WRC第12戦ラリーGBは、競技2日目を終えてトヨタのオィット・タナックが首位、2番手にシトロエンのセバスチャン・オジエ、3番手にトヨタのクリス・ミークがつけるというオーダーとなっている。首位のタナックと2番手のオジエは3.4秒差、オジエとミークはわずかに0.2秒差という、シーズン終盤戦にふさわしい接戦が繰り広げられている。

競技2日目はSS2からSS10の計9SS、116.52km。最後は日没後のナイトステージとなる。オープニングのSS2はMスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスが一番時計をたたき出し、さらにSS2番手にはミークが続くなど、英国人ドライバーの活躍が印象深い幕開けとなった。一方、今回がWRCデビュー戦となるオリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン)は、このSSでメカニカルトラブルに見舞われてしまい、早々にデイリタイアを喫することとなってしまった。



続くSS3、SS4ではタナックが連続ベストタイムをマークし、総合順位でも2番手にまで浮上。このSS4ではMスポーツ・フォードからR5でスポット参戦していたヘイデン・パッドンがデイリタイアとなった。続くSS5は9台目まで出走した段階で、観客の安全面の問題でキャンセルに。SS6、SS7とオジエが連続ベストタイムをマークし、首位のミークに2.5秒差にまで迫るスピードを見せた。このSS6ではシトロエンのエサペッカ・ラッピが左コーナーでアウト側の右リヤをヒットし、イン側に巻き込んでスタックしデイリタイア、続くSS7では総合5番手につけていたトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラがクレストの着地で姿勢を乱し横転、クルーにケガはなかったものの、ロールケージにダメージを負ってしまい、ラトバラはラリーを諦めることとなった。



SS8はわずか1.6kmというスーパーSS。ここでは総合3番手のヌービルがベストタイムを刻み、首位ミークとの差をじわりと詰める。ライトフィッティングゾーンをはさみ、夕暮れのなか迎えたSS9ではタナックが一番時計をたたき出して総合4番手から2番手にジャンプアップ。最終SSを前にして首位ミークから3番手オジエまでの差はわずかに1.0秒と間隔が詰まってきた。そして完全なナイトステージとなったSS10、タナックがSS9に続く連続ベストタイムで一気に首位に躍り出ることに成功する。タナックは前のSS9でランプの配線トラブルに見舞われたものの、ロードセクションで修復を施しことなきを得たという。この結果、総合2番手にオジエ、同3番手にミークというオーダーとなった。ここまでラリーをリードし続けていたミークだったが、アクアプレーニングで大きくスライドする場面もありタイムロス、僅差ながら首位から3番手にドロップしてしまった。



競技2日目を終えた段階で、首位のタナックと2番手のオジエは3.4秒、3番手ミークとは3.6秒という僅差。4番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルが8.4秒差でつけており、この戦いがタイトル争いにどう影響していくのか注目だ。5番手にはアンドレアス・ミケルセン、6番手にはクレイグ・ブリーンと、ヒュンダイ勢が中団を固め、その後ろにテーム・スニネン、エルフィン・エバンス、ポンタス・ティデマンドとMスポーツ・フォード勢が続く。WRC2Proではヤン・コペッキーとカッレ・ロバンペラのシュコダ1-2体制。WRC2はピエール・ルーベ(シュコダ)が首位、ペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン)が2番手につけている。勝田貴元は総合18番手、RC2の9番手でこの日をまとめた。

競技3日目はSS11〜SS17の計6SS、151.24km。名物SSスイートラムを含む3SSを2回走行し、日没後にはスランディドノ近郊、コルウィンベイの海岸に設けられたショートステージで幕を閉じる。ショートSS以外は25km前後の距離をもち、ラリーウイークで最も長いSS距離を走行する山場の1日と言っていい。SS11は日本時間10月5日(土)16時06分スタート。

WRCラリーGB SS10後暫定結果
1. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) 1:14:30.8
2. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +3.4
3. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +3.6
4. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +8.4
5. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +25.7
6. C.ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) +33.5
7. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +37.4
8. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +51.8
9. P.ティデマンド(フォード・フィエスタWRC) +2:56.6
10. J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5 Evo) +4:01.1
18. 勝田貴元(フォード・フィエスタR5 MkII) +5:53.5