結果になりましたね。完敗です。

――かなり差をつけられました

実力が点数に出たということですかね。やっぱりうちは100パーセント出さなきゃいけないところなのに、あの1ピリじゃとても勝てないですね。試合の入りは大事だよと毎回言っているんだけど、できないと明治に対してはああいうプレーをされてしまいますね。

――シュート数は変わらなかったですね

いい時間帯もあったんですけど、そこでちゃんと点数にしないとこういう結果になりますね。流れが向こうにいってしまって。せっかくシュートを打ってリバウンドを叩いても、いい時間の間にそれをしっかり点数にするということができないと、ゼロで終わってターンオーバーされて点数を入れられてしまうということになるので、決めなきゃいけないところは決めなきゃいけないということもできなかったところでしょうかね。最後の2本のノーマークなんかいい例じゃないですか。

――FW陣、DF陣それぞれの課題は

本人たちもわかっていると思いますが、最初のシフトから100パーセントでいかないとダメですよね。それが相手にも伝わりますので、最初にぬるいことをやっているとなめられて、パスを回されて失点するということになるので、うちの売りは最初から運動量を多くして、最後まで途切れないというところなので、それを最初からできないとこういうことになります。

――3ピリでゴールキーパーを変更されました

少し絶好調ではないかなという感じがしたので。野球でピッチャーを代えるのと一緒で、ゴールキーパーを代えるのが一番リズムの変化をつけるのに、手っ取り早いので村上(隼斗、スポ2=北海道・駒大苫小牧)もいい選手なので、「頑張れ」と言って送り出しました。

――村上選手のプレーはいかがでしたか

途中から出た割にはよくやったんじゃないかと思います。明治相手にあそこまでできるなら、これから使い勝手がいいかなということですね。

――予選リーグ前半戦が終わりましたが、総括していかがですか

5勝2敗ですので、手放しでは喜べないけど悪くもないと。これから2次リーグを迎えるにあたって、一生懸命頑張ればまだまだ優勝の可能性はあるだろうし、ちょっとでも手を抜くと下のチーム相手でも星を落とすということになりますので、昨年は2次リーグの一発目で慶應に負けて優勝を逃してますので、今年は同じ失敗をしないようにと言うことで来週も頑張りたいと思います。

――1次リーグの良かった点、課題は

良かった点はなかなか言いづらいですね。きょうの試合に一番出てるんだけど、やっぱり運動量が足りないね。課題としては運動量がもうちょっとほしいですね。決して技術のあるチームではないので、やっぱり運動して、相手より一歩でも速くパックに寄っていって自分のパックにしないとゴールゲームはやっぱりその瞬間に球を持っている者が主導権を握るので、相手に主導権を渡したまま、ワンチャンスで点数を入れるなんてそんな簡単なことはできませんので。運動量を多くして、自分のパックにして、それを5人で力を合わせて相手のゴールまで持っていくと。それの繰り返しです。それがまだしっくりこないですね。この1週間で学生がどれくらい考えてくるかはわかりませんけど、そこをもうワンランク上げていきたいです。それができればまだまだいい勝負ができると思います。

――運動量が早稲田の生命線というのは学生も認識していると思うんですが、そこがまだ足りないということですか

そうですね。練習メニュー自体は昨年と変わらずむしろ上がっているかもしれないですけど、まだまだ陸トレに向かう姿勢もまだ甘いのかなと。ラインまで走れよって言っても、一歩のところで流してしまうとか。結局その一歩が、試合でも一歩負けてしまうというところが出るので、氷上でも陸トレでも、やらなければいけないことは自分に負荷をかけてでもやらなければいけないですね。

山崎浩市コーチ(平11社卒=北海道・釧路江南)

――きょうの明大戦に向けどのような準備をしてきましたか

明治も先週の中央と一緒で技術のある選手が多いので、こちらから早めに仕掛けて早くパックに寄って、しっかりパックを守ってシンプルなプレーを心掛けるというのを皆で準備してきました。

――点差を付けられる展開となりましたが、試合の内容を振り返っていかがですか

振り返る内容もないくらい早稲田としては何もしていない、というのがきょうの試合だったと思います。

――きょうの敗因は

先ほどミーティングでも話したのですが、一人一人がきょうの明大戦に向けて集中していたのか、我々ベンチは疑問を感じているよと伝えました。

――FW陣とDF陣の課題はどのような点でしょうか

FW陣に関してはきょうはスコアリングチャンスはかなりあったので、そこでしっかり決めなきゃいけないですし、シュートも良いところで打てるスペースでパックを持っているのに、難しいプレーをしてゴールに向かえなかったというのが課題ですね。DFは自分がパックを持っていかない時のプレーがまだまだありますし、そこは練習の中で色々と、我々もアドバイスをしながら考えていかないといけないと思います。

――早稲田の前半戦をまとめるとどのような印象だったでしょうか

最初に日程が出て、選手も少ない中でどうなるかなと思っていたのですが、それに関しては皆選手も良くやってくれたなという印象です。5勝1敗といういいかたちでこの試合を迎えられたので、早い段階でこういう試合ができたので教訓として、皆が自分自身により厳しくならなければならないと感じました。

――前半戦が終わりましたが、後半戦はどのように戦っていきたいですか

僕らはそんなに色々なことをできる訳ではないので、シンプルなプレーをしっかりと、脚を動かして早くパックに寄ってパックを守ってという、選手たちも言ってるように泥臭いプレーをすることしか僕らはできないので、そこをもっと徹底してやれることを試合に向けて一人一人が、試合に集中できる体制を作っていかなきゃいけないと思います。

FW生江太樹(スポ3=北海道・釧路江南)

――今回の明治戦に向けてどのような準備をされてきましたか

先週の試合から1週間っていう期間だったんですけど、やっぱり早稲田らしいホッケーをしようというのを皆で共有していたんですけど、それが完全にできなかったのが負けた原因だと思います。

――きょうの試合内容を振り返っていかがですか

やっぱりFWは無得点という結果に終わってしまったので、もちろん責任を感じないといけないと思いますし、失点も5失点ということで、完全に明治に負けてしまったなと思います。

――点差をつけられた要因は

技術どうこうよりかは、やっぱり気持ちの面で明治の方が一枚上だったのかなと思います。

――無得点に終わりましたが、FW陣の課題はどこにあると思いますか

もちろん決定力というのが課題でもありますけど、やっぱり気持ちの面でFW陣はもっと責任を持って、決めきるという強い気持ちを持って、やっていかないといけないかなと思います。

――リーグ戦前半を振り返っていかがですか

どこのチームが飛び抜けているという訳でもないですし、どのチームとやっても勝利のチャンスはあると思いますし、あとはやっぱり早稲田がチームで一つになって戦って、そうすれば自ずと勝利というものが手に入るのかなと思います。

――リーグ戦後半へ向けて意気込みをお願いします

個人的にもまだまだ得点という部分で全然足りないですし、チームとしてもまだまだ早稲田のホッケーができてない部分があるので、一次リーグ終わったとは言えど、まだ一周、7試合あるのでこのままずるずると下がらないように切り替えて、またチームで上目指してやっていきたいと思います。

DF吉野泰平(社3=東京・早実)

――きょうの試合の振り返ってみてチームにとってはどういうものでしたか

ここまでリーグ戦で積み上げてきたものをこの試合でも表現しないといけなかったんですが、チーム全員が同じ方向を向いてプレーしなきゃいけない中で意思の共有や声かけなど基本的なところが全くできていなかったと思います。

――それは試合の最初から最後までそうでしたか

良い時間帯もあったんですが、全体として見れば全然ダメでした。

――きょうの試合に向けてはどういう準備をしてきましたか

練習自体はいつも通りの調整をして、いつも通り臨みました。ただ特に個人技のあるチームの明治が相手ということで、相手に隙を見せずどんどんプレッシャーをかけていって思うようにさせないプレーを心がけるようにはしていました。

――実際にはこのような結果になりましたが、明大にどのような部分で上回られたと思いますか

極端に言ってしまえば全て負けていたと思います。コーナーでの1対1であったりとか、プレーの読みであったり決め切るところであったり、全てにおいて負けていたと思います。

――ご自身の課題は何だと思いますか

去年明治に勝ったときはプレッシャーを早くかけて相手に思うようなプレーをさせないということがうまくできていたと思うので、今回はディフェンスが詰めるところと詰めないところの判断であったり、アグレッシブにプレーする場面でも状況判断が必要なので、そういうところを詰めていけたらなと思います。

――リーグ戦の折り返しとなりましたが、前半をふりかえっていかがでしたか

リーグ前半は良いホッケーができていたと思います。最後になってこういう課題がでてきたということは、後半に向けて良いことだと思うのでそんなに悲観せずに、1週間しかないですがしっかり修正して後半に臨みたいと思います。