プロ野球は21日、各地で6試合が行われた。■巨人は山口が6敗目、中日は13カードぶり勝ち越し、広島ヘーゲンズ先発初勝利 プロ野球は21日、各地で6試合が行われた。セ・リーグでは、阪神が巨人に競り勝った。巨人・高木、阪神・岩貞と両先発が好投し…

プロ野球は21日、各地で6試合が行われた。

■巨人は山口が6敗目、中日は13カードぶり勝ち越し、広島ヘーゲンズ先発初勝利

 プロ野球は21日、各地で6試合が行われた。セ・リーグでは、阪神が巨人に競り勝った。巨人・高木、阪神・岩貞と両先発が好投し、1-1のまま延長戦に突入。阪神は10回、2死二塁で上本が敬遠気味に歩かされ、続く北條が巨人3番手・山口から勝ち越しの適時二塁打。失策も絡んで2点を加えると、鳥谷も適時打を放ち、試合を決めた。阪神は4番・松田が今季初勝利。巨人は山口が6敗目を喫した。

 中日はエースと主砲の活躍で13カードぶり勝ち越しを決めた。6回までは中日大野、DeNA今永が2人でスコアボードに0を並べる投手戦に。均衡を破ったのは3番・平田。7回先頭で先制ソロを放つと、8回にはDeNA救援陣を攻めて2死満塁として、平田が今度はレフトへ2点タイムリー。そのまま3-0で逃げ切った。大野は8回5安打無失点の快投で6勝目。DeNA今永は7回3安打1失点の力投も打線の援護がなく、8敗目を喫した。

 首位広島はヤクルトを下し6連勝。来日2度目の先発登板となったヘーゲンズが、3回までパーフェクト、5回までノーヒットに抑えるなど6回1安打無失点の快投。打線は5安打3得点も、7回に田中が貴重な2ランを放った。今村、ジャクソン、中崎の救援陣もヤクルト打線を完璧に抑えこみ、ヘーゲンズは先発初勝利。敗れた2位巨人とは8ゲーム差となった。

 日本ハムはソフトバンクに競り勝ち、首位攻防戦での3タテを阻止。初回に大谷の適時二塁打で先制すると、3回には中田の中前適時打で2点差。4回に同点に追いつかれたが、5回にSB今宮のタイムリーエラー、レアードの押し出し四球で2点を勝ち越した。大谷は今季7度目の猛打賞。先発・加藤は6回4安打2失点で自身4連勝となる5勝目をつかんだ。今季5度目のホークス優勝マジック点灯危機だったが、またも阻止。再び0.5ゲーム差に迫った。

 オリックス-楽天は引き分け。楽天が3回に松井稼のタイムリーなどで2点を先制。オリックスは5回に糸井のタイムリーで1点差とするも、楽天は8回に4番手・佐藤達を攻めて、松井稼の2点タイムリーで突き放した。しかし、オリックスもその裏に楽天4番手のミコライオからチャンスを作り、ボグセビック、伊藤、糸井のタイムリーで同点に追いついた。その後は両チームの救援陣が踏ん張った。

 ロッテは逃げ切りに成功し、西武を下した。同点の5回にデスパイネが勝ち越し2ランを放ち、清田のタイムリーで追加点。西武先発・高橋光をKOすると、2番手・小石からドラ1平沢、井上のタイムリー、デスパイネの犠飛でさらに4点を加え、この回一挙7得点のビッグイニングを作った。西武はその後、山川の2本塁打などで3点を返し、9回も山川の2点打、秋山の犠飛で1点差まで迫ったが、最後はロッテが何とか逃げ切った。西武は山川が3安打4打点の活躍も及ばなかった。

【セ・リーグ】

◇巨人 1-4 阪神(東京ドーム)
勝 松田(1勝0敗)
敗 山口(1勝6敗1セーブ)
S マテオ(1勝3敗15セーブ)
HR【巨】小林誠3号【神】上本1号

◇中日 3-0 DeNA(ナゴヤドーム)
勝 大野(6勝7敗)
敗 今永(6勝8敗)
S 田島(3勝1敗11セーブ)
HR【中】平田13号

◇広島 3-0 ヤクルト(マツダスタジアム)
勝 ヘーゲンズ(6勝2敗)
敗 山中(5勝9敗)
S 中崎(2勝4敗25セーブ)
HR【広】田中13号

【パ・リーグ】

◇オリックス 4-4 楽天(京セラドーム)

◇日本ハム 4-2 ソフトバンク(札幌ドーム)
勝 加藤(5勝1敗)
敗 岩嵜(4勝2敗1セーブ)
S マーティン(2勝0敗19セーブ)

◇西武 7-8 ロッテ(西武プリンス)
勝 涌井(10勝5敗)
敗 高橋光(4勝10敗)
HR【西】山川7、8号【日】デスパイネ20号