全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)第6戦の予選前日専有走行(金曜フリー走行)が27日、岡山国際サーキットで実施された。ともに今季2勝目を目指すインパル(IMPUL)勢のふたりが1-2タイムをマークし、関口雄飛が首位、平川亮が2番手。

今回を含めて残り2戦となった今季のSF。チャンピオン争いへの生き残りをかけた第6戦は岡山国際サーキットを舞台に28日(予選)~29日(決勝)に開催される。参戦台数は今回もホンダ勢9台、トヨタ勢11台の計20台だが、前戦からのドライバー変更が1件発生している。

UOMO SUNOCO TEAM LEMANS(エンジンはトヨタ)のA.マルケロフが同週のFIA-F2ロシア・ソチ戦に出場するためSF岡山戦は欠場。代わって同チームの7号車には中山雄一が乗る。中山は2013年の全日本F3チャンピオンで、SFには14~16年にKCMGチームからレギュラー参戦。昨年もスポットでKCMGから1戦に参戦していた選手だ。今年はSUPER GTシリーズのGT500クラスで初優勝を飾っている。

SF参戦選手の多くはSUPER GTにも並行参戦しているわけだが、最近はSUPER GTで天候微妙な週末が続いており、このSF岡山戦もそんな雰囲気でのレースウイーク入りとなった。金曜フリー走行は12時40分から1時間の枠での実施。天候は曇りで、途中、わずかな雨のパラつきが感じられたものの、タイムの出方を見る限り大きな影響が出るレベルのそれではなかったようだ。

各陣営のタイヤ事情やメニュー状況が一致しない“参考セッション”ではある金曜フリー走行ながら、今回ここで1-2タイムを記録してレースウイークをスタートさせたのが前戦優勝チームのITOCHU ENEX TEAM IMPUL(エンジンはトヨタ)である。ともに今季1勝ずつしている#19 関口雄飛と#20 平川亮のコンビ、1番時計は#19 関口の1分13秒851で、これに1分13秒936で#20 平川が続いた。

#19 関口のトップタイムは最後にソフト(ドライ用タイヤはソフトとミディアムの2種)のニューを履いて出したものとのこと。そこに至るまでは「ミディアムでちょっとずつ(セットアップを)変えていって、良くなっていっていました」。ただ、「まだ満足できないところもあるので、逆にいえば伸びしろがあると思います」と、関口は翌日のさらなる上積みを狙う。

とはいえ、予選は雨の可能性もある。「雨でも、ベースがそこそこ(以上のところに)あるので、わるくないと思います」。どっちのコンディションに転んでも良い感触をもって戦えそうな雰囲気の関口だが、チャンピオンシップのことを考えると、もう勝つしかない状況にあるのが現実だ。

IMPUL勢両名は今季1勝ずつしているが、ポイント面では芳しくない。優勝10点以外の得点が関口は1、平川は0で、ここまでドライバーズポイントランキングでは第2戦オートポリス優勝の関口が7位、前戦もてぎ優勝の平川が10位にとどまっているのだ。トップとは17点差と18点差の位置。今回の勝利がタイトル戦線生き残りへの実質的最低条件ともいえるところだ。

「勝たないと無理なんで、そこは何も考えてないです。(ポイントのことは)意識してないですね」と語る#19 関口、チームメイト #20 平川とも競い合いながら“背水の陣・岡山”に臨む。アグレッシブさが魅力のインパル勢だけに、“一戦必勝”は持ち味が一層活きる立場ということもできるだろう。予選~決勝でのパフォーマンスが楽しみになってきた。

金曜の3番手タイムは2015&17年チャンピオンの#38 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)、4番手はホンダ勢最上位となった#16 野尻智紀(TEAM MUGEN/ホンダ)。ここまでの4台が1分13秒台だった。5番手タイムは#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)、6番手には#18 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG/トヨタ)が続いている。

現在シリーズリーダーの#37 N.キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S/トヨタ)は18番手タイム、1点差で追う#1 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)は19番手。もちろん、この順位だけで彼らの仕上がり度合いを推し量ることはできないが、興味深い初日の順位状況ではある。

SF第6戦岡山の3段階ノックアウト予選は明日(28日)の14時25分開始予定だ(全長が短くコース幅も広くはない岡山のコース状況を考慮し、今回は予選Q1が2組分割での実施となる)。