演技面でも高評価を受けた鈴木

ダイドードリンコアイスアリーナにて開催された東京選手権大会。大会3日目の女子フリースケーティングに、慶大の鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)と小堀瑛美(環3・県立千葉)が出場した。小堀は、怪我の影響もあり順位を伸ばすことがでなかった。一方鈴木は、安定した演技を披露し、3年ぶりの東日本選手権出場を決めた。

9月23日(月) 2019東京選手権大会 女子フリースケーティング

@ダイドードリンコアイスアリーナ

☆大会結果

クラス選手名学部学年・出身校FS得点合計点数総合順位
シニア女子鈴木星佳総4・慶應湘南藤沢86.64点134.65点7位
 小堀瑛美環3・県立千葉69.39点106.87点21位


レ・ミゼラブルの曲に合わせて演技する小堀

まず登場したのは小堀瑛美(環3・県立千葉)。「思いっきりやるしかないと思った」と笑顔でリンクの中央へ向かい演技に臨んだ。まず、最初のトリプルトゥループ、ダブルトゥループのコンビネーションジャンプを着氷。しかし、その後のトリプルサルコウがダブルサルコウ、2本のダブルアクセルがともにシングルアクセルになるなどジャンプの抜けが続いてしまう。それでも単独のトリプルトゥループや連続ジャンプなど得点源となるジャンプはしっかりと決め演技後には笑顔を見せていた。6分間練習中には腰を気にする素振りも見せていた小堀。ジャンプに多少のミスがあったものの、最後までスピード感のあるスケールの大きな滑りを披露した。


新しい衣装で演技を披露した鈴木

ショート7位の鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)は第3グループに登場。これまで借りた衣装やお下がりが多かったという鈴木は、「高校生ぶりの自分だけの衣装」である、和を意識した真っ赤な新衣装で氷上を舞う。冒頭のトリプルサルコウ、ダブルトゥループのコンビネーションジャンプを綺麗に着氷すると、続くダブルアクセルや、トリプルトゥループ、 ダブルトゥループのコンビネーションジャンプも流れるように決め、客席からは歓声があがる。その後のトリプルトゥループで転倒、アクセルジャンプがシングルになるなどミスが連続するも、ラストでは調子を取り戻し、コンビネーションジャンプやレベル4のスピンを成功させて演技を終えた。加えて、「今年から研究してきた」という体を大きく使ったダイナミックかつ情感たっぷりの表現で、演技構成点において全体で3位の高得点を叩き出し、フリーは86.64点、トータルで134.65点。演技終了時点で3位につけた。このとき、まだ滑っていない選手はあと7人。自動的にボーダーラインである14位より上位となることとなり、3年ぶりの東日本選手権進出を決め、笑顔を見せた。最終順位は7位。これから立ち向かっていく大きな試合でも、フリーの楽曲である「篤姫」のように最後まで強く美しく戦う姿を期待したい。

(記事:相川環、松岡実優 写真:高井真衣)

以下、選手インタビュー

小堀瑛美(環3・県立千葉)

――今日の演技を振り返って

3つパンクしてしまって練習もそんな感じだったのですごく今までより悪いとかではなかったんですけど、アクセルをちゃんと飛ぼうと思って今シーズン練習してきたのに入っている2つとも失敗してしまったので1つでも締めれたらよかったなというのがすごく今悔しくて、でもトゥループが自分の納得できる飛び方で2本入ったのが良かったです。あとは、スピードを出して大きく滑ることが出来たのでそれも良かったです。

――6分間練習の時には少し腰を気にするような仕草もありました。

腰が痛かったのでレイバックスピンをしない構成で昨日スピンをやっていたんですけど、全然レベルを取れなかったので前の構成に戻そうと思ってとりあえずやってみたらめっちゃ痛くて「ああ無理だ(笑)」と思って、(前の構成に)戻したんですけどいろいろ抜いてやったという感じです。

――演技の直前には笑顔も見られました

先生に思いっきりやってきなさいって言われて、無くなるものもないし思いっきりやるしかないと思って今日はスピードを出して頑張ろうと思って笑顔で行きました。

――東インカレに向けてどのようなことに取り組みたいですか

東インカレはフリーで、フリーの練習をあまりできなかったのでとりあえずたくさん曲かけをして練習では失敗しないくらいに自信をつけていきたいと思います

鈴木星佳(総4・慶應湘南藤沢)

――今日の演技を振り返って

全体を通しては練習通り滑れたので、全体的には良かったかなと思います。

――途中の転倒などのミスから最後のコンビネーションやスピンに向けてどう立て直しましたか。

最初転んじゃった後に、その次のジャンプで気持ち的に引けてしまってアクセルがシングルになってしまったのが悔しかったので、次は成功とか失敗とか考えずに絶対締めるんだと思って向かっていきました。

――冒頭のジャンプでは客席から歓声も上がっていましたが手応えは

最初のジャンプは練習のときから確率も上がってきていたので、しっかり落ち着いてやろうと考えて、それが出来てほっとしました。

――演技構成点が高く出ていましたが、ご自身ではどう感じられますか。

今年に入ってから、ジャンプだけではなくて、自分がどういうものを表現したいのかとか、それにあたっての表情だとか気持ちの出し方だとか研究してきたので、その結果が出たのかなと思いました。

――昨日のショートを終えて今日に向けて特に意識していたことなどは

昨年はショートで落ちちゃっていて、今年はフリーでダメな結果が続いていた中で、やっぱりショートの結果を意識してしまいそうになっていました。でも、そこでフリーはフリー、と自分の中でショートの気持ちを引きずらないように、練習の結果が出せるように、意識して臨みました。

――演技を終えて順位が発表された時点で東日本選手権への進出が決まりましたが、どのようなお気持ちでしたか。

ほっとしました。1年生の時以来の3年ぶりですし、引退までに滑れる試合が増えたのが純粋に嬉しいです。

――次の東インカレやその後の東日本へ向けて意気込みをお願いします。

今日も、成長した部分もあって、その分課題も沢山見つかったので、ひたすら後は練習して自信をつけて、更にレベルアップした演技が出来たら良いなと思います。