ステファノス・チチパス(ギリシャ)は、2018年を華麗に締めくくった。「Next Gen ATPファイナルズ」の優勝でその年の最後を飾ったのだ。その結果2018年度末のATPランキングは15位となり、更に大きい夢を抱くのに時間はかからなかった。

「僕の目標は“Nitto ATPファイナルズ”(イギリス・ロンドン/11月10日〜17日/室内ハードコート)への出場だった。今もそれは同じ、ロンドンへの出場権を掴むことだ」と2019年の目標としてチチパスは語る。「もし君はレースの6番目(8位まで出場)だよ、と言われれば…もちろんそれは最高に嬉しいよ。でもそれまでには、たくさんのことを証明しなければならないんだ」

チチパスは、ツアーレベルの試合は4連敗で「ATP250 珠海」を迎えた。だから21歳の彼は、たとえ今ロンドンへのレースの位置が6位でも、ここ珠海からは勝利を重ねてフィニッシュしなければならないと分かっている。

「まず、出場権を得るためにしっかり成績を残さないといけない。ロンドンの出場権を得ることは、僕にとって最高に大きい意味を持つんだよ」とチチパスは話す。「本当にそれを勝ち取りたいんだ」

チチパスは夏の北米のハードコート・シリーズでまず「ATP500ワシントンD.C.」の準決勝まで進み、ニック・キリオス(オーストラリア)に最終セットのタイブレークまで持ち込んで敗れるというまずまずのスタートを切った。しかし「ATP1000モントリオール」と「ATP1000シンシナティ」では1回戦でフルセットの末に敗れ、更に「全米オープン」でも1回戦で姿を消す。当初の勢いを失ったように見えた。

「僕は8月の初めから大した成績を残せていない」と本人は言う。「戦い方にいくつか修正点を加えて、それを実際の試合で生かせるように頑張りたい。いい成績を残して、ロンドンでの最終戦にあまりギリギリでなく出場権を得られるようにしたい」

チチパスは、このアジア・シリーズで大きく戦法を変える予定はない。この年がずっと悪かったわけではないからだ。「ATP250 マルセイユ」と「ATP250 エストリル」で優勝、「ATP500 ドバイ」と「ATP1000 マドリード」では決勝まで進み、「ATP1000 ローマ」でも準決勝に進出しているのだ。しかし珠海でトップシードの彼は、軌道修正のために少しだけ調整を加えたいとしている。「技術的な変更と、目には分からないくらいの微調整をする。それと、自分のコートでの考え方も」とチチパスは言う。

昨年彼が中国で試合をした時に、1人のファンが彼の名前が付いた人形をくれた。のちにラッキーアイテムとなったそれを彼は今もバッグの外側に付けている。そんなこともあり、チチパスは常にアジアに好意を感じていて、その地域に再び行くことと、珠海のファンの応援を楽しみにしている。「僕の最高のパフォーマンス、コート上でのベストな行動、態度、ベストなステファノスをお見せするよ」とチチパス。「だからこの約束が広まって、アジアの大勢のテニスファンの皆さんがセンターコートに出向いて僕を応援してくれたら最高に感謝する」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」準々決勝でのチチパス

(Photo by TPN/Getty Images)