「チャイナ・オープン」(中国・北京/9月28日~10月6日/ハードコート)大会7日目、女子シングルス準々決勝で、第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が第5シードのビアンカ・アンドレスク(カ…

「チャイナ・オープン」(中国・北京/9月28日~10月6日/ハードコート)大会7日目、女子シングルス準々決勝で、第4シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が第5シードのビアンカ・アンドレスク(カナダ)と対戦。5-7、6-3、6-4で大坂が逆転勝利し、2年連続のベスト4進出を果たした。またこの勝利により、シーズン最後に年間の上位8選手で競うツアー最終戦「WTAファイナルズ・深セン」への出場権を、大坂が2年連続で獲得した。

今回が初対戦となる両者。2018年に大坂が、2019年にアンドレスクがそれぞれ「全米オープン」決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を破り、優勝を飾った新旧女王同士の対決。「昨年の私より今の彼女のほうが上だと思います。すごいですね。私も彼女から学ばなくてはいけません」と語っていた大坂。しかし、試合前棄権を除いてここまで17連勝を飾っていたアンドレスクの快進撃を、大坂が見事止めた。

第1セット、早々に2つのブレークを喫して苦しい展開となった大坂。ゲームカウント1-5から4ゲームを連取して追いつくも、3度目のブレークを喫し、5-7で第1セットを落とす。

第2セットでもアンドレスクに先にブレークを許したが、一気に5ゲームを連取して逆転。大坂が6-3で第2セットを奪う。

そして迎えた第3セット。中盤でアンドレスクに先にブレークされても、大坂がすぐさま追いつく。終盤、さらに大坂がブレークに成功すると、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでブレークポイントをしのぎ、6-4で第3セットを取って逆転勝利を決めた。

この日、大坂は5本のダブルフォルトをしたものの、合計10本のエースを決めた。ギリギリのシーソーゲームとなったが、勝利へと結びつけた。

勝利した大坂は準決勝で第16シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と対戦する。ウォズニアッキは世界45位のダリア・カサキナ(ロシア)を破っての勝ち上がり。

大坂の準決勝は大会8日目、日本時間の20時30分頃に試合開始予定。

またこの勝利により、大坂が昨年に続き、ツアー最終戦への出場権を獲得したことをWTA(女子テニス協会)が発表。昨年はグループステージで、涙の3連敗を喫した大会だ。今年もその舞台に立つ権利を得ただけに、今年はリベンジして笑顔を見せてくれることが期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「チャイナ・オープン」での大坂なおみ

(Photo by VCG/VCG via Getty Images)