写真:香港オープンでの伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

<ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン 2019年10月1日~10月6日>

大会最終日の6日、女子シングルス準決勝に、王曼昱(ワンマンユ・中国)に完勝した伊藤美誠(スターツ)が登場し、世界ランク6位の孫穎莎(スンインシャ・中国)と対戦した。

孫穎莎は準々決勝でリオ五輪女王の丁寧(ディンニン・中国)を破って勝ち上がってきている。全中国選手権でも、わずか18歳にして女子シングルスで優勝しており、伊藤も1勝2敗と負け越している相手だ。今回の対戦では伊藤美誠がゲームカウント4-2で、孫を下し、優勝に王手をかけた。

伊藤が孫穎莎に逆転勝利




写真:チェコオープンでの伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

試合は1ゲーム目から両者の武器であるフォアハンドが火を噴くと、互いにフォアハンドを警戒してすぐさまバック対バックの展開となった。しかしサイドを切るバック前のサーブで、伊藤のバックフリックを上手く打たせず、終盤で思い切って回り込み、フォアハンドで決めに来た孫が1,2ゲーム目を奪う。

3ゲーム目は伊藤がフォア側から孫のバックロングにサーブを出すことで先手を取り、8-4とリードを握る。しかし、孫は伊藤のバックにロングサーブを徹底し、伊藤のレシーブを単調にさせる。伊藤のタイムアウトを挟んで8-8と追いつかれると、伊藤は一転してフォア前に絶妙な長さで巻き込みサーブを出し、孫のミスを誘って1ゲームを返す。

1ゲームを奪い、ギアが上がった伊藤はテンポの速いバック対バックや、チキータ・カットブロックを駆使して孫を翻弄する。対する孫も執拗に伊藤のバック前に順横回転のサーブを出し、伊藤に気持ちよくレシーブをさせない。伊藤も徐々に対応し、レシーブから得点を重ねるが孫のラリー力に苦しみ、9-9となる。サーブ権を握った伊藤は3ゲーム目同様に、絶妙な長さの巻き込みサーブを孫のフォア前に出すと一気に2点を連取し、ゲームカウント2-2のタイに戻した。

勝負の分かれ目となったのは5ゲーム目。前後左右に大きく振り回す伊藤に対して、孫はフットワークを活かして両ハンドドライブで点をもぎ取る。しかし伊藤は表ソフトラバーを活かした独特のブロックで凌ぐ。焦りを見せた孫のミスが増えると、回転がわかりにくい巻き込みサーブでさらに追い打ちをかけ、孫にプレッシャーをかける。8-8から2連続でサービスエースを奪うと3ゲームを連取し、勝利に王手をかけた。

完全に動きが硬くなった孫に対して、伊藤は変わらず高い打点でバックを叩き込み、バック対バックで圧倒。孫がたまらずタイムアウトを取るも、流れを断ち切れずに伊藤が10連続得点で一気にマッチポイントを握る。最後は伊藤のナックルブロックを孫がネットにかけ、ゲームカウント0-2から4ゲーム連取で伊藤が勝利した。

詳細スコア

〇伊藤美誠 4–2 孫穎莎(中国)
8-11/8-11/11-9/11-9/11-8/11-3

文:ラリーズ編集部