笑顔があふれた慶大コート

リーグ戦もいよいよ後半戦へ突入する第7戦、開幕からいまだ負けなしの慶大は、同じく全勝中の国際武道大と対戦した。試合は、攻撃力の高さが光った慶大が終始相手を圧倒。課題としていたつなぎの面でも好プレーを連発させ、見事3-0で勝利を収めた。今回の試合は「リーグ戦始まってから一番良い形で勝てた」(小出捺暉=環2・駿台学園)と言うコメントにも表れているように、選手たちの手応えも大きく、今後の山場に向けて弾みのつく勝利となった。

2019年9月28日(土)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦

第7戦 慶大×国際武道大

@亜細亜大学体育館

得点
慶大セット国際武道大
2516
2522
2517
出場選手(サーブ順)
ポジション背番号名前(学部学年・出身校)
26谷舜介(環2・徳島城東)
WS23小出捺暉(環2・駿台学園)
MB19樫村大仁(環3・茨城高専)
OPマルキナシム(総4・川越東)
WS吉田祝太郎(政3・慶應)
MB12清水柊吾(総3・広島城北)
Li17加藤真(商3・慶應)
永田将吾(総2・高松)
途中出場29高倉真古都(商1・慶應)
14赤川拓(理3・横手)
宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)


高い位置でセットアップする谷

「今日の試合はみんなリラックスしてできた」(吉田祝太郎=政3・慶應)というように、アップ時から笑顔と声かけを交わしながら、盛り上げて臨んだこの試合。試合前の雰囲気作りがいつもの緊張感を解いたのか、慶大はマルキナシム主将(総4・川越東)のスパイクでサイドアウトを切ると、小出のサーブで5点を連取し、序盤の流れを引き寄せる。その後も高さあるブロックが相手の攻撃を封じ、ゲームの主導権を掌握。順調にリードを広げながら、最後は前回の試合から復帰を果たした樫村大仁(環3・茨城高専)が強烈なスパイクで締め、25-16と大差をつけて危なげなく第1セットを先取した。


サービースエースの活躍を見せた高倉

ここまで安定した試合運びを見せる慶大だが、第2セットでは少しの苦戦を強いられた。序盤、樫村が高さを武器にしたブロックやクイックで得点を稼ぎ、慶大は試合を優位に進めていく。しかし、中盤はサーブでのミスが重なり失速。ブレイクにつなげられない歯痒い時間が続く中、連携面でも崩れが見え始め、気づけばスコア22-22と第2セットの雲行きが怪しくなる。ここで、慶大はピンチサーバーとして高倉真古都(商1・慶應)を投入。プレッシャーのかかるこの場面で、高倉は見事サービスエースを決め、流れを慶大に引き寄せた。勢いを取り戻した慶大は、ここも高倉のトスをマルキが打ち切って25点目を奪い取り、第2セットを逃げ切った。


宮川が今リーグ戦初スパイク得点を挙げた

勢いそのままに臨んだ第3セット。チームはマルキや樫村が立て続けに攻撃を決め、開始から3点連取に成功。安定感あるサーブレシーブで攻撃の起点を作り出した慶大は、リードを守りながら勢いそのままに試合を進めていく。中盤では相手の粘り強さに引きずられることなく、つなぎで好プレーを連発。吉田のサーブで5連続得点を奪い、慶大は一挙に22-15にまで試合を持っていく。最後は小出に代わり出場した宮川郁真(総2・松本県々丘)が2本連続でスパイクを決め、相手を突き放した。慶大は25-17でこのセットも取りきり、ストレート勝利を飾った。


慶大コートでは声が活発に飛び交っている

「みんな生き生きとしてやっている」。試合後、宗雲健司監督は笑顔でこう語った。慶大が持ち味としている高さある攻撃が光ったこの試合は、いつも以上に選手たちが躍動していた。第2セットではサーブミスから苦しい時間も見られたが、それでもサイドアウトを着実に取り切り、終盤ではチームで修正していく強さを見せた。高倉や宮川、赤川拓(理3・横手)など、途中出場でチームの期待に応えた選手たちの存在も大きいことだろう。チームの持ち味を出し切ってつかんだこの勝利は、慶大にとって大きな自信となるはずだ。「今日みたいに自分たちのカラーを出してくれれば」。宗雲監督の言葉通り、チーム一丸となって慶大らしいプレーを貫き、この先に待っている厳しい戦いも勝ち抜いていってほしい。

(記事:堀口綾乃 写真:菊地輝・藤澤薫)

以下、コメント

宗雲健司監督

――今日の試合を振り返って

良かったと思いますね。2セット目はサーブミスが多くて、ブレイクチャンスがなかなかできずにもたついたのですが、サーブレシーブで切り返して、そういうミスはあってもしっかりとサイドアウトを取っていたので、すごく良かったと思います。みんな体が動いていて、初めてじゃないかな、みんな生き生きとしてやっているのを見るのは。

――要所で出場された高倉、宮川、赤川選手の活躍については

すごく嬉しいですね。慶應の場合は割とスタメンが固定していて、なかなか出番の少ない選手が普段はBチームで支えてくれているので、あの子たちが結果を残してくれるのはすごく嬉しいです。

――リーグ後半戦の出だしとしては

セットを落とさず、失点も少なくて結果としては良かったと思います。内容も良かったし。これからは強いチームとばかり当たるので、今日みたいに自分たちのカラーを出してくれればいいと思います。

――今後のポイントとしては

選手たちは相手の対策を中心にやっているので、私はそれよりも自分たちのカラーを前面に出した方がいいよ、と。慶應のバレーはこういう風にしたい、ということをやった方が良いと思うよ、と言い続けているので。私個人はそこがキーだと思います。どれだけ対策されても、慶應として今日はこういうバレーをするんだ、というのをちゃんと頭に入れて、それに向けてみんなが団結するのがいいんじゃないかと思います。そこがポイントですね。

吉田祝太郎(政3・慶應)

――今日の試合を振り返って

いつもは緊張しているんですけど、今日の試合はみんなリラックスしてできたと思います。

――今日も良く声が出ている印象を受けました

以前までと変わって、最近は周りを見ています。下級生が(スタメンに)多く入っていて、自分の世界に入る子が多いんですよ。それを見て、上級生なのでみんなを明るくしようというのはあります。のびのびできるように。

――セッターとして谷選手が入ったことも大きな要因ですか

谷は負けん気が強い。良いところでもありますが、ダメな方向に行ってしまったときに、ちゃんと良い方向に持っていけるように、自分も明るくしています。

――今日はよくボールが繋がっている印象を受けました

今日は相手が緩いボールを打ってきたので、それは気をつけようとは言っていたんですね。慶應にしては予想以上にみんな良く上げていて、良い意味で「慶應らしくなかった」と思います。

――ご自身のプレーに関しては

レシーブはたしかに良かったんですけど、スパイクは相手に研究されてしまい、それが嫌な印象でうまく決められなかったですね。新たな課題ができたなと思います。

――次戦に向けて

明日頑張れば2週間空いて練習ができるので、明日何としてもうちの形にならなくても泥臭く勝ちたいと思います。

加藤真(商3・慶應)

――今日の試合を振り返って

今日はブロックをしっかり飛んで、緩いボールは足を動かして取るというのが徹底できていたので、そういう面では良かったと思います。2セット目はサーブミスが続いてしまい、流れを作るのは難しかったかなと思います。そこは集中して1本1本やっていきたいと思います。

――フォローやつなぎの点で、今日の試合までにどのような準備をしましたか

みんなで声かけをして、緩いボールを足を動かして高く上げて展開するというのを意識して練習してきたので、つなぎはまだですけど、フォローの方が特に良かったと思います。

――試合の流れを左右した第2セットを振り返って

サーブミスするというのは、慶應のブレイクチャンスを逃してしまうことになるので、なかなかリードされたり、慶應がリードできなくて苦しかったです。それでもサイドアウトでしっかり返していこうというのと、点を取った後のブレイクの意識を強めて戦いました。

――ご自身のプレーに関しては

国際武道大は意識してやることが多いチームで。特に僕に顔が似ている選手がいるということで(笑)。1番の選手に似ているというのは入学前から知らされていましたが、ようやく初対決できましたので、それは意識してやりました(笑)。

――実際にお会いしてどうでしたか

僕はあまり似ているとは思っていないんですけど、その判断はみんなに任せたいんですよ(笑)。パンフレット見ながらやってもらえると(笑)。

――明日に向けての意気込みを

負けられない試合が続くので、トスを返していこうという気持ちで頑張りたいと思います。

樫村大仁(環3・茨城高専)

――第1セット、好調な滑り出しでした

もともと相手の対策をしていたんですけど、それがハマって。相手が攻撃できない展開になって、こっちが逆にどんどん押せ押せムードで攻められたので、すごくやりやすい感じで、好調だったのかなと思います。

――第2セットは競る展開となりました

2セット目は、明らかにサーブミスが多すぎて。今日はブレイク側で攻めるっていうイメージだったんですけど、それがサーブミスで切れてしまって、シーソーゲームみたいになっちゃいました。逆に言うと、1・3セット目は、普通にサーブ入って、相手が攻撃できなくて、っていう感じだったので。2セット目だけは、ちょっとサーブが走らなかったかなという印象です。

――今日のご自身のプレーを振り返って

別に、良くも悪くもないかな…でも、もともとみんなで決めていたことに対しては動けていたと思うので、それは良かったかなと思います。

――次戦に向けて

今日みたいにミスして2セット目みたいな展開になると、もしかしたらセット取られちゃうかもしれないので、ちゃんとそこは意識引き締めて、もう一回立て直して頑張りたいと思います。

小出捺暉(環2・駿台)

――試合を振り返って

今日はリーグ戦始まってから一番良い形で勝てたので良かったです。

――どのような点が特に良いと感じましたか

特に守備なんですけど、ブロックとレシーブの関係性とか、その辺が良かったのでそれは続けていきたいです。

――ご自身のプレーを振り返って

サーブは良かったのですが、スパイクが悪かったですね。相手のブロックを見るなど、今日は帰ってリードを見るなどして修正していきたいです。

――サーブでは第1セット5点連取に成功しましたが

そうですね。そこまでは良かったのですが、最後はミスって終わってしまったので、そこは修正して、強いサーブをコンスタントに入れるというのをやっていきたいです。

――今日はいつも以上にチームの雰囲気が良いように見えました

2セット目は結構競ってしまったのですが、そこでも声を掛け合ってできたので良かったです。

――全勝中の相手に勝利されましたが、リーグ後半戦の出だしとしては

元々イメージ的には悪い相手ではなかったので、明日からもこの勢いで頑張りたいです。

――次戦に向けて

今日よりもレベルは上がると思うので、しっかりと勝ちきれるように頑張ります。

宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)

――途中出場となりましたが、ご自身のプレーを振り返って

スパイク決まって良かったなと思うんですけど、舜(=谷舜介)がトスを持ってきてくれたし、まあ1本目つないでくれた人も。自分に美味しいところを持ってきてもらって、感謝しかないです。

――同期の谷選手からのトスでしたね

舜とは去年ずっと合わせてきて。最近はAチーム・Bチームって違う立場でやっているんですけど、なんとなく(トスを)上げるタイミングは分かるので、良いイメージを持ってスパイクを打つことができたと思います。

――Bチームの選手が多数活躍し、全体の雰囲気も良いですね

練習のときから「Aチームをどう攻略しよう」っていう雰囲気で練習しているので、その雰囲気で試合も入ることができて。盛り上げていこうっていう感じができているので、良い流れになっているのかなと思います。

――途中出場という形で出場するケースが増えています

今回まで、(出場しても)ボールを触れる機会っていうのがなかったので、まあ出たからには結果を残したいなっていうのがあるんですけど、まだまだチームに貢献できている部分が少ないと思います。これから上位と当たっていくにあたって、もっともっと点差が厳しい場面で出されると思うので、そういったところでも自分のマックスのパフォーマンスがしっかり出せるように頑張りたいと思います。

――次戦に向けて

今日みたいに自分たちのやることを曲げなければ、しっかり点差をつけて勝てると思うので、しっかり相手の確認をしてから、試合に臨みたいなと思います。

順位表(9月28日終了時点)
順位大学勝利数セット率
1位慶大7.0000
2位法大5.2500
3位亜大3.5000
4位大東大6.3333
5位国士舘大2.0000
6位国際武道大2.0000
7位立大0.5556
8位中央学院大0.4211
9位桜美林大0.3889
10位平成国際大0.1905
11位立正大0.1429
12位山梨大0.0953

◇順位の決め方◇

勝利数が同じ場合、セット率(得セット数/失セット数)の高い方が上位となる。

セット率も同じ場合、得点率(総得点/総失点)の高い方が上位となる。

なお、上位2チームは1・2部入替戦に進出できる。