前日の試合で、昨年1部の舞台で激闘を繰り広げていた拓大に大敗を喫した慶大。この試合と次週の江戸川大戦で前半の11試合を終えるが現時点で白星は2つ。非常に厳しい立ち位置にあることは否めない。この状況下でいかに自分たちの理想とする内容のバスケットを出来るかどうかが鍵になってくるだろう。積み重ねているものを体現することはできたのだろうか。

2019/09/29(日) @駒澤大学玉川キャンパス
第95回関東大学バスケットボールリーグ戦第10節vs順大
 1Q2Q3Q4Q合計
慶大17
25112174
順大2312
191771
◆慶大スターティングメンバ―◆
 #4 山﨑純 (総4・土浦日大)
 #5 髙田淳貴(環4・城東)
 #6 工藤翔平(政4・慶應)
 #10 岩片悠馬(環3・広尾学園)
 #14 人見快(法2・慶應志木)

第1Q開始早々、順大に速攻でレイアップを決められ先制点を許した慶大。しかし序盤から食い下がることはなく、山﨑の巧みなボールさばきからのレイアップや髙田のアウトサイドショットで得点。弱点であるインサイドを突かれ苦しい時間が続くものの、水谷祐葵(環1・四日市工業)の3ポイントや、泉友樹雄(経4・慶應志木)の鮮やかなパスを受けた甲谷勇平(環3・東山)のインサイドでのジャンプショットで加点。17―23でこのQを終えた。

第2Q、またしても先制点を許してしまうものの、山﨑がゴールへの執着を見せ得点を重ねる。その後ディフェンスで全員で軌道修正をした慶大は、岩片が奮闘。自らのリバウンドをセカンドチャンスでの得点につなげ、直後にはタフショットを決めきるなど大きく貢献した。流れをつかんだ慶大は山﨑のアシストから工藤が3ポイントを決め大きく詰め寄ると、髙田がインサイドでバスケットカウントを獲得。逆転に成功した。この間順大は5分間無得点。最後は水谷のスティールを山﨑がしっかりと得点に結びつけ7点リードで後半へ。


粘り強さを見せた岩片

リードを広げたい第3Q、順大に3ポイントを決められ、流れを一気に掴まれてしまう。その後も隙を突かれてボールを奪われたのち、ファストブレイクでレイアップを決められるなど、攻守ともに順大の勢いに飲まれ得点を決めきることができない時間が続く。慶大の悪い流れを断ち切ったのは泉だった。ステップでディフェンスをかわしインサイドで得点。泉の活躍に背中を押されるように、岩片のアシストから髙田が3ポイントを決めきる。水谷も早い展開を作り出し、速攻でレイアップを決めるなど活躍を見せ、53―54で最終Qへ。


人見の3ポイントで勝利へ

リードを取り戻し、勝ちきりたい最終Q。第3Qで肩の力が抜けた髙田がインサイドで得点し、逆転。岩片が順大のシュートをブロックし攻撃を封じると、3ポイントラインからの高田のシュートが気持ちのいい音を立てネットをくぐった。ただ順大も簡単には引き下がらない。順大はインサイドを中心に得点を重ね一進一退の攻防が続く。3点ビハインドで残り時間は1分を切ると、じわじわとコート・ベンチ共に焦りが見え始める。その状況の中迎えた残り38秒、人見が3ポイントを決め同点に追いつくと、残り6秒では髙田が渾身の3ポイントをカウント。見事接戦を制した。


髙田はここぞというタイミングで決めきった

髙田も「みんながいい雰囲気で戦えていた」と口にしていたように、負けが込んで暗くなってしまっていたこれまでとは違い、コートには立たないメンバーも含め全員がコートに立つメンバーを鼓舞し、プレーする選手はそれに応えるように全身全霊を尽くしていた。ここにきてようやく春シーズンに見た慶大らしさを取り戻しているように見えた試合だった。次戦の江戸川大戦で1周目が終わり、翌日には2周目がスタートする。慶大としてはいい流れを保ったまま後半戦を迎えたいところだ。1つでも白星を増やせば、順位は大幅に浮上する。今はただ気負うことなく目の前の試合に勝つしかない。ブザーがなった瞬間の溢れんばかりの笑顔を、次戦も期待したい。

(記事:船田千紗・写真:佐藤有、船田千紗)

山﨑純(総4・土浦日大)

――この試合を振り返って

今日の試合は、特に自分たちの外のシュートが入ったわけではなくて、逆に確率は低かったのですが、最後まで我慢して逆転できたことが評価して良いところかなと思います。

――今日の作戦は

順大はすごく走ってきてどんどん外を打ってくるチームなので、そこの勢いを止めるためにしっかりとディフェンスの戻りを早くして、相手の勢いを止めるということを意識してやってきました。

――昨日から外のシュートが少なかった一方でインサイドでの攻めに積極的に絡んでいたが

怪我も多少あるかもしれないのですが、前半戦で自分がタフショットを打ち続けていて、その確率があまり良くなかったのがありますね。自分のところにディフェンスが寄ると分かっているので、外にボールをさばいて全体的にバランス良く点が取れればいいなと思っていました。

――4Qでのタイムアウト中どのような声かけをしましたか

最後残り6秒でチームファールがたまっているなかで、3点差なら相手は3ポイントを狙ってくると分かっていました。なので「スクリーンに来た時にオールスイッチでいいから外のシュートを止めよう、2点は取られても仕方がないという意識でノーファールで行こう」と言いました。

――勝ちにつながった大きなきっかけは

流れが悪いところで全員で我慢することができたところです。最後たまたまシュートが入ったのですが、流れが悪い時に我慢することで流れを引き寄せたということが今日の試合での勝因だと思います。

――次戦に向けて

今日で3勝になって駒大と並んで、他のチームも4、5勝のチームが混戦している状況なので、次の江戸川大に勝って2周目に良い弾みをつけられれば良いかなと思います。

髙田淳貴(環4・城東)

――今日の試合を振り返って

苦しいゲームだったのですが、勝ちきれて、本当にほっとしたという気持ちが大きいです。

――勝利を決める3ポイントを決めました

1つ前に自分のミスで得点されて3点差にされたプレーがあって、やってしまったなと思っていたので、そのあと(人見)快が3ポイントを決めてくれて、同点にしてくれて、本当に最後やらなきゃなという気持ちが強かったので、入ってよかったです。

――これまでのリーグ戦ではシュートがリングに嫌われてしまうことが続いていました。最後のシュートは自信を持って打ちれましたか

吹っ切れたというか、もうここまできたら気持ちを切り替えてやるしかないなという感じで、今日みんながいい雰囲気で戦えていたのでそれも大きいですし、ここ数試合勝負どころで全然仕事ができていなかったので、弱気にならずに強気でプレーできたというのが最後のシュートに繋がったかなと思います。

――勝負どころで勝ちきれた要因は

やはりディフェンスがよかったということが1番で、自分たちは小さいし能力が低い分、もう点の取り合いをしていけば必ず負けるチームなので、どれだけディフェンスを頑張って粘れるかが鍵になってくるチームです。そこで今日は最後の第4Q数分コートの中もベンチも声が出ていて、すごくいい雰囲気で守れていたので、そこが勝ちきれたポイントかなと思います。

――前半戦最後の試合に向けて目標をお願いします

まずは必ず勝って4勝7敗で、できるだけいい形で折り返すということと、まだこのリーグ始まって連勝が1回もできていないので、次しっかり勝っていい形で2周目に入っていって、どんどん練習を積み重ねていって、まずは勝率を5割に戻すことを直近の目標としてやっていきたいと思います。

泉友樹雄(経4・慶應志木)

――今日の試合を振り返って

今日は特に大事な試合という中で、勝ちきることができて本当に良かったです。

――順大戦への作戦

相手が早い展開で攻めてくるチームだったので、そこに対してピックアップを早くしようというのがありました。あとは、リバウンドに飛び込んでくる背の高い26番の選手がいたのでみんなで抑えようという話はしました。

――自身の出番について

3Qの自分が出るまでは、外からのシュートを打っていて単調な展開だったので、積極的にリングにアタックしていこうと思いました。

――接戦を勝ち切って連敗を止めた一戦でした

勝敗としては今まで2勝だったのですが、今日と次の試合に勝てば、まだまだ上に行ける可能性があるのでその2つが本当に大切だと思います。

――この試合の大きな勝因

相手に攻め込まれている展開の中でも、ベンチや試合を見ているメンバーが声を出してくれて、諦めずに出来たことが良かったと思います。

――江戸川大戦に向けて

江戸川は本当に強い相手なのですが、またチームで対策をとって頑張っていきたいと思います。

人見快(法2・慶應志木)

――今日の試合を振り返って

ずっと負けが込んでいてどうしても勝ちたい試合だったので、とりあえず勝ててよかったなと思っています。

――同点に追いつく3ポイントを決めました

1Qから自分のミスとか、シュートが入らなかったりだとか、チームにすごく迷惑をかけてしまっていて、それでも先輩などから最後まで諦めずに打っていけと言われて、打った結果に最後入ったのですごくよかったなと思います。

――ようやく掴んだ勝利ですね

本当に負けが続いていたのですごく嬉しいとは思うのですが、来週からもまだ試合は続くし、負けられない試合も続いているのでまたしっかり準備して次につなげていきたいです。

――ボールを運ぶ中でマークが激しい部分もありました

最近ちょっと自分が焦ってしまったり、余裕がなくなってしまったりして、ゲームコントロールの面でできていなかったという反省があるので、来週からそれを立て直せるように練習していきたいと思います。

――次戦で1周目が終了します

長かったような短かったような感じはするのですが、まだ半分あるのでここまでの負けを取り返せるように後半戦も頑張っていきます。