王者の意地を見せつけた。関東大学ジュニア選手権初戦で大敗を喫した明治。2戦目は強力なFW陣を擁する東海大と対戦。前半はミスが目立ち0―7と劣勢に立たされるも、後半は相手に勝る高いワークレートを発揮し、24得点を奪取。激しい肉弾戦を制し、逆転勝利を収めた。

◆9・29 関東大学ジュニア選手権 (八幡山グラウンド)

▼対東海大戦

 ○明治24 {0―7、24―14} 21東海大

 痺(しび)れる接戦をモノにした。前半から敵陣で長く攻め込んだ明治。しかし、自分たちのミスで取り切ることができない展開が続く。前半19分、モールを起点としたアタックで東海大に先制トライを許す。「前に出てタックルに入り、2人目もファイトができた」(スクラムハーフ竹ノ内駿太・政経2=長崎南山)。その後は追加点を許さず、0―7で試合を折り返す。前半の我慢の展開から一変、後半に入って均衡が崩れる。14―14で迎えた後半26分、途中出場の辻惇朗(政経4=常翔学園)が自陣22メートル付近で相手のルーズボールをインターセプト。大幅なビッグゲインでチャンスを作ると、右大外でパスを受けたゲームキャプテン矢野湧大(文4=大分舞鶴)が勝ち越しのトライを決める。さらに31分にもペナルティーゴールを決め、10点差に突き放す。試合終了間際に認定トライ(注)を許すが、24―21でジュニア選手権2戦目を白星で飾った。

 悔しさを弾みに変えた。「全員がパニックになり、自分たちのラグビーができなかった」(矢野)。初戦の帝京大戦(●0―61)で苦杯を喫し1週間、今試合に向けて〝コリジョン〟と〝ユニティ〟をテーマにチームミーティングを重ねた。その結果、東海大の強みであるモールを封じ、失点を最小限に留めた。「まだ優勝の可能性はある。4年生から引っ張っていきたい」(辻惇)。次戦は再来週に控える慶応戦。ジュニア選手権連覇に向け、チーム全体の底上げを図る。

[田中佑太]

 認定トライ……ディフェンス側の故意の反則がなければ、明らかにトライだったとレフェリーが判断した場合に与えられるトライ。別名「ペナルティートライ」ともいう。

試合後のコメント

矢野

――試合の振り返りをお願いします。

  「前半はミスが多かったですが、ディフェンスの部分でしっかりと粘ることができました。1トライで抑えることができたのは良かったです。後半は相手がバテていたこともあって、僕たちが思うようなアタックができました」

――下級生たちの動きに変化はありましたか。

  「練習の時は経験値の部分もあってミスは多かったりしましたが、周りの4年生からも下級生にしっかりと話しかけて引っ張ることができました。そのことが今日の結果につながったと思います」

右ロック坂本龍哉(商4=国学院久我山)

――勝因について教えてください。

「FWで勝負して、前半から何度も敵陣に攻め込む場面もあったので、その積み重ねで後半一気に得点できたのだと思います」

辻惇

――次戦に向けてお願いします。

 「このまま継続して相手の特徴をしっかりミーティングなりみんなで共有して、ユニティしっかり纏まって、次に繋げていきたいです。帝京には負けてしまったけど、東海に勝って、まだまだ優勝はあると思うので、4年生から引っ張って、他の学年も1つになれるように頑張りたいです」

左フランカー柴大河(法3=国学院久我山)

――東海大対策はどのようにしましたか。

「今週FWだけで何度かミーティングをして、サックとかスマッシュを使い分けて対応していこうと話していたので、そこがうまくいきました」

竹ノ内

――先週から修正したことはなんですか。

「この6週間の対抗戦がない期間、テーマとして〝コリジョン〟と〝ユニティ〟というのを掲げていて、それを遂行できたことが今日の勝因です。あとは気持ちの面でも東海代を上回れたと思います」