関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)6日目、前日に初勝利を果たし連勝を目指す早大は、同じく前日に初勝利を果たし勢いに乗る日女体大と対戦した。序盤は流れを掴めずにいたが、DFからじわじわとリズムを作り、前半を15-11の4点リードで終える。後半が始まり、苦しい時間を迎えるも、大沢アビ直美(スポ4=東京・佼成学園女)が幾度となくビックセーブを見せ、日女体大の猛攻を阻む。終盤は選手交代をしながらリードを保ち、余裕のある展開で2連勝を飾った。

 

 試合開始直後、リバウンドに反応した杉山瑞樹主将(社4=神奈川・横浜創英)の鋭いサイドシュートで幸先よく先制する。その後も得点を重ねるが、相手のサイドシュートに苦しみ、試合は撃ち合いの様相を呈していく。しかし、この展開を変えたのは途中出場の北村早紀(スポ4=群馬・富岡東)。出場間もなく相手のサイドシュートをセーブすると、積極的な声掛けでもディフェンスを盛り上げる。ほどなく相手の退場も相まって、早大は波に乗り、佐藤優花(スポ1=東京・佼成学園女)の相手GKの牙を抜くようなループシュートや序盤から気を吐いていた衣川直緒(社3=愛知・星城)の素早いスタートからの速攻で点差を離していく。前半終盤、3点リードの場面で相手の速攻を受けるが、ここには23分すぎにコートに戻った大沢が立ちはだかる。そのまま素早く攻撃に転じると、阿部美幸(スポ2=東京・佼成学園女)のしなやかな腕の振りから放たれたシュートがネットを揺らし、会場が歓声に包まれる。間もなく前半は終了し、早大の4点リードで折り返した。

 


速攻から秋季リーグ初得点を挙げた衣川紗

 

後半開始早々、逆転を狙い前のめりになる日女体大ディフェンスの裏をかき、佐藤がペナルティスローを獲得し、先制。続けて佐藤が相手キーパーの死角から技ありのシュートを放ち、リードを6点に広げると、両チームともに停滞した時間が流れる。しかし、前半からハードワークを繰り返し、日女体大の速攻を防いできた早大だったが、8分すぎに速攻による得点を与えてしまう。その後すぐに同じような速攻を受け、逆サイドまで相手を追いかけた衣川直が一歩及ばず、退場処分を受けてしまい、相手ベンチからは大歓声が上がる。この数的不利の場面で、息巻く日女体大の反撃を跳ね返したのは頼れる背番号1番、大沢だった。相手のフリーシュートをファインセーブし、この2分間を最少失点の1失点で食い止める。その後は相手の執拗なマークをかいくぐり裏へ抜けた吉田瑞萌(スポ3=東京・佼成学園女)の強烈な一撃などで順調に得点を積み上げ、24-18で日女体大を下した。

 


積極的に声を掛けた北村

 

連勝を目指し、臨んだ日女体大戦。試合後、北村が「雰囲気が全体的にずっと良く保てた」と振り返ったように、終始、ベンチを含めた早大全体のムードは良く、OF、DFともに連動性の高いものであった。また、衣川紗菜(スポ3=愛知・旭丘)の秋季リーグ戦初得点に表れたようにDFから速攻への切り替えの早さも光った。さまざまな課題を見出しながら戦ってきた秋季リーグ。全日本学生選手権という真価が問われる大舞台で力を出し切るためにも、最終戦はそれぞれが納得できるプレーかつ良い雰囲気で締めくくってほしい。

 

(記事 杉原優人、写真 稲葉侑也)

関東学生秋季リーグ
早大2415-11
9-7
18日女体大
GK 大沢アビ直美(スポ4=東京・佼成学園女)
LW杉山瑞樹(社4=神奈川・横浜創英)
LB吉田瑞萌(スポ3=東京・佼成学園女)
CB 岡崎麗(教3=埼玉・浦和実)
PV 紅林詩乃(スポ2=東京・佼成学園女)
RB阿部美幸(スポ2=東京・佼成学園女)
RW衣川直緒(社3=愛知・星城)
コメント

北村佐紀(スポ4=群馬・富岡東)

――試合を終えての感想をお願いします

雰囲気が全体的にずっと良く保てたので、昨日の試合で雰囲気が一番の課題に挙がって、きょうはそこを徹底しようといっていて60分徹底できたのでよかったと思います。

――これでリーグ2連勝ですが、いかがですか

下位との試合になって、絶対勝てる保証はないけど実力的には上回って来てて、そこで確実に勝てたし、新しい課題も浮いてきたというのがよかったところかなと思います。

――早い時間帯からの出場になりましたがいかがでしたか

自分の良いところは後ろから味方に声を掛けてディフェンスを盛り上げながらディフェンスをさせるっていうのが良いところだと思ってるから、もし自分が止めれなくてもそれだけは役割を果たそうと思っていて、きょうはそれもできたしプラスでシュートも止めれたから満足です。

――あまり出場機会に恵まれていない選手の出番もありましたが

この土日でベンチメンバーを全員出場させようという目標があって、きょうはきのうよりは出せたんですけどまだ全員ってわけじゃなかったからもっとチームの底上げという意味でも、もっと長い時間から使っていきたかったなと思います。

――秋季リーグ残り1戦、4年生にとっては最後のリーグ戦です。意気込みをお願いします

ただ勝つだけじゃなくて、雰囲気も良いしプレーも良いし、インカレにつながるような最後のリーグ戦にしたいと思います。勝ちます!

衣川直緒(社3=愛知・星城)

――きょうの率直な感想はいかがですか

きのうは自分たちの流れに持ってこれなくてしんどいゲームだったので、きのうのミーティングでみんなであしたは自分たちで流れを作ろうと話して、そういうゲームがきょうはできたので良かったかなと思います。

――個人的なOF面での感想をお願いします

あまりキーパーに対して自分が嫌なイメージを持っていなかったので、空いているところを見て正確に撃てば決めれると自分の中で思っていたので、キーパーを見て思い切り撃ちました。

――DFに関してもよい動きが多くありましたが、意気込みなどはありましたか

OFでミスをして逆速攻をやられてしまうとチームとして流れが悪くなっちゃうので、ミスしても逆速攻はやられないように止めようという気持ちはありました。

――よい攻撃が多く見られましたが、OFで意識していた事はありますか

試合が始まって相手DFが吉田に対して高めに出てくるのがわかったので、そこを見てその裏のスペースとか瑞萌が動いた次のスペースを違う人が利用できるようにというのは試合中で意識してみんなで攻めるようにしていました。

――DFで高めで当たるシーンが見られましたが、いかがですか

結構、相手の両45はロングシュートが強くて、センターも1対1をしてくるので真ん中の4枚を高めのラインで守るというのは試合前から話していたので、それは意識できていたかなと思います。

――最終戦の意気込みをお願いします

きょうも自分たちの流れはできていたけど、やっぱり納得できない部分もたくさんあるので最終戦は自分たちが気持ちよく終われるように自分たちの雰囲気を作って頑張って勝ちきります!