FIAヨーロッパラリー選手権第7戦キプロスラリー(グラベル)は競技最終日となる9月28日、レグ2に設定された6SS・105.62kmの走行が行われ、前日首位に立っていたカタールのナッサー・アル-アティヤ(フォルクスワーゲン)がポジションをキープして優勝を飾った。アル-アティヤは同イベント6度目の勝利となり、記録を更新した。

アル-アティヤは、前日と同様に午前のループ3本をベストタイムで揃えて最終ループに向けて余裕のマージンを築いた。しかしこの後、選手権争いにも影響するドラマが起きた。選手権ランキングでは現在2番手につけている2018年チャンピオンのアレクセイ・ルキヤナクは、ポイント獲得を目指して2位フィニッシュを目指し堅実なアプローチを選んでいたが、SS10のフィニッシュ目前に電気系トラブルに見舞われ、痛恨のリタイアを喫してしまったのだ。

さらに2位でフィニッシュしていた昨年のキプロスの覇者、シモス・ガラタリオティスが、その後、最終パルクフェルメに入らなかったことが判明して失格裁定に。これにより、前日は4番手に終わっていた選手権リーダーのクリス・イングラムが繰り上がって2位でのフィニッシュを果たした。イングラムはこれで、選手権2番手のルーカス・ハバイに18ポイントのアドバンテージを築いて、最終戦ハンガリーを迎える事になる。




そのハバイは、この日序盤はイングラムと4位争いを展開しており、SS8を終えた時点でその差を6.2秒にまで詰めていた。しかし、SS9でスピンを喫して30秒近くのロス。さらに電気系トラブルに見舞われ、午後のループはアクセルを30%程度しか使えない状況に陥り、このループで2分近くの遅れを喫してしまった。このループの中盤には、インターコムも不調に陥っている。これで、ワンオフ参戦のミッコ・ヒルボネンよりも順位を落としたことで、ヒルボネンは4位に浮上。ガラタリオティスが失格したことで、ヒルボネンはフィニッシュ後に3位に繰り上がっている。







ERC2は前日首位のペトロス・パンテリ(三菱ランサーエボリューションX)がキプロス戦のERC2部門2連勝を果たした。一方、ファン・カルロス・アロンソは、この日はブレーキトラブルに悩まされる一日となったが、部門4位でフィニッシュ、ERC2タイトルを確定させた。ERC3部門も、前日首位のエフレン・ラレーナ(プジョー208R2)が優勝、ERC3タイトルを確定させている。










ERC、2019年最終戦ラリーハンガリー(ターマック)は11月8−19日、ハンガリー北東部のニーレジハーザ周辺で開催される。ハンガリーでERC戦が開催されるのは2003年以来。

ERCキプロス 最終結果
1. N.アル-アティヤ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) 3:02:51.3
2. C.イングラム(シュコダ・ファビアR5) +3:05.9
3. M.ヒルボネン(フォード・フィエスタR5) +4:34.0
4. L.ハバイ(シュコダ・ファビアR5) +5:43.4
5. N.マイヤー・メルンホフ(フォード・フィエスタR5) +6:03.0
6. A.フォン・ターン・アンド・タクシス(シュコダ・ファビアR5) +7:01.5
7. E.フェルナンデス(シュコダ・ファビアR5) +8:07.7
8. A.アルクワリ(シュコダ・ファビアR5) +8:50.8