「ATP500 北京」(中国・北京/9月30日~10月6日/ハードコート)の大会5日目、男子シングルス準々決勝でアンディ・マレー(イギリス)が第1シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。2-6、6(3)-7でマレーが敗れ、ベスト4進出はならなかった。

第1セットの第1ゲームでデュースの末にブレークを喫したマレー。さらに終盤でもブレークを喫し、2ブレークダウンの2-6で第1セットを落とした。

第2セットでもマレーは第1ゲームをブレークされ、追う立場に。その後お互いにサービスゲームをキープし、ティームのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームで、3本のダブルフォルトによりマレーにチャンスが訪れた。激しいラリーの打ち合いとなったが、ここを制してマレーがブレークに成功し、追いつく。そして第2セットはタイブレークにもつれ込んだが、このせめぎ合いを制することができず、敗退となった。

勝利したティームは準決勝で第4シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。ハチャノフはファビオ・フォニーニ(イタリア)を破っての勝ち上がり。

敗れたマレーは1月の「全豪オープン」後に股関節の手術を受け、6月にダブルス、8月にシングルスに復帰。ATPツアー本戦では9月に「ATP250 珠海」で初勝利をあげ、「今日勝利を飾ることができて本当に嬉しい。これが続けられることを願っているよ」と語っていた。

今回はティームにストレートで敗れたが、このATP500レベルの大会で、1回戦で世界13位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、2回戦で世界69位のキャメロン・ノリー(イギリス)を破った。特にベレッティーニは今年の5月にランキングを30位台に上げると、その後も着実にランキングを上げてきて、「全米オープン」ではベスト4へ進出。現在13位の位置につける好調な選手だ。彼にストレートで、しかも2セットともタイブレークで競り勝ったのは大きな一歩だ。

以前別のインタビューでは、「フィジカル面ではまだまだだが、スキル的には健在で、多分4ヶ月か5ヶ月後にはトップレベルと渡り合えると思う」と語っていたマレー。

カムバックの最中ではあるものの、一時は引退表明とも受け取られた「全豪オープン」の時には考えられないほど前進している。

今後についてマレーは「休みは必要だと思うし、充電もしたい。家族と過ごしたいから、考えていかないとね。今はとにかくアントワープまでは戦いを続けて、デビスカップに選ばれるとうれしいな」と語っていた。現在のランキングはまだ世界503位だが、今シーズン残り、そして来シーズンの結果次第ではまたトップレベルの位置にいるかもしれない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 北京」でのマレー

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)