写真=Getty Images 「僕にどうしてそんなことを言うんだよ?」と困惑2019年のドラフトで指名された選手の中で最も注目されるのは、ペリカンズからドラフト全体1位で指名されたザイオン・ウィリアムソンだ。新人王候補ナンバー1と言われ、…

写真=Getty Images 

「僕にどうしてそんなことを言うんだよ?」と困惑

2019年のドラフトで指名された選手の中で最も注目されるのは、ペリカンズからドラフト全体1位で指名されたザイオン・ウィリアムソンだ。

新人王候補ナンバー1と言われ、先日も自ら「目標は平均20得点10リバウンド3アシスト」と強気な目標を公言したばかり。新人離れした選手だが、NBA1年目からどれだけやれるかは、シーズンが開幕してみなければ分からない。そんなルーキーに対して、このオフにペリカンズと契約した大先輩のJJ・レディックが、あまりにもハードルの高いリクエストをしていたことが分かった。

メディアデイでの会見で、ザイオンと初めて交わした会話について話したレディックは、『Fワード』を口にし、その時の会話を再現してみせた。

「ザイオンと初めてきちんと喋ったのは、数週間前だったかな。練習後に2、30分話した。最後に彼に言った言葉は、『いいか、俺のためにもしくじるなよ』だった」

レディックは、1年目から13年続けてプレーオフに出場している。ペリカンズに移籍したのも、勝てるチームと判断したからだろう。しかし、ザイオンにとっては寝耳に水のリクエストでしかなかった。

メディアが爆笑した中、レディックの隣に座っていたザイオンも「本当に言われたんだよ」と笑った。「それまで素晴らしいアドバイスをくれていたのに、突然ムードが変わったんだ。その瞬間に、『いいか、俺は13年続けてプレーオフに出場しているんだからな。しくじるなよ』と言われて困ったよ。『JJ、ルーキーの僕にどうしてそんなことを言うんだよ?』という感じになった」

レディックはザイオンと同じデューク大出身の先輩でもあり、冗談だとしても、『直属の大先輩』のキャリアに傷をつけるわけにはいかない。ザイオンにとっては、新人王と同じくらい大きな目標ができた。