岐阜県海津市の木曽川滑空場にて、7日間に渡って第22回全日本学生グライダー新人競技大会が行われた。全国の24校42名が参加した。今大会では、飛行前の準備などの基本動作や空中での操作が採点され、それらの合計点で競う。早大からは、林健士郎(法…

 岐阜県海津市の木曽川滑空場にて、7日間に渡って第22回全日本学生グライダー新人競技大会が行われた。全国の24校42名が参加した。今大会では、飛行前の準備などの基本動作や空中での操作が採点され、それらの合計点で競う。早大からは、林健士郎(法2=東京・早大学院)と田中尚史(基理2=埼玉・早大本庄)が出場した。個人では林が13位、田中が17位、団体では6位という結果になった。


今大会に出場した林(左)と田中

  7日間に渡って行われた今大会。2年生にとっては入部してから初めての大会となった。普段練習している埼玉の妻沼滑空場とは異なる場所であったり、慣れていない機体であったりしたことで、練習ではできていたことをミスしてしまうことがあった。林は、「少し緊張や力みが出てしまった」と心境を振り返った。序盤こそは機体の差や緊張でなかなか得点を伸ばすことができなかったが、徐々にそれも改善されていき、4回目の飛行では林が84.5点、田中が82.9点と高い得点を出した。結果的には個人での入賞はなかったものの、団体で6位入賞という成績を残した。


選手全員で集合写真

  前回大会、早大は個人、団体ともに優勝という好成績を残していたため、連覇というプレッシャーがある中で今大会に臨んだ。結果は前回大会と比べると、良いとは言えない。だが、収穫もある。大会に出場するという経験ができたことだ。航空部は大会の数自体が少なく、加えて下級生はなかなか出場機会がないという点から、今大会に出場したことは大きな収穫である。田中は、「緊張の中で飛ぶ経験ができて良かった」と振り返った。次の大会までにはまだまだ時間がある。個人、団体ともに優勝を果たした慶大を倒すことを目標に、日々の訓練に励む。

(記事、写真 関飛人)

結果

▽団体

6位 717.5点 

▽個人

林  13位 363.0点
田中 17位 354.5点 

コメント

林健士郎(法2=東京・早大学院)

――今大会の目標を教えてください

去年新人戦で優勝していたので、二連覇というのを目標にやってきました。

――今大会を振り返ってどうでしたか

得られるものが多い大会でした。結果としては、優勝することはできなかったんですけど、ギリギリ入賞することができてほっとしています。

――ご自身のフライトを振り返って、減点となったポイントはどこですか

機体の違いもそうですし、普段飛ばない場所での大会で、それに慣れることができなかったかなと思います。あとは、少し緊張や力みが出てしまって、いつもなら指定の位置に着陸できるのに、今大会では1回しかできなかったことが個人的な反省点です。

――フライトで良かった点はどこですか

上空でする急旋回や失速は落ち着きを持ってすることができて、それが得点に結びついたかなと思います。あとは、上空で話す練習をしたので、そこはプラスになったかなと思います。

――これからの大会や訓練に向けて意気込みをお願いします

今大会の結果から関東勢には力があって、特に慶大は強いことが分かったので、次の大会ではこの差を埋めて、6位以上の成績を残したいです。

田中尚志(基理2=東京・早大本庄)

――今大会を振り返ってどうでしたか

口では簡単に優勝と言うことはできるんですけど、実際は自分たちに優勝する力がなくて、それを実感しました。あとは、自分たちの伸び代を感じることができました。

――ご自身のフライトを振り返って、減点となったポイントはどこですか

自分たちは普段使っているASK-21という機体と今大会で初めて乗るASK-13という機体があって、ASK-13の操縦に慣れるのに時間がかかって、そこでほかの選手と差が生まれてしまったかなと思います。

――フライトで良かった点はどこですか

普段の練習とは違って、競技で飛ぶのは初めてで、緊張の中飛んだんですけど、その経験ができたことが良かったかなと思います。

――これからの大会や訓練に向けて意気込みをお願いします

今大会の団体の結果から、上の順位に六大学では慶大、法大、明大がいるので、次出場する六大学戦ではその3チームを倒したいです。そのためにも、これからの訓練をより頑張っていきたいと思います。