ATPは、審判Gianluca Moscarella(イタリア)がボールガールに「とってもセクシーだね」などの不適切な発言をしたという申し立てを受け、停職処分を発表したと、イギリスのExpressが伝えている。

Moscarellaは先週の「フィレンツェ・チャレンジャー」(イタリア・フィレンツェ/9月23日〜29日)で、ペドロ・ソウザ(ポルトガル)とEnrico Dalla Valle(イタリア)の試合の主審を務めていた。彼は第1セットの終盤に、主審の椅子の横に膝を立てて構えているボールガールに「君は素敵だね、とってもセクシーだ」「大丈夫か?今日は暑いね、暑くない?身体が熱い?気持ちが熱い?」周囲にも聞こえる声で話しかけたという。

彼は、その後も同じ試合中に別の問題行動を取っていたことが判明した。第1セットと第2セットの間にDalla Valleがトイレ休憩に行っている間に、椅子から降りてソウザにコーチングとも取れる発言をしたのだ。

しかし、彼が起こした問題が注目を集めたのは、今回が初めてではない。

半年前の今年3月に行われた「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月20日〜31日)で、ステファノス・チチパス(ギリシャ)がダブルスの試合中に抗議した。「あの主審は相手側にばかり有利な判定をしている感じがした。フェデラーたちにしているみたいにだよ」とチチパスは怒りをあらわにした。

後にそのコメントについて尋ねられたフェデラーは、「それは難しい質問だ」と答えた。「僕が時々感じるのは、外のコートでは、なんていうか、トップ選手たちに対する贔屓というよりも、判定がより厳しいように感じることがある。ルールに厳しくて、ちょっと何かやってしまうと一発で警告、という具合にね。メインコートでやっている時は、審判はトップ選手たちのことをよく知っている。どんな行動を取りがちか、どんな風に反応するか、普段の態度を知っているから、普段どおりなのか、やり過ぎかをわかってくれるように思う」

ATPは「我々は主審のMoscarellaが先週の“フィレンツェ・チャレンジャー”での試合中に行った行動について、情報を得ている。情報を得た時点で、直ちにMoscarellaを当トーナメントから退場させ、詳細の調査を始めた。最終の調査が終わるまでの間、Moscarellaの職務を停止する」と声明を出し、詳細を調査すると発表した。Moscarellaは2010年からATPの審判を務め、最高レベルのゴールデンバッジも得ている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年「ATP500 ハレ」でのMoscarella

(Photo by Friso Gentsch/picture alliance via Getty Images)