関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)は残すところ半分。上位校はここまでほとんど勝ち点を落としておらず、筑波大戦で土をつけられている早大が暫定上位を維持するためにはここで負けるわけにはいかない。だが専大との2戦目はなかなか思惑通りに運ばず、第3Q(クオーター)終盤まで追い掛ける展開に。同点に追いついてからもゲームはもつれたが、第4Q終盤に連続して獲得したフリースローや、この試合29得点の活躍を見せたF内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)のブザービートでなんとか勝利をつかんだ。

 第1Q序盤は、専大よりもセカンドチャンスをものにする場面が多かった早大がわずかにリード。だが専大もディフェンスをあざ笑うようなスキルフルなパス回しから得点を着実に重ね、点差は一向に広がらない。第1Q終盤、ディフェンスのスイッチがやや乱れたタイミングで逆転を許し、18-20で第2Qへ。第2Qは相手の固いディフェンスを前にパスが出せない場面が目立ち、攻撃のスピードが衰える。前半は互角の戦いぶりで粘ったが、残り4分頃、点差が10点まで開いたところでタイムアウト。タイムアウト後は上を通すパスを出すなど、落ち着いた判断が戻ったが、点差は縮まらないまま前半が終了した。


この試合29得点の活躍を見せた内山

  第3Q、F澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)の得点を皮切りに反撃ののろしを上げる。内山の4連続得点で猛烈に追い上げると、G船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)のバスケットカウントで同点に。だが専大も一歩も譲らず逆転には至らない。第4Q、澁谷がフリースローを2本冷静に沈めて逆転に成功すると船生、C中村美羽(社4=千葉・昭和学院)らの得点で残り5分頃までに9点差をつける。後半はまたも点差を詰められ、残り1分を切って2点差まで迫られたが、内山のブザービートなどでなんとか逃げ切った。75-71。白熱した試合は早大の勝利で幕を閉じた。


終盤エリア内から得点を重ねた中村

 第4Qまでリードされる試合は早大には珍しい。確かに辛勝ではあったが、「我慢したらこっちの流れになるというふうにわかっていた」(中村)と最後まで自分たちのプレーを見失わず、勝利を収めたところに強さがにじみ出ていた。リーグ戦はここから上位校との対決が続き、タフな試合が増えることが予想される。難しい状況でも勝負にこだわっていけるか。真価が問われるのはここからだ。

(記事 町田華子、写真 初見香菜子)

第69回関東大学女子リーグ戦  vs専大
  1Q2Q3Q4Q合計
早大1810242375
専大2020161571
F#37 内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)
F#5 細貝野乃花副将(スポ4=愛媛・聖カタリナ女)
F#23 澁谷咲月(スポ4=大阪薫英女学院)
C#25 中村美羽(社4=千葉・昭和学院)
G#26 船生晴香(スポ3=新潟・開志国際)
コメント

F内山未悠主将(社4=愛知・桜花学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

2戦目で同じ相手とやるとなった時に、出だしから自分たちがやるべきことっていうのができなかった結果として前半リードを許して、雰囲気的にも落ちてしまいました。でも悪いところがあった反面、後半そこから追い上げるような雰囲気もプレーもできたというのは良かったかなと思います。

――専修大との2連戦となりましたが、きのうの試合を踏まえてどういう対策をして臨みましたか

ほとんどがディフェンスだったんですけど、1個1個プレッシャーをかけるであったりとか、リバウンドをしっかり取り切るというところだったりとか。ボールを持たせちゃいけない選手がいたり、持たせちゃいけない場所があったりする中で、それを一つひとつ徹底しようというのがありました。

――前半リードされるなど苦しい展開が続きましたが、その時の心境を教えてください

勝手に自分たちが崩れていっていただけなので、特にやばいという気持ちではなくて。ここで落ち着いて修正していけば絶対に自分たちに流れが来ると思いながら1個1個我慢して、みんなでやっていました。

――キャプテンとして仲間にはどのような声かけをしましたか

私もそんなに良くはなくて、下級生がメインで5人出るときもあって。リードされていると雰囲気的にも難しい部分がある中で、本当に一人ひとりに楽しんでやってほしいなというのがありました。私自身もそうなんですけど、全員が楽しめるようなバスケットができるように、楽しんでいこう、強気で走っていこうという後輩がのびのびできるような声かけを意識していました。

――相手ディフェンスに対して苦戦した要因は

相手が結構プレッシャーをかけてきて、ディナイを張っていたことでパス回しが上手くいかなくて。それが要因となって打ちたいシュートが打てなかったり、中にボールが入らなかったり、ドライブにもいけなかったりしました。一つ一つのことがずれていってしまって、自分たちのバスケットができませんでした。

――ここぞという場面でのご自身の得点もありましたが振り返っていかがですか

今振り返ると、そういうところで取ってたのかなと思うんですけど、その時は本当にその場面その場面で自分が打つべきシュートを打っていくだけだと考えていたので、気づいたらという感じです。その時の精一杯で頑張っていました。

――次戦の拓殖大戦に向けての意気込みをお願いします

ここからもっともっと相手も強く、大きくなっていきます。自分たちが修正すべきはディフェンスなので、出ている出ていない関係なく、チーム全員で1つになってチームルールを徹底できるような強いチームを作っていきたいと思います。

C中村美羽(社4=千葉・昭和学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

昨日より出だしの部分では結構成功できたかなと思うんですけど、やっぱりこの点差で終わってしまったのは悔しいなという気持ちです。

――前半から中盤にかけて珍しくリードを許しましたが、どのような心境で戦っていましたか

内心やばいとは思ったんですけど、いつも通りのシュートが打てていなかったので、その時間帯が来るまで我慢するしかないかなと個人的には思っていました。いつも私が構えているところにパスが入らない場面が前半すごく多かったんですけど、我慢したらこっちの流れになるというふうにわかっていたのでそこは我慢していこうと思っていました。

――昨日の試合を踏まえてきょうに向けて対策したことはありますか

昨日は結構ピックのところでショーハードで出すぎてしまってセンターの選手にミドルシュートを決められてしまう場面が多かったので、個人的にはピックのところでそんなに出すぎずにしっかり丁寧に守ろうというところを意識して、きょうはあまりやられなかったのでちょっとは成功したかなと思います。

――ファウルが目立った試合の中で、第4Qでは相手のファウルを引き出してフリースローを得る場面がありましたが、振り返っていかがですか

フリースローをもらうまでの過程は良かったですけど、結局フリースロー4分の1で、そこはすごく責任感の無さの表れであり、反省点だと思っています。監督にもすごく指摘された部分なので、しっかり今以上にフリースローの練習をして、こういう場面でもしっかり全部入れられるように改善していきたいなというふうに思いました。

――苦戦した要因についてどのように考えていますか

こっちは正直控えの枚数が少なくて試合に絡める人間が少ない中で、ちょっとけが人も続いているので思い切っていけない場面が多くて、そこの気持ちの差が出たかなと思っていて、しっかり1週間空くのでそこは改善できる点なので取り組んでいきたいなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

1週間空くんですけど、その間に私は国体があって終わり次第帰ってくるので、帰ってきた時にしっかりチームの練習できょう出た改善点を改善していきたいのと、きょうはセンター1人で、大原(沙織・スポ2=東京成徳大)がリーグに出られない中で、大原みたいにうまくは出来ないけど、大原の思いを背負ってやることはできると思うので、しっかり気持ちを強く持ってあと6試合やっていきたいかなと思います。