アルゼンチン、HOモントーヤの3トライを含む4トライ！28－12でトンガを振り切り勝ち点5

ラグビーワールドカップは9月28日（土）、大会9日目を迎え、プールCではそれぞれ2戦目となるアルゼンチン代表とトンガ代表が大阪・東大阪市花園ラグビー場で激突した。

初戦、フランス代表と戦ったロス・プーマスことアルゼンチン代表は、後半追い上げたものの前半の失点が響き、21ー23と敗戦。7点差以内の敗戦でボーナスポイント1を獲得している。

マリオ・レデズマヘッドコーチ（HC）は、HOアガスティン・クレービ、SOニコラス・サンチェスらをベンチに下げ、フランス戦から先発メンバー4人を入れ替えた。

一方のトンガ代表も初戦はイングランド代表にノートライに抑えられ、3ー35と敗れている。

こちらもSOカート・モラスが怪我のため代表を離脱するなど、同じく4人の選手を変更した。

決勝トーナメント進出のためにはお互いに負けられない試合がキックオフした。

試合は、序盤から格上のアルゼンチン代表ペースで進む。前半7分、ラインアウトからのサインプレーでSHトマス・クベリ、スローワーだったHOフリアン・モントーヤとつないで右隅にトライ。難しい角度のゴールをSOベンハミン・ウルダピジェタが決めて7－0と先制する。

相手のミスを足にかけてアルゼンチンが敵陣に入り、17分、ラインアウトモールから再びHOモントーヤが押さえて14－0。さらに21分、相手のパスミスをキャッチしたWTBサンティアゴ・カレーラスが50m走りきって中央にトライ、21－0とする。

アルゼンチンの攻撃は止まらず、25分にはゴール前の近場からHOモントーヤが持ち込みトライを挙げて28―0と大きくリードする。モントーヤがハットトリックを達成するとともに、アルゼンチン代表は4トライ以上のボーナスポイントを得た。

トンガ代表も30分、キックチャージからチャンスをつかみ、FBテルサ・ベヌーが押さえて中央にトライ、SHソナタネ・タクルアがゴールを決めて28－7。さらにロスタイム、トンガ代表が攻め込むもゴールラインを割ることができず、28－7とアルゼンチン代表リードのまま前半を折り返す。

後半、お互いになかなか得点が奪えない状況が続いたが、後半26分、トンガ代表はスクラムを起点に右に展開し、途中出場のWTBクーパー・ブナのオフロードパスからFBベヌーが右隅に押さえてトライ、28－12とした。

アルゼンチン代表も追加点を狙って33分、PGを狙うが、途中出場のSOニコラス・サンチェスが外した。結局、互いに決定力を欠いて、試合はアルゼンチン代表が28－12のままノーサイドを迎えた。

敗れたトンガのトウタイ・ケフHCは、

「良いスタートがきれなかった。前半早い時間でイージーなトライを２つも許してしまった。フランス戦まで1週間あるので、少し休んで準備したい」

と悔やみつつも、前を向いた。

アルゼンチンのマリオ・レデズマHCは、

「前半は良かったが後半はそうではなかった。次のイングランド戦に向けてやらなければならない1週間になるだろう」

と厳しい表情は変えなかった。

これで総勝ち点を6としたアルゼンチンは10月5日（土）に東京スタジアムでプールCで首位に立つイングランド代表に挑む。一方、いまだ勝ち点のないトンガ代表は10月6日（日）に熊本でフランス代表と相見える。

◇HOモントーヤ、ハットトリックでトライランキング首位タイ

ハットトリックでプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたアルゼンチンのHOモントーヤは、

「とても嬉しい。プレイヤー・オブ・ザ・マッチは嬉しいが、チームが勝った方が大切だ。このジャージーを着ることに何よりも誇りを感じる。（トライランクで日本代表WTB松島幸太朗らと並んで1位となり）本当ですか？　でも自分個人のことよりも、私の国、家族や恋人、私の周りのすべての人に誇りに思ってもらえれば嬉しい」

と笑顔を見せた。