勝負どころで踏ん張れなかった。1勝1敗で迎えた早大3回戦。投手戦の様相を呈したが、同点の9回に先発・森下暢仁主将(政経4=大分商)が2死満塁から3点適時二塁打を浴び、4-1で敗れた。今年度初めて勝ち点を失い、優勝争いから一歩後退した。

◆9・30 東京六大学秋季リーグ戦(神宮球場)
▼対早大戦
 明大1―4早大〇
 123456789
早大0100000034
明大0001000001

(明)●森下、入江―西野、蓑尾

(早)西垣、○早川―小藤

【安】(明)8(早)7

【二】(明)森下(4回)、北本(5回)(早)加藤(9回)、小藤(9回)

(明)◇犠打4 陶山2(1回、5回)、内山(2回)、森下(6回) ◇併殺1 ◇残塁8 ◇盗塁0 ◇失策1 北本(9回)

 1-1で迎えた9回2死満塁。森下は8番・小藤翼(早大)を2ストライクまで追い込んだが、133球目となる外角の149キロ直球が少し高く浮いた。打球は無情にも左中間へ抜けていく。3失点を喫し投手交代を告げられると、悔しさを押し殺すようにゆっくりとマウンドを降りていった。

 一つのミスが命取りになった。9回2死一、二塁で北本一樹内野手(文4=二松学舎大付)が三塁ゴロを取り損ねた。「ミスしちゃいけない思いが強すぎた」と春は無失策だった副将の失策で、ピンチが広がる。森下は「失策をカバーしよう」と奮起。しかし、この思いが仇となった。冷静さを失い、直球勝負を選択。「緩い球を使った方が良かった」と痛恨の一球を振り返った。

 打線も8安打を放ちながら捕逸による1得点のみ。何度も得点圏に走者を進めながら、あと一本が出なかった。「早川(隆久)君がピンチに強いのは分かっていたが、打ち崩せなかった」(北本)。3点を追う最終回も早川を前に三者三振。法大戦で7点差を逆転するなど、春に見せた粘り強さを発揮することができなかった。

 春秋連覇に向けて、この先は負けられない戦いが続く。次戦は現在4連勝で首位を走る法大。「法大、慶大に勝つことができれば自分たちにもまだ(優勝の)可能性がある」(森下)。下を向くのはまだ早い。

[楠大輝]

試合後のコメント

森下

――9回の投球を振り返っていかがですか。

 「ミスがあってもカバーしないといけなかったです。冷静になれず、力でいってしまいました」

――これからも負けられない戦いが続きます。

 「法大、慶大に勝つことができれば自分たちにもまだ(優勝の)可能性があるので、切り替えてやっていくだけです」

北本

――試合を振り返っていかがでしょうか。

 「もう申し訳ないです。暢仁(森下)があんなに頑張っていたのに。打線も援護できなかったです」

――試合後はどういった話をしましたか。

 「もうここからは負けられないので、法政も慶応も倒して、ここからは優勝するためだけに頑張りたいですね。自分自身もこの悔しさを忘れないように、跳ね返してやります」