「楽天ジャパンオープン」(日本・ 東京/9月30日~10月6日/ハードコート)の大会2日目、男子シングルス1回戦で、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)と対戦し、6-4、6-4のストレートで勝利したデニス・シャポバロフ(カナダ)。ダブルスでも2回戦にコマを進めており、人気の高い日本で好調の滑り出しを見せた。

ロジャー・フェデラー(スイス)に憧れて育った20歳の彼は、片手バックハンドを使う左利きの若手注目選手だ。自身も「ジャンプ・バックハンドが、僕の一番好きなショットかな」と話す、ジャンプしながら叩く片手バックハンド、通称「エアシャポ」を武器にしたアグレッシブなテニスは、世界中で人気が高い。そんな彼が、片手バックハンドについて熱く語った、5月の「ATP1000 インディアンウェルズ」2回戦でマリン・チリッチ(クロアチア)を破った後の記者会見の一部を紹介する。

記者から聞かれた、「フェデラーは自分の子供に片手バックハンドを教えないようだが、それでも片手バックハンドの方がいいと思うか?」との問いに、シャポバロフは「フェデラーの片手バックハンドについての、そのコメントは聞き捨てならなかったよ!」と回答。

フェデラーは直前の記者会見で「子供は、よりシンプルな両手バックハンドを最初に習った方がいいだろう。片手にしたければ後で変えればいい。僕が教えてあげられるしね。ただ、両手バックハンドは教えてあげられないけれど」と話していた。

シャポバロフは、「僕自身は、片手バックハンドは最高だと思っているよ。もちろん、フェデラーの言うように、教えづらいショットではあるし、非力な子供には難しいとは思う。頭の上を跳ねていくようなボールを打ち返すには、もちろん難しいだろうね」と続けた。

「長い目で見れば、片手バックハンドはすごいショットなんだよ。テニスファンにも根強い人気があるしね。見ていても美しいショットだし、何よりもすごく効果的な打ち方なんだ。僕が今日打ったようなショットを、両手バックハンドで打つことはかなり難しいと思うよ」

「片手バックハンドだと、両手よりも少し柔軟性が増すんだ。ボールに向かって行きやすいし、よりコントロールも自在になる。僕は断然、片手バックハンド支持だね!とにかく、好きなんだ。名選手たちの多くが、片手バックハンドのプレーヤーだしね」

「確実に、片手バックハンドの方が自由がきくと思し、両手バックハンドよりも狙えるアングルが断然多い」

「もちろん、ジョコビッチほどの選手が繰りだす両手バックハンドだと、同じだけすごいショットが返ってくる。けれど、片手バックハンドの方が、力がついてくれば、アングルも狙いやすくなるし、素早く動くことができると思うんだ」

「まあ、もちろん最終的にはプレーヤーの好みの問題だけれどね。僕は、小さい時から自然と片手バックハンドを使うようになって、それで落ち着いてしまったんだ。だから、好みの問題だとは思うけれど、僕はどうしても片手バックハンドが好きなんだ」

1回戦のキツマノビッチ戦では、高い打点でのバックハンドが繰り出されるたびに、観客からため息が漏れてくるほど、シャポバロフの片手バックハンドは、有明コロシアムを埋めるファンたちの注目を浴びていた。

彼のプレーは、大会4日目の男子シングルス2回戦ダビド・ゴファン(ベルギー)との対戦と、同日に予定されている男子ダブルス2回戦で見ることができる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「楽天ジャパンオープン」でのシャポバロフ

(Photo by The Tennis Daily)