秋季リーグ戦1234567計早大5220211中大101103(5回コールド)○山内-澤、白石◇(二塁打)新井、中畑 ◇(三塁打)なし ◇(本塁打)澤、白石 これまで苦戦を強いられてきた国士舘大をコールド勝ちで退けた早大、この日は中大との一…

秋季リーグ戦
早大11
中大
(5回コールド)○山内-澤、白石
◇(二塁打)新井、中畑 ◇(三塁打)なし ◇(本塁打)澤、白石

 これまで苦戦を強いられてきた国士舘大をコールド勝ちで退けた早大、この日は中大との一戦を迎えた。相手先発は橋本新太(1年)、エースの歳川幹大(3年)が登板することを想定していた選手たちにとっては予想外とも言えたが、打撃好調の早大は初回から圧倒。先発の山内壮起(スポ3=千葉・成田国際)が5回を投げ被安打9と苦戦を強いられるも、チームは常にセーフティーリードを保ち、5回コールド勝ちを収めた。


澤は初回リーグ戦3本塁目となる3点本塁打を放った

 初回から早大打線の勢いが止まらない。先頭打者は遊飛に倒れたが、西村悠太郎(人2=福岡・筑紫丘)、石井智尋(スポ3=千葉敬愛)の連打で1死一、二塁に。するとこの場面、ここまで打撃好調な澤優輝(人2=東京・国学院久我山)が打席に入る。澤は初球の浮いたライズを一閃、打球は右翼フェンスを超えていった。リーグ戦3本目となる本塁打で、試合の主導権をまたも握ったのだ。さらにこの回2点を追加した早大は、2回に2点、3回にも2点を加点。しかしこの日の山内は3連打を2度も許すなど、初回から珍しく失点を重ねる。その中で3回に1死一、三塁、4回には1死満塁の場面を無失点で切り抜けるなど、守備陣の好守も光り、最小失点に抑えていた。

 4回にこの試合初めて三者凡退に終わった早大であったが、5回に先頭の白石健祐(スポ1=東京・小平)が本塁打。さらに2死一、三塁から杉本亮太(教3=神奈川・柏陽)が右前適時打を放ちダメ押しの得点を挙げた。「初安打を他の1年生に取られていて、ホームランを心の内で狙っていたので取れて良かったです。うれしいです」と、試合後に言葉を残した白石。これまで出番の少なかった選手たちが、切磋琢磨(せっさたくま)。試合経験を重ねていくに連れて、徐々に新戦力たちが結果を残し始めた。最後は山内が相手をしっかりと抑え、試合終了。チームは二試合連続となるコールド勝ちで、実力ある相手チームに実力を見せつけた。


山内はランナーを何度も背負ったが、要所で踏ん張っていた

 東京都大学連盟秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)は、これまで出番が少なかった選手たちには自分たちの実力を知ることができ、そして多くの経験を積めることができる舞台だ。秋季リーグ戦では試合展開に関わらず、ゲーム終盤に多くの選手が出番をもらっていた。チームの新しい可能性を見つけるという意味でも、高橋尚希主将(スポ3=宮城・泉館山)の下でチームは順調に成長を重ねている。秋季リーグ戦も残り一戦、新戦力たちのさらなる活躍にも期待をしたいところだ。

(記事 大島悠希、写真 西山綾乃、手代木慶)

コメント

澤優輝(人2=東京・国学院久我山)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうの試合は打撃と守備でやることの目標を決めて、打撃では今は首位打者を狙っています。ずっとヒットが出ているので、それを継続して打てればいいかなと思います。

――初回に先制となる3点本塁打を打ちました

打った球自体が結構甘くて今状態も良いので、自分のスイングがしっかりとできればヒットにつながると思って振り切りました。

――中大戦に向けて意識したことはありますか

本当はエースの人が投げてくると思ったのですが、その人の打席を意識しながら試合に来て。ピッチャーが違ったので、試合の中でどういう球を投げてくるのか把握して試合に望みました。

――リーグ戦を通して3本目の本塁打となりました

2本はありますが3本は打ったことがなかったので、そこでリーグ戦3本塁打打てたことは、すごく状態が良い証かなと思います。

――また9打数7安打と好調ですが、要因は何だと思われますか

インカレ(全日本大学選手権)で結構良い打率を残せて、それが自信につながっています。そこで振っていけば打率もキープできるだろうと思っていて、それが好調の秘訣かなと思います。

――川上(卓也前副将、スポ4=岡山・新見)選手以来となる最高打率が目前ですね

率直に狙いたいというだけですね。きょうの試合でも打率を意識して打席に立って、あと残すは東京学芸大なのですが、そこもヒットを打つ自信があるので、そこでもまた打って圧倒的な打率を残したいと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

守備はミスなく出来れば良いかなと思います。打撃はファーボールでもいいので出塁して、とにかくアウトにならないことを意識してやっていきたいと思います。

白石健祐(スポ1=東京・小平)

――今日のチームとしての戦術は

チームとしては守備は3失点以内で、4点以上取って勝つということが目標でした。全体としてはノーエラーを目標にしてやっていたんですけど、ノーエラーは達成できませんでした。でも、目標である4得点以上と3失点以内には何とか抑えられたので良かったかなとは思います。

――リーグ戦ではここまで2番手捕手として全試合出場してますが、手応えはありますか

守備は何とかこなせるようになってきたのですが、まだバッティングではすごく澤さんに劣っている部分が大きいと思うので、そこは何とかその差を埋めていけるように頑張ります。

――1年生として公式戦初本塁打を打ちましたが

初安打を他の1年生に取られていて、ホームランを心の内で狙っていたので取れて良かったです。うれしいです。

――ここで打つというのは決めていましたか

甘くなったら強く振るというのだけ意識していて、そしたら2ストライク目でそれがきたので思いっきり振りました。

――次戦以降に向けての意気込みは

あしたからまた練習があって来週はリーグ戦の最終戦があるので、そこに向けて調整できたらなと思います。