次のATPツアー大会は中国で行われる。「ATP250 成都」(中国・成都/9月23日~29日/ハードコート)と初開催の「ATP250 珠海」(中国・珠海/9月23日~29日/ハードコート)が、3週間のアジアシーズンの幕開けとなる。これらのATP250の大会は、年間ランキングを左右する大事なポイントを得るチャンスだ。今年の最後を飾る「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日~17日/ハードコート)と「Next Gen ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月5日~9日/ハードコート)開幕まで、あと2ヶ月を切っている。

成都では、ジョン・イズナー(アメリカ)、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を始めとするトップ30の選手が6人出場。珠海では、トップシードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を含むトップ15の選手が4人出場する。

■成都では誰が勝っても初優勝

2016年に始まった「ATP250 成都」では過去3年間の優勝者、準優勝者が今年は出場しないため、新チャンピオンと準優勝者が誕生するのが確実である。今年既にツアー大会で優勝している第1シードのイズナーと第3シードのブノワ・ペール(フランス)は、今回が初出場。

2017年の優勝者デニス・イストミン(ウズベキスタン)と昨年チャンピオンのバーナード・トミック(オーストラリア)は予選1回戦で対戦し、トミックが左手首のケガで棄権。イストミンは次戦に進んだものの20歳のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)に敗れて本戦出場はならなかった。

ポプリンの他にも次世代のスター2人が本戦に出場し、初タイトルを狙っている。2人ともカナダ人で、19歳のオジェ アリアシムと20歳のデニス・シャポバロフだ。オジェ アリアシムは今シーズン既に3回決勝に進んでいるが、毎回準優勝に終わっている。一方のシャポバロフはキャリア初の決勝進出を目指す。

イバン・ドディグ(クロアチア)は、今年はフィリップ・ポラセク(スロバキア)と組んで「ATP250 成都」のダブルス・チャンピオンの座を守るために参戦する。ドディグとポラセクは8月に行われた「ATP1000 シンシナティ」で優勝していて、これがポラセクの最も大きいタイトルとなった。ポラセクは約5年間負傷により欠場していたが、昨年カムバックを果たした。

■西岡が優勝した大会が深センから舞台を移して

初開催となる「ATP250 珠海」には、トップ10の選手が2人出場する。7位のチチパスと10位のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)だ。両者共にスイスのジュネーブで行われた「レーバー・カップ」で欧州選抜の3度目の優勝を果たしての参加となった(バウティスタ アグートは補欠)。今回出場する元世界ランキング1位のアンディ・マレー(イギリス)は、45回のツアー優勝のうち5回を中国で挙げている。

第3シードのガエル・モンフィス(フランス)は今シーズンのハードコートで23勝を挙げており、これはダニール・メドベージェフ(ロシア)の41勝、ロジャー・フェデラー(スイス)の25勝に次いでハードコートで3位の成績だ。彼のこれまでのベストは15勝3敗だった。

若手で参加するのは、キャスパー・ルード(ノルウェー)とミオミル・キツマノビッチ(セルビア)で、その2人が1回戦で対戦することとなったが、結果は第1セットを6-2 でキツマノビッチが取った後、ルードが棄権。現在、「Next Gen ATPファイナルズ」への出場を争うランキングで6位(ルード)と7位(キツマノビッチ)につけている2人だが、今年の「全仏オープン」と「全米オープン」ではダブルスのパートナーとしても出場していた。

1年前のこの週、西岡良仁(日本/ミキハウス)は初めてのATPタイトルを深センで獲得している。世界ランキング60位の西岡は、2017年3月に達成した自身の最高ランキングまであと2つだ。西岡とキツマノビッチは大会が始まる前の日曜日に、地上70階から珠海を見下ろす会場で地元の子供たちとのペインティング・イベントに参加。ひとときの交流を楽しんだが、その西岡は1回戦でアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)に2-6、1-6で敗れている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 シュツットガルト」でのオジェ アリアシム

(Photo by Silas Stein/picture alliance via Getty Images)