先日「チャイナ・オープン」(中国・北京/9月28日~10月6日/ハードコート)大会2日目、女子シングルス1回戦で、6‐3、7‐6(5)で世界76位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)を下し、2回戦へとコマを進めた大坂なおみ(日本/日清食品)。試合…

先日「チャイナ・オープン」(中国・北京/9月28日~10月6日/ハードコート)大会2日目、女子シングルス1回戦で、6‐3、7‐6(5)で世界76位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)を下し、2回戦へとコマを進めた大坂なおみ(日本/日清食品)。試合後の記者会見で世界ランキング1位の時に感じていた気持ちなどを明かした。試合中に、明らかに苛立ちを見せていた大坂は、そのことについて聞かれると「トーナメントに出場する時は、初戦のプレーがいつも最悪なの」とコメント。

「でも、"東レ パン・パシフィック・オープン"でとてもいいプレーができていたから、今回はいいプレーができる気がしていたの。なぜだかは分からないけれど、いいプレーをそのまま持続できると思っていたのよ。それなのに、思い通りにプレーができなかったものだから、少し苛立ってしまった」

「そうね、私が思っていたことはそんな感じかしら。とにかく、試合中は後先のことは考えていなかった。1ポイントごとのプレーだけがすべてだったわ。今日は本当に苛立ってしまって、仕方がなかった。何故だかは分からないわ。試合中ずっと、その気持ちへの対処をしなくてはならなかった」

全選手に狙われる立場の、世界ランキング1位の座にいた時の気持ちはどうであったか、また、現在1位ではなくなって、気が楽になっているかとの問いには、「(1位でいるということは)なんだか変な気分だったわ。それは、なくなってみて初めて有難味が分かるというようなものだと思うの」

「もちろん、とても責任感を感じるものだったし、1位でいることのプレッシャーは相当なものだったわ。けれど、1位でいることは最終目標でもある。選手たちは4位や5位になるために戦っているわけでなく、みんな1位を目指して戦っているわ。誰だって1位になりたいはずよ。私も、1位を目指して頑張っているのだと思う」

大坂は、このようにいつもながら素直な気持ちを語った。彼女は、本日の「チャイナ・オープン」の女子シングルス2回戦、予選勝者で世界82位(ランキングは9月30日付け)のアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)と対戦を予定している。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「チャイナ・オープン」での大坂

(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)