今年1月の「全豪オープン」後に股関節の再手術を受け、シングルス完全復帰を目指している元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)。「ATP500北京」(中国・北京/9月28日~0月6日/ハードコート)1回戦でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に7-6、7-6で勝利した。試合後の記者会見で以下のように話した。

Q: カムバックして以来、一番大きな勝ちを掴んだと思いますが、コート上ではどう思われましたか?先週も「ATP250 珠海(Zhuhai Open)」でしたが、思った以上にプレーは良かったのでしょうか? 

「確かに先週は自分の気持ちと試合でのプレーという意味では大きく前進したと思う。先週、難しく感じたのは試合後のリカバリーかな。第1回戦の後は体力的にはきつかった」

「アレックス・デミノー(オーストラリア)との試合では、気分もどんどん良くなったよ。最後は疲れたけど、まだ戦えた。あと、ちょっとだと思ったね」

「もしあの翌日にまた試合をしなければならなかったら、きつかったと思う。テニスのプレー自体は先週は大きく前進できたよ。今はとにかく試合をこなして、安定性を増し、1週間で3~4試合をこなすことに慣れることだね」

「今のレベルではそれが出来るのかがまだ見えない。だから今日みたいな試合をより多くこなすことが目指すところにより早くたどり着けると思う」

Q: 先週の大会ではランキングで見るとトップ60~70くらいのレベルのプレーをしていると仰いました。でも、今回トップ15の選手に勝ちました。先週のコメントを修正されますか?もうトップ20レベルにたどり着いているのではないでしょうか?

「状況によるよね。見方でも変わってくる。正直、トップ50の選手がトップ20の選手に勝つことはありえる。ただし、トップ20以内の選手たちは毎週試合をして勝つ。また、どの大会でも良い成績を残している」

「僕はまだ2試合を勝っただけだからね。自分はそのレベルのプレーは出来ると思っているし、ここ数週間のプレー内容から考えてもおかしいことではない。でも、トップ20位以内のレベルにいるかはもう少し連続して試合を勝たないといけないとは思う」

「だから明日は試合をするけど、そのレベルにいれば高い次元での試合が出来ると思う。安定性という意味ではまだたどり着けていないと思う部分はある。出来ればそうであって欲しいけど。明日分かるさ」 

Q: いくつかの大会イベントの参加や、トレーニングを復帰して、カムバックしている今、一番うれしく思う進歩は何でしょうか?

「痛みが無い。腰の痛みが全くなくなっていることだね」

Q: でも、ボールを打つ時、体力をリカバリーしている時、スピードのある試合に関してはいかがでしょうか?どれか特に今の復帰でうれしく思う部分があれば教えてください。 

「以前も言っていたと思うけれど 、試合後のリカバリーはまだ順調ではない。いずれ順調に感じるとは思う。時間が掛かるところだと思う。いくらジムやコートで練習してもそれは掴めないもの。試合をやるのとは全然違う。特にこのレベルではね。試合中に激しく動いたり、自分を常に限界まで追い込むということは練習より試合の方がさらにハードだと思う。僕は練習向きのプレーヤーじゃなかったからね」

「ボールを打つという感触に関しては、先週から良い感じだと思う。アメリカでの大会やスペインでのチャレンジャーの大会と比較してもかなり良くなったと思う。ボールをクリーンに打てているという感触は増えたね」

「リシャール・ガスケ(フランス)とシンシナティで対戦した時は、ちょっと違和感を感じた。あの時はまだ良いテニスが出来ていないと思っていた。先週は2回戦で敗退はしたけど、トップレベルのテニスが出来ていると実感できた。強烈な競争心ともの凄く試合に集中している、という実感はアメリカの大会などでは感じなかった」

Q: ツアーに戻ってからガスケ選手との対戦についてお話をされました。試合中にドロップショットなどを使ってきたと思います。試合後、あの様なドロップショットを追いかける準備が出来ていないと仰いました。今日の試合でも対戦相手のベレッティーニは強烈なストローク戦の中でのドロップショットを交ぜてきました。精神的、体力的にもドロップショットに対応出来る状況でしょうか?

「あの様なショットなどの対応はよくなってきているよね。彼の様なプレースタイルだとあの様なドロップショットは非常に有効だよね。ビッグサーブも持っているし、コート後ろ側でも力強いショットを打ってくる。そこにいきなりドロップショットを織り交ぜるし、タッチも良い。今日はそれが時折うまくいったり、いかなかったりしたね」

「それらの僕の体の反応から見ても、数カ月前とは大きく違う。 自信という意味でも全然違う状態だね」

Q: 第2セットのタイブレークでは少しリードをされておりました。ネットに数回出たりされました。今シーズンダブルスなどでも戦っているからその様な戦略をとられたのでしょうか?今後もさらなる前進の為に活発的に選択する戦略になりますでしょうか?

「誰とやっているかによるかな。先週から何回か試しているよ。先週は早い選手達と対戦しているけど、非常に大事な場面を失っている。テニス・サングレン(アメリカ)との第2セットのタイブレークでは3回ネットに出たけど、3回ともポイントが取れなかった。アレックス・デミノー戦の時も1ポイント大事な場面があった。毎回ネット出た時はポイントは取れないよね」

「早さという意味ではベレッティーニは彼らよりは少し落ちる。コート後ろ側から強烈なショットを打つけどね。彼に守りのテニスをさせれば、前に出るチャンスがあると思う。そういう場面は有利に働く事があるよね。だからネットに出る戦略はある選手には有効的に使える」

「とにかく、正しい場面でより早い選手達に通用するようにしないといけないと思ったよ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 北京」でのマレー

(Photo by Fred Lee/Getty Images)