カタールの首都ドーハで行われている第17回世界選手権は、9月29日に4×400m男女混成リレー予選が行われ、若林康太選手(駿河台大学4年)ら4名の選手が日本代表として出場した。日本記録を更新する3分18秒77をマークしたが、結果は2組最下位となる8位。世界の壁の高さを痛感させられる結果となった。

若林は、いま日本陸上界が注目するスプリンターの一人。2019年5月12日に行われた世界リレー大会男子4×400mリレー決勝で、彼を含む日本代表の4選手が、世界屈指のスプリンターたちと互角に渡り合い、4位に堂々入賞を果たしたのだ。東京五輪での金メダル獲得も期待される男子400mリレーとは対照的に、1600mリレーは長く不遇の時期を過ごした。2004年アテネ五輪では4位と健闘したが、その後は低迷。五輪出場が危ぶまれるほど追い込まれていた。敗退すれば五輪への道が絶たれる“背水の陣”で、アンカーとして力走した若林。彼には一つの目標がある。

「五輪に出て終わりではなく、その先も結果を出せる選手になりたい。」

100m走に“10秒の壁”があるように、400m走にもすべての選手たちが目指す記録がある。それが“44秒”だ。日本人の44秒台を出した選手は、日本記録保持者・高野進氏のみ。日本人28年ぶりの“44秒台”、そして“日本新”を若林も当然狙っている。男子のみのリレーだけでなく、東京五輪の種目にも正式採用された混成リレーの選手としても、若林は今後さらなる成長を遂げていくはずだ。