開幕したウェールズ・ラリーGBでWRCデビューを果たしたオリバー・ソルベルグ。9月23日に18歳の誕生日を迎えると、居住先のスウェーデンで普通自動車運転免許の取得試験に臨んだ。国内選手権に参戦中のラトビアでは14歳から競技ライセンスを取得することが可能で、今季はラトビアで開催されたERC戦では史上最年少でイベント優勝もマークしているオリバー。しかし、WRC GBで父ペター・ソルベルグとともに親子参戦を果たすためには、普通自動車運転免許が必要だ。そこで誕生日翌日、さっそく試験に向かい、実技試験は難なくパスしたが、筆記試験が非常にトリッキーだったという。

「ああいうのは、好きじゃないよ。前の日の夜は必死で勉強した。18歳の誕生日の夜に寝室で、ブレーキをかける時は何m手前とか道路標識の色など必死で勉強したんだ。本当に難しいテストだった」と語るオリバー。しかし、そんな努力も甲斐なく「試験に落ちた。1問、間違っていた。正直、人間が崩壊したよ。世界の底に落ちた気分。それが火曜日のこと。水曜日に実技試験を受けて、2度目の筆記試験を受けた」
その試験の結果を、母のパニラさんに電話で伝えたオリバー。傍らで心配する父ペターに、パニラさんは「また落ちたわ!!」
でも、これはパニラさんの悪い冗談。オリバーは2度目の筆記試験を無事に合格し、晴れて運転免許を手にしたという。
「24時間、本当に落ち込んで、自分の夢が終わったと思った。今年はたくさん競技に出て優勝もしているのに、免許試験のプレッシャーは想像を絶するほど。筆記試験は、本当にプレッシャーが大きかった。2回目の試験の時は体が震えていたよ。でも、もう過去の話。ちゃんと合格したからね」

フォルクスワーゲン・ポロGTI R5でラリーGBのスタートを迎えることができたオリバーは、オールトンパークでWRCでの初SSを迎えたが、ウエットターマックとなったステージでフロントガラス全体が曇ってしまうトラブルに見舞われ、総合27番手、WRC2部門では8番手での滑り出しとなった。
「全く前が見えなくて、フィニッシュ手前のヘアピンはほとんど止まりそうになったよ」
一方、同じマシンを駆る父ペターは総合3番手タイムを叩き出し、“ハリウッド”の帰還を大いにアピールしている。3.58kmのこのステージ、ペターとオリバーの差は10.4秒だった。ステージフィニッシュでオリバーのトラブルを聞いたペターは「スタート前にしっかり準備しておかないとね。これも経験」